10月15日のvs広島の第1戦の「4Q,3:28」、ギルHCのベンチテクニカルファウル。あの1つの場面がきっかけで、全てが一気に狂った感が。
2022年10月15日土曜日、「滋賀vs広島」(ウカルちゃんアリーナ)。
「4Q,3:28」、当時のスコアは「72-69、滋賀が3点差でリード」。
相手は大型補強に成功で「西地区の4強の1つ」に駆け上がったと開幕前に高く評価されていた広島。その広島相手に接戦に持ち込めて、しかも勝てている、このままいけば大金星、PSMでのよい手応えをも踏まえれば今季は「勝率5割超え」もあり得るのでは(この時点では「2勝2敗」)と。
この試合、「バスケットLIVE」で観ていて、「滋賀、スコアもだし、内容的にいい試合をしているよね。」「(少なくとも)志向するバスケスタイルの方向性は、間違っていない。」と感じてたんですよね。
しかし、そこで「全てが狂い始めるきっかけの事件」が起こります。
確か、広島のブラックシアーがファウルを受けた場面であったと記憶で、この直前の「4Q,3:53」にも、ルイス・ギルHC(当時の滋賀のHC。今季は滋賀のHCとして2年目に突入でした)はベンチテクニカルファウルを受けてました。そのベンチテクニカルは、まあ仕方ない、しかしこの「4Q,3:28」は「防げたベンチテクニカルであった」と。
この「ベンチテクニカルファウル」で、ブラックシアーにFT1本を献上、これが成功で「72-70」になります。その後に追い付かれて(一時は逆転も許した)延長に持ち込まれて、消耗度は滋賀がより激しくて(ですので延長になった瞬間、「ああ、これは厳しいなあ」が正直な感覚でした)と。
結果は「83-86、延長の末に広島の勝利」。
この広島戦での問題は「敗戦という結果」以上に、「格上相手に勝利できた試合を、『ある種の凡ミス』がきっかけで負けてしまった」ことです。これによる「精神的なショック」がきっかけで「滋賀はチームとして、一気に壊れていった」、自分は正直そう解釈してます。
相手が格上ですので、結果として「負けてしまった」こと自体は起こり得ることです。
ですけど、「負けてしまったけど、自分たちのバスケスタイル自体はある程度以上は通用している」と考えるのか、「勝てた試合なのに、ある種の凡ミスのせいで負けてしまった」と考えるのか。
滋賀の場合、恐らくは気持ち的に後者になってしまった。あるいは、「いや、確かに負けたけど、でもある程度以上は通用はしていたよ」という考え方に切り替えることができなかった。視点を変えれば、今季の開幕当初の滋賀には「気持ちを切り替えよう」などと鼓舞できる選手(あるいは「精神的支柱になり得る選手」)が誰もいなかった、ともいえます。
その点、例えば京都だと「ユトフ、ディアロ、ライト」といった経験豊富な選手がいますし(それが外国人/アジア枠という歪さはここでは置いておきます)、大阪だと「竹内譲次、ブラウン、合田、鈴木達也」と精神的支柱が複数人いて、かつ絶対的エースの「ニュービル」は言葉でも背中でもチームを鼓舞できます(時として「ニュービル個人軍」と化する短所もありますが、これもここでは置いておきます)。
確かに、「鼓舞できる」選手でだと川真田がいますし、テーブスもリーダーシップを持つ選手ですけど、この時点では川真田もテーブスも、「Bリーグでの実績はほとんどない」ことは否めなかった(これに加えてテーブスは、いわば「外様」の立場ですし)、これが影響したのかなと想像です。
(あるいは川真田、テーブスあたりが「気持ちを切り替えよう」と鼓舞しても「笛吹けど踊らず」状態に陥ってた可能性もあるかもです。)
で、「弱り目に祟り目」になったのが、その翌日の「10月16日日曜日、vs広島の第2戦」。
結果は「81-83、接戦の末に敗戦」でした。ですけどここでの「弱り目に祟り目」は「敗戦という結果」以上に、「ブバの負傷(左足関節内果骨折、全治12週間程度)、及び長期離脱の確定」でした。
この「イヴァン・ブバ」、「6試合」ですので参考数値の域を出ませんけど、「30分換算でのEFF[22.11]、20.2得点、9.3リバウンド」、成功率は高くないけど、3P/FGは「21.28%」と(センターとしてでならば)積極的な3P試投数。
「直近のリトアニアリーグのMVP」の実力は「恐らく本物」の感じだった(ちなみにクロアチア人です)。
ただ、「ブバの長期離脱」自体は勿論とても痛恨で、このことは「今季の滋賀のチーム崩壊」の大きな一因ではあると思いますけど、自分の解釈は「試合数を積み重ねる過程で、『ブバの存在意義の大きさ』を実感していった」がより正直な感じであったんですよね。
で、11月16日(いわゆる「代表休暇期間」からの再開を3日後に控えていたタイミングです)、ルイス・ギルHCが「事実上の解任」になりました。
ギルHCの解任、後任はHC代行として保田尭之ACが内部昇格という判断は、タイミングをも含めて自分は「一バスケファンとしては、とても納得」が正直な感じでした(この時点で「2勝7敗、5連敗中」でした)。
で、「ブバの長期離脱」と「ギルHCの解任」の間に、「ある短期契約」がありました。
「デイビッド・ドブラス(元北海道など。昨季は奈良→大阪でプレーでした)」との短期契約、これが「11月2日」です。
当時の判断としては、「ベストではないけどベターかも」と自分は感じてました。ただ、「たとえ短期契約というつなぎでも、うまくいくかなあ…」と、正直「とても悲観的な感じ」を抱いていました。
「チーム崩壊に至る道」として、言及の対象になることがもう一つ。
「ジョーダン・ハミルトンの復帰(2020-2021に滋賀に在籍経験)」、これが「12月13日」です。
「うおーっ、ハミルトン、滋賀に復帰かよ!」と肯定的な感じでとらえていたので、いわば「結果論的になる」感じになってしまうのですけど、「ドブラスとの短期契約をずるずると続けた」こととセットで考えると、いわば「ドブラス」「ハミルトン」「(その一方で)大きな変更がなかった日本人選手枠」の3つがセットで、「チーム崩壊に至った」感じを、自分は正直感じてます。
これがどのようなことかは、後述で改めて綴らせて頂きます。
今季の開幕直前、自分は滋賀に正直「ある程度の期待」をしていた。しかし一方で「漠然とした危うさ」も感じていて、結果としては「危うさが現実になった」。
今季の開幕直前のnote記事で、自分は滋賀について、上述のことを綴らせて頂きました。
これが自分が、今季の開幕直前verで、今季の滋賀に正直に抱いていた感覚でした。
厳密には、昨季の三遠は、「チームの意識の共有性が壊れていた訳ではない」のです、ただ「スタイルの方向性を見失っていた」「うまくいかない場合に立ち返る原点がわからなくなっていた」ことは否めずで、それでチーム崩壊に陥った感じを、自分は抱いていました。
結果としては、「今季の滋賀は、負の見立てが想像以上に現実になってしまった」が、自分の正直な解釈です。
尤も、「今季開幕前の全体的な選手編成」に加えて「今季のPSMでの『vs大阪』での内容」が今季の滋賀への解釈に大きく影響した感じではあって、「浮いていたのは『ブバ』ではなくて、実は『ワイリー』であった」感じで、それについては自分の「見立て違い」を恥じる想いですけど。
(ちなみにワイリーは「ある種のホームシック」に陥ったことが理由で、10月31日に退団しましたけど、ブバとプレーエリアが重複で[というかワイリーのシュートレンジの狭さが大きな要因な訳で。機動力はあるのだが]、ホームシックでなくても「そう遠くないうちに放出やむなし」だっただろうなあ…、が自分の正直な解釈です。)
(←今季の「B1の全24球団」のチーム成績を、リンク添付させて頂いてます。「チームEFF」「平均得点数」「平均アシスト数」等が下位に沈んでいることが伝わるかなです。)
(←今季の滋賀の現所属選手の個人成績を「EFFの順」にしてリンク添付させて頂いてます。)
いま挙げた「チーム成績」「個人成績」から、下記のことが見えてきます(「いくつかの試合での内容」をも総合した上で綴らせて頂きます)。
そう、確かに「采配的な問題」はゼロではないかもしれません。特に出場時間が「狩野≦柏倉」であるのは、選手タイプの相違を考慮しても、正直違和感があります(これがNBAならば、アナリストから「柏倉の出場時間を少し減らして、狩野の出場時間をもう少し増やそう」という進言が出るレベルでしょう)。
それに、特に「ハミルトンの入団後の14試合」は「0勝14敗、つまり全敗」です。これは上述で示させて頂いたように、「ある程度はハミルトンにどうしても依存せざるを得ないチーム状況にあった」ことの考慮が必要ですけど、「テーブスの復帰後、テーブスとハミルトンはあまり融合できていなかった」ことも否めない事実であり、いわば
が、今回の一連の決断(「保田HC代行の事実上の解任」「ハミルトンの退団が恐らく濃厚であること」)に結び付いたであろうと想像です。
(「保田HC代行の解任」自体が妥当な判断であるかは、「わからない」が自分の正直な感覚です。ですけど「テーブス復帰後もチーム状況が好転できなかった」現実に照らせば「ベストとは思わないけど、解任は理解できない訳ではない」感じではあります。)
個人的には、「ドブラスとの短期契約」は獲得の時点では「考え得る中では(ベストではないが)ベターではある」と思ってますし、「ハミルトンの補強(復帰)」は、「結果的にはうまく機能できなかったけど、獲得の時点では考え得るベストの判断ではあった」と思ってます。
ただ一方で、12月28日の京都戦で、ドブラスがディアロに蹂躙された時点で、ドブラスに見切りをつけて、例えばスタツ(元大阪など。今季は広島に短期契約で在籍して3試合に出場)に切り替える(理由は「速いバスケでより輝けて、かつより攻撃面での貢献が見込めるから」)方法を考えてもよかったのでは?と個人的には考えますけど、それでも「ハミルトンへの得点面での依存度が高すぎること」の抜本的な解決になり得たかといえば「少なくともYesではない」感じではあること。
それに、「今季の滋賀のチーム崩壊」は、「さあ、ここから反撃開始だ!」というときに、「12月4日の北海道戦での、テーブスの負傷」が正直大きく影響した感じがあること(そもそも正PGの負傷離脱はそれ自体がダメージが大きい。特にBリーグは「PGとビッグマンへの依存度が高い傾向が特に顕著である特徴がある」ので、なおさらのダメージです)。
で、テーブスの欠場は「10試合」、その間は「1勝9敗」(というか、負傷離脱の1試合目しか勝利できずで、その後に現在の大型連敗[現時点で15連敗中]が始まってしまっている)。
ですので、何を判断するにせよ、「1月7日のテーブスの復帰、そこから数試合の試合内容での判断」がより現実的な判断になること。
それに、ブバは負傷内容が骨折であり、単純計算でだと「1月下旬の前後が復帰時期」になります(骨折の場合、復帰可能時期がある程度は読みやすい傾向ではあるので)。そう考えると、中途半端に他選手に切り替えるくらいならば、ドブラスのままの方がベターだろう、動き自体は思ったよりはよい訳だからと。この判断は正直、理解はできるのです。
そう、「ハミルトン、ドブラス、マーティン」という「3人の外国人の相性」は、半ば結果論とはいえ「正直、よくはなかった」感が否めない。
それに、今オフは「3人の外国人を総入れ替え」しました。
「オマラ(現大阪)、ガドソン(現京都)、ワース・スミス→ブバ、マーティン、ワイリー」。
そう、ただ純粋に「外国人3人のグレードアップ」をしたかったこと自体は、とても理解できます。ただ「Bリーグ経験者が1人もいない」ことはリスクが大きいのでは?と感じていましたけど、結果的には「危惧の念は、現実になってしまった」感じが正直あります。ブバ、マーティン自体は「充分にB1レベル」ではあるのですけど。
それに、いわゆる「ウィング陣の日本人選手の質の拙さ」、特にはっきり述べれば「日本人選手のSFの1番手を未だに見出せないこと」(能力的には狩野だけど、狩野は「6thマンが最適任」。一方でサイズと能力を総合すれば杉浦だけど、杉浦は「正SFとして信頼できる決め手に乏しい」ことが苦しい現況の一因であること)。
勿論、「外国人選手をどうするか」もとても重要なことです。ですけど自分は、一バスケファンの立場としては、
これが、自分が今回、「滋賀の現況についての緊急執筆」で、特に伝えたいことです。後述しますけど、「具体的な補強候補」はいます(というか、「具体的な補強候補」がいなければこうして綴らない訳ですけど)。
「残り28試合」、全身全霊で「B1残留」を叶えなければならない!そのためには「外国人の再整備」「日本人の正SF候補」の2つの補強がマストであると伝えたいです!
いま綴らせて頂いてることは、ある種「残酷である」と映るかもしれません。「現有戦力の放出」をも意味しますし、放出候補に挙げた選手のうち、特に森山は「地元選手」です。地元選手を放出することは、たとえ「B1残留のために背に腹は代えられない」事情を考慮しても、正直とても心が痛みますし、本音としてはできれば避けたいことです。
それに、小澤、葛原は、今季は現所属球団で出場機会を失っていますし、昨季のEFFをも踏まえると、「いや、確かにポジションバランスの改善にはなるかもだけど、『補強ではなくて補充に過ぎない』でしょ」という違和感の声も少なからずあるかもです。ましてや特に小澤は、昨オフに「実質的に放出した」選手ですので、「恥も外聞もないのか」と映っても仕方ないでしょう。
ですけど、リスクを負ってでも、「アンティボ(B3金沢)」「小澤(京都)」「葛原(FE名古屋)」の緊急補強は「滋賀のB1残留を叶えるためには、事実上マストである」が、自分の考えです(少なくとも「自分が滋賀のGMならばそうする」という意味でです)。
では、何故この3人の緊急補強がマストであるのかを、それぞれ示させて頂きます。
そう、「チームEFFがリーグ最下位」「失点数が多すぎる」「相手守備陣にとって守りやすい(=対策しやすい)」、これでは「勝率1割台は必然の帰結」です。
いま挙げた3つの不安要素の改善のための補強が、
になる訳です。
(1)アンティボ(B3金沢。ウクライナ人)
【なぜ、移籍市場で獲得の可能性があるのか。また、来日の背景をも含めた「デリケートな事情」とは。】
「おいしい話には裏がある」という言葉がありますが、なぜ、アンティボの補強の可能性があるのかというと、まさしくこれになります。
はっきり述べれば、この特殊事情からです。恐らくですけど「B2上位レベルはほぼ確実にある、B1の第3外国人レベルの能力に届いているかどうか」、と自分は読んでいます。
A東京が緊急補強したボヤルキム(アンティボと共に金沢に特例で入団した「金沢のウクライナ3人組」の1人です)が、B1で2試合と少ないサンプルではあるので参考程度ですけど、現時点では「デンプス(富山)とほぼ同等レベル」のパフォーマンスです。
そう考えると、アンティボは「少なくとも、『ストレッチ4』としてある程度の貢献はできるのでは?」といえます。
で、アンティボが積極的に3P試投をすることで、「テーブス→ブバ」のホットラインがより活きることに期待できます。勿論これは、「相手守備陣をより引き剝がせる」ことへの期待値を含めてです。
とにかくいまの滋賀は、3P能力の拙さが「得点力不足」に直結していますので、(インサイドの強度にある程度は目を瞑って、)アンティボの補強に動く、というイメージです。
むしろ不安は、「金沢を説得し切れるか?」です。これがクリアできれば、「ある程度は通用できるのでは?」と自分は想像していますので。
このような補強案を提示できるのは、「川真田が成長によりある程度の目途が立っているから」でもあります。「インサイドで身体を張れる」「リムランができる」日本人ビッグマンはとても貴重であるといえますので。
(2)小澤(京都。昨季は滋賀に在籍していた)
前述で繰り返し述べてきたように、滋賀の現況の問題点として
「日本人SFの質的な不安感」と「3P能力の拙さ」があります。
「3Pシューターとして信頼できる選手」が「狩野」ただ1人であること。それ故に、もう1人「日本人選手の3Pシューター」がいるとより望ましい事情があります。
「無駄なファウルの多さ」は玉に瑕ですけど、「SFのサイズがある3Pシューターとして狩野、葛原を助ける位置付け」でならば、いまのまま京都で燻り続けるよりは輝けるのでは?が、自分の正直な考えです。
速いバスケで機能できて、かつよりサイズ感がある杉浦(195cm)がこの役割に収まればよいのですけど、実は杉浦は、
「3P/FG試投率」(昨季[57.77%]、今季[64.58%])
「3P成功率」(昨季[28.3%]、今季[29.0%])
で、「3P重視型の3.5番」としてでならばまずまず機能できますけど、「3P成功率」自体は30%を切っていること。それが「正SFとして杉浦が収まらずに、滋賀のポジションバランスにも負の影響を与えている現況」がある訳です。勿論これは「杉浦が3Pシューターとしても計算が立ちづらい」こともも含めてです。
小澤は「好不調の波がある」ことをも含めて、「やってみなければわからない」域を出ない感じでもありますけど、いまの滋賀でならば緊急補強に動く価値はあると、自分は考えます。これは小澤目線でだと「環境を変えれば、より輝けるのでは」を含めて。
(3)葛原(FE名古屋)
最初に述べますと、いまの滋賀は選手編成的に「SF」「守備型」「3P型」の3つでいずれも大きな問題を抱えているので、この弱点補強のために「葛原、小澤の2人の緊急補強が最適解である」と述べてますけど、その一方で滋賀の日本人選手の枠は現況では「空き枠がゼロ、故に緊急補強が必要な一方で現有戦力の放出がセットになるので、それ故に心理的なハードルが上がる難しさがある」と述べてきました。
そうなると、より現実的な方法は「葛原、小澤のうちのどちらか1人に絞って補強する」(その場合、星野をB2あるいはB3の球団に期限付きで放出して、森山は残留になるイメージです)、になりますけど、「葛原、小澤のうちのどちらか1人に絞って補強する」場合の優先順位は「葛原≧小澤」であるとはっきりといえます。
何故ならば、今季の滋賀は「失点数がとても多すぎること」(それも昨季からの大きな弱点であり続けていること)が問題点の一つとしてあって、この大きな理由の一つに「守備型の日本人選手自体がいないこと」があります。守備型としてはマーティンがいますけど、マーティンにはある程度の攻撃面での貢献もあって欲しいこと。そうなると、「誰がエースキラー役、ペリメーターDF役を務めるの?」「守→攻の起点役をどうするの?」という大きな問題が生じます。
確かに、ここ2年の滋賀は、「攻撃回数の多さ」を特徴としてますけど、「いい守備ができていないから、攻撃回数の多さを活かしきれていない、それがeFG%、TS%といった決定率の低さ[攻撃回数はリーグ6位だが、チームTS%はリーグ最下位]に直結している」、この改善が急務の現況です。
で、Bリーグの日本人選手の場合、実は「そもそもが明確な守備型である」選手自体が稀少の傾向です。「スタッツに現れにくいタイプの守備型」を含めれば、例えば「須田(名古屋D)、満田(京都)」等も挙げられますので増加しますけど、よりわかりやすい守備型になると、たいていの場合はどこかの球団で重宝されています。ですので、現時点での葛原のようなケースは恐らくあまりないケースといえます。裏を返せば「守備型の日本人選手を獲れる、恐らくまたとない貴重なチャンス」です。
しかも葛原の場合、今季は「22試合に出場」ですけど、このうち「12分以上での出場試合数がわずか2試合」です。かつ、「年明け以降の6試合で、出場はわずか1試合」ですので(しかも球宴の1日目のライジングスターの試合では「周りを活かす」「スペースを生み出す」、いわば「らしい貢献」を示していた。つまり技術的に錆びついている訳ではない)、現況のまま、トレードデッドライン(確か3月半ば)でも移籍が叶わずにこのままFE名古屋で干され続ければ、選手としての価値を大きく落として今オフを迎えるのが目に見えています。
そう考えると、「守備型のSFが早急に必要である滋賀」と「選手としての存在意義を証明したい葛原」とで、御互いのニーズが合致するのです、いわば「win-winであるはずでは?」と(勿論、滋賀のフロントがどう考えているのかは別問題かもしれない感じではありますけど)。
実は、「1月7日」のnote記事(2023年の新年2回目のnote記事です)で、「12月28日、滋賀vs京都を生観戦して、滋賀ダイハツアリーナに感動したこと」を綴らせて頂いてます。ですので、一人のバスケファンとして、「滋賀がB2降格になることは絶対に嫌だ!」が正直な想いです。
それに、自分は、一バスケファンとして「早坂咲輝マネージャーが大好き!」です。「13人目の選手」として選手と共に闘える、情熱的で笑顔がとても素敵なマネージャーは、恐らくそうはいません。
いま、早坂マネージャーの立場を想像すると、どれほど「悔しい」だろう…と、正直心がとても痛みます。
「いまは涙だろうけど、今季が終わるときは笑顔でいられるエピローグを」、正直そう強く願うのです。
いえることは、「今季の滋賀が、残り試合で『B1残留を叶える』ためには、できる最大級のこと、特に『選手編成のアンバランス性の改善』ができないと、恐らく『悲劇的な結末を覚悟せざるを得ない』可能性が高くなると伝えたい!それは絶対に嫌です!」ということです。
「祈る想い」しかできない現実。一人のバスケファンとして、それがとてももどかしいです。こうして辛辣なことを綴っていて、自分自身の心がとても傷んでいることを感じます。
最後は笑顔で終わって欲しい。いまはただ、これが正直な想いです。
「涙の数だけ強くなれる」が、真理であることを信じて。
【バスケットボール#23A】