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京都と奈良、今季RS本拠地最終戦&ファン感謝祭、それぞれに素敵な感動が(その5。奈良編、後編)。【バスケ】【Bリーグ】【エッセイ】
前記事エントリーのリンク添付
まず、これまでの記事、(その4)をリンク添付させて頂きます。
では、執筆を進めます。なお、この(その5)も、「PC・タブレットでの閲読」を強く推奨させて頂きます。
そして、この(その5)では、「今オフ(来季)のより望ましい補強戦略」をテーマに綴らせて頂きますけど、「この文章の執筆時の現時点で」の感じです。要補強ターゲットの選手が「現所属球団への残留」「他球団への移籍」が発表されている可能性も少なからずあり得る訳ですけど、「なぜこの選手の補強がより望ましいのか」が(漠然とでもよいから)伝わっていると、とても嬉しいです。
「今オフの的確な補強」の実現は、短期・中長期の両面で奈良の最重要命題!「優良日本人の補強」「帰化枠/アジア枠の補強」を特に強く御要望の想いです!
(リンク添付の1つ目が「B2の全14球団の各種成績[EFFにカーソルを合わせてる]」、2つ目が「今季の奈良の全戦績」、3つ目が奈良の各選手の各種成績[EFFにカーソルを合わせてる]」です。)
【奈良、昨季及び今季のチーム成績。】
(昨季・今季の共に「全14球団」。)
勝利数的な実際順位 (昨季13位→今季12位)
チームEFF (昨季12位→今季11位)
平均得点数 (昨季12位→今季10位)
平均失点数 (昨季12位→今季12位)
得失点差 (昨季12位→今季12位)
攻撃回数 (昨季8位→今季5位)
チームTS% (昨季12位→今季13位)
ファウル数 (昨季14位→今季13位)
FG試投数 (昨季7位→今季2位)
3P試投数 (昨季6位→今季7位)
FT試投数 (昨季11位→今季6位)
平均アシスト数 (昨季13位→今季12位)
平均TO数 (昨季12位→今季2位)
平均A/TO数 (昨季13位→今季8位)
平均リバウンド数 (昨季11位→今季6位)
平均OR数 (昨季10位→今季6位)
平均スティール数 (昨季13位→今季11位)
平均ブロック数 (昨季8位→今季7位)
速攻からの得点 (昨季11位→今季5位)
ペイントエリア得点 (昨季11位→今季10位)
【「今季の基本データ」から読み取れること。】
◎「攻撃回数」は5位、「FG試投数」は2位と、最重要視の2つは目に見える結果が(TS%は13位だが、それを補う意味での攻撃回数でもある)。
◎「アシスト数」自体は少ないが、「TO数」の大幅な改善で、「A/TO」がリーグ平均まで上昇。「有能なPG」がどれほど重要かの証明。
◎「速攻での得点」が5位、これも「走るバスケ」が理に適ってる証明。
△「失点数の多さ」(12位)。「走るバスケ」は本質的にハイスコア志向だが、失点数をリーグ平均程度に抑えることがより望ましい。
△リバウンド数、OR数はリーグ平均まで改善だが、スティール数はリーグ平均未満。裏を返せば「OR数」「スティール数」の両方がリーグ平均声にできれば、「攻撃回数」「FG試投数」のさらなる増加、そして「得点数の増加」に直結し得る。
△「ペイントエリア得点」がリーグ平均未満。「OR数」「スティール数」の改善がより優先順位が高いとはいえ、「ペイントエリア得点」をリーグ平均程度まで高めることがより望ましい。
順位を元にすると、上述の感じになりますが、
平均得点(昨季72.6→今季76.8。+4.2)
(リーグ平均未満だが、「攻撃回数の向上」での一定の成果。
この平均得点を「80得点」に近付けることが大きな目標に。)
平均失点(昨季85.5→今季81.3。+4.2)
(リーグ平均未満だが、昨季に比してだと改善。)
得失点差(昨季-12.9→今季-4.5。+8.4)
(得失点差は今季12位だが、実は昨季に比してだと大きな改善。
「平均得点80、平均失点80、±0」が来季の大目標の感が。)
今季、奈良がチームスローガンで掲げた「ALLOUT」(=「走るバスケ」)は、「奈良が志向するバスケスタイルとして、今後も貫いて欲しい!」、これがはっきりと明確になったことが「今季の収穫」といえます。
その意味で、まず「各種データ」から浮き彫りの「補強の優先度が高い要素」は
「『攻撃回数』『FG試投数』のさらなる向上。
そのために『OR数』『スティール数』のさらなる向上。
これに併せて『失点数の減少』のための『守備型の補強』を。
『TS%』の改善の一環で『日本人の得点源』を確保だとより望ましい。」
ただ、奈良の場合、昨年12月の決算では、奈良は
「売上高はB2リーグで11位」「選手総年俸はB2リーグで13位」
の球団です。今季も集客面で苦しんだことを考えると、よくいって
「選手総年俸は恐らくB2のリーグ平均未満?」
と考えてよいでしょう。ですので、他球団以上に
「コスパ優良」「明確な特徴を1つ以上持つ」
これに最大級に拘る必要があります。
恐らくですけど、特に日本人選手の補強でだと、優先順位は
「守備面での軸」≧「得点面での軸」
にならざるを得ないでしょう。
あとで「今季の最終的な選手編成」を示させて頂きますけど、その前に、「今季戦績」から読み解けることを示すことへと、話を進めます。
「クリスチャン・ジェームス」。今季の起用法は「6thマンが基本」でしたが、今季の奈良はこの「C・ジェームスが絶対的エース」でした(一バスケファン的には「C・ジェームスは『奈良のニュービル』である」と解釈してます。実際、ファン感謝祭での歓談でも、C・ジェームスに直接伝えました。それと「ジェームス出場時と欠場時で、チームの勝率が全然違うこと」も、直接伝えてます。
「絶対的エース」ですので、相応の影響力があって当然な訳ですが、実は今季、「C・ジェームスの12試合の欠場」があります。これが奈良が「内容は一定の手応えがあるのに、B2残留争いにどっぷり浸かってしまった」大きな理由の1つになってしまった、と自分は解釈してます。
【今季、「奈良がB2残留争いに陥った大きな理由」。】
(1)「ジェームスの欠場12試合の戦績」(2勝10敗、勝率.167)
(「出場48試合の戦績」[16勝32敗、勝率.333])
(→つまり出場時と欠場時の勝率差、「.167」。)
(2)「ジェームスの出場時[48試合]のうち「接戦での試合」
(原則「クラッチタイム突入時に6点差以内」。一部例外あり)
10月(1試合[全7試合]、1勝0敗[1勝6敗])
(「10月~11月の17試合」は、「中澤・高岡がローテに入っていた。この間の奈良は「3勝14敗、勝率.176」。「中澤・高岡がローテ外になった12月以降」でだと「15勝28敗、勝率.349」。12月以降でジェームス欠場の2試合を除いた成績でだと「15勝26敗、勝率.366」。)
12月(2試合[全9試合]、1勝1敗[3勝6敗])
1月~2月(8試合[全16試合]、3勝5敗[6勝10敗])
3月~4月(8試合[全16試合]、3勝5敗[6勝10敗])
12月以降での合計(18試合[全41試合]、7勝11敗[15勝26敗])
(2)について、特に
「2月12日、vs福島」「2月18日、vs佐賀」(この2つはホームだった)
「3月4日、vs山形」(9点差を追いつかれて、OTの末に敗戦)
「4月8日、vs熊本」「4月9日、vs熊本」(2試合共に接戦負け)
この「5試合」は「勝てた試合」だった、つまり「取りこぼし」です。
この5試合を勝利できていれば、接戦時試合が
「7勝11敗、勝率.389→12勝6敗、勝率.667」。
そして全体(41試合)でも
「15勝26敗、勝率.366→20勝21敗、勝率.488」です。
これを「60試合換算」にすると「29勝31敗、勝率.438」。
でも実際は「18勝42敗、勝率.300」です。
つまり「今季の奈良の本来の勝利期待値」は「29勝31敗、勝率.483」のチーム力があったはずの計算になる。
「推定される選手総年俸に比して」だと、「勝率.483」で終えられていれば「全体7位相当」で
「『スタイル構築1年目&資金力に乏しい球団』にしては、よくやった」
(しかも、今季の当初目標であった「B2昇格PO出場」を叶えられてた)
という感じで終われたはずと思ってます。
ただ、これは単純にそうだとは言いづらいところもあって、「中澤・高岡のローテ外」は「苦渋の決断」だったんだろうなということは、漠然とだけど感じてはいたのです。特に高岡は、試合前練習ではほぼ毎回、1番乗りしていたんですよ(少なくとも、自分が生観戦のときは)。「バスケに対する姿勢」がとても伝わってきていた訳で、それを石橋HCは気付いていたはず。
実際、4月15日の香川戦(事実上の残留POの第1戦)、「4Q,0:07」、高岡の右45度からの3P成功。このとき、石橋HCも選手と共に大喜び。
それは「本心として嬉しそう」なのが伝わってきた。「ほんとうは、起用するきっかけを探していたんだろうな」と。だけど、シーズン序盤の「大きな出遅れ」の影響で、残留争いにどっぷりつかる羽目になった。
「2月12日の福島戦」「2月18日の佐賀戦」、この2試合の取りこぼしも正直大きく影響したでしょう。この2試合を勝ち切れていれば、3月になって「もう一度、高岡にまとまった出場機会を与えよう」とできていたかもしれない。
そう、シーズン序盤の「中澤・高岡にもまとまった出場機会を与えたこと」は、せっかくこうして開幕構想に組み込んだ訳ですので、妥当なことである訳です。ジェームスの負傷離脱の影響が想像以上に大きかった、ある種「かわいそう」ともいえますが、「これもバスケ」ということでしょう。
で、4月16日の香川戦、つまり「球団の存亡をかけた大一番」に勝利して、その後の「RS本拠地最終戦終了後の挨拶」で、古牧が
「残留争いに終始して勝利で終わったという結果は、本来はとても悔しいことです。」
という趣旨の言葉を述べましたけど、この言葉を聞いて「ほっとした」が正直な感じでした。「現状に満足していない」ことを選手が共有できていることが伝わっただけでも、今季の意義があったと。
昨季は散発的にしか見られてないので、参考程度でしかないですが、「姿勢・気持ちの面(メンタリティー)は、改善傾向が伝わる」といえます。
ですけど一方で、「勝利のカルチャーの醸成の難しさ」は、(勿論、醸成されるには相応の時間を要することは想像できるとはいえ、)「この球団の負け癖の克服は、想像以上に根深い」を示してるといえます。
・「この球団相手ならば、ほぼ勝ち確(ボーナスゲーム)の試合が事実上ない」
— 愛球人(スポーツ垢) (@onenesslovelive) May 8, 2023
→東京Z(アスフレ)がB3に落ちたため。要は来季のB2は、より力量差の小さいリーグになる?
いわば「#B2沼」リスクといえます。
(奈良、山形、福岡、愛媛の4球団次第ですが)#新潟と滋賀ブースターにB2の恐ろしさを教える
そして何よりも来季は、「『東京Z』という『ボーナスゲーム』がもうない」のです。これはつまり「ひとたびうまくいかなくなれば、残留争いリスクに即刻で直結を意味する」といえます。
(尤も今季の奈良は、「東京Z戦」は「1勝3敗」。3敗はいずれも「接戦にさえ持ち込めずの敗戦」であった。)
ではここで、「今季の奈良の選手編成」を、示させて頂きます。
【今季の奈良、「最終的な選手編成」。】
(数値は「30分換算でのEFF」です。)
スタメン(宇都[14.15]-柳川[4.42]-古牧[5.90]-J・ウィルソン[17.31]-ムボジ[19.33])
主な控え(C・ジェームス[21.16]、藤澤[10.75]、板橋[3.60]、薦田[5.89]、藤高[6.27])
他の控え(中澤[×]、高岡[×]、三森[×])
EFF合計(スタメン[61.11]、控え[48.67]、合計[109.78])
既に、何人かの退団が発表済みです(宇都、板橋、薦田、中澤、高岡)。
その一方で、残留発表済みの選手は、この記事の執筆時点では「藤高、古牧、三森、柳川」の4人です。
問題は、B2他球団からの誘いが確実にあるだろう「ジェームス」「藤澤」の2人ですが、「ジェームス、藤澤をそれぞれ最も必要としているのは奈良である」と自分は確信していますので、裏を返せば
「今オフ(来季)の奈良は『ジェームス』『藤澤』の2人を軸に『チーム編成』を進めるイメージになる。」
と、自分は考えてます。特に藤澤は「5月中に残留発表になる可能性は充分にある」と読んでいます。
そう考えると、下記の感じになります。
【今オフ(来季)の奈良、「現時点での理想の選手編成」。】
(数値は「30分換算でのEFF」です。〈〉は「今オフの補強ターゲット」。)
スタメン(藤澤[10.75]-〈?〉[?]-C・ジェームス[21.16]-〈アジア枠?〉[?]-〈外国人?〉[?])
主な控え(〈?〉[?]、〈?〉[?]、古牧[5.90]、藤高[6.27]、〈外国人?〉[?])
他の控え(柳川[4.42]、三森[×])
EFF合計(スタメン[31.91+α]、控え[12.17+α]、合計[43.08+α])
(昨季EFF合計[スタメン〈61.11〉、控え〈48.67〉、合計〈109.78〉])
上述で示させて頂いた「理想選手編成」に照らせば、
「帰化枠/アジア枠が1人」
「外国人枠が2人」(勿論「ウィルソン」「ムボジ」残留もあり得る)
「日本人枠が3人」(正SG、控えPG、控えSG)
このイメージになります。で、奈良は「B2ライセンスの球団」ですので
「『B2球団として獲れる選手』で、かつ『コスパ優良』を意識しつつ、『質的な優良性』を最大級に追い求めるイメージ。」
になると考えるんですよね。では現時点で、「B2球団として獲れる選手」で「最優良の選手」だと、下記の3人になります。
(1)「葛原(FE名古屋。SG/SF)」[×][26歳]
(今季はほぼ干されてたが、北海道時代の2年間は「30分換算スティール」が「1.28→0.92」と良質で、DF能力が特徴。
「失点数減少に寄与し得る正SG」でドンピシャ。)
(2)「長谷川(福島。SG)」[13.01][11月で33歳]
(30分換算でのEFFは「3年連続で10点台超え」[10.42→11.04→13.01]。
「6thマン的な控えSG」でドンピシャ。)
(3)「村上(福島。PG)」[10.62][32歳]
(30分換算でのEFFは「3年連続で10点台超え」[10.04→10.75→10.62]。
「第2PG」でドンピシャ。バスケIQに優れるので「藤澤との2ガードが可能」で、「精神的支柱&プロ意識の創出」にも最適任。)
「外国人」「帰化枠/アジア枠」の補強も勿論重要ですけど、いま挙げた3人は、「このレベルの選手の補強ができるチャンス自体がとても貴重」です。しかも「いまの奈良が不足している資質能力の補強にドンピシャ」でもあります。
葛原(「失点数減少」は奈良の長年の課題)
長谷川(「日本人選手の貴重な得点源」)
村上(「試合をつくれる」「勝利のカルチャーの創出」
同一球団に9年いたので「人間性が確か」)
恐らく、競合するB2他球団が出てくるだろうことが容易に想像できますけど、「たとえ値が張ってでも全力で補強する価値が高い3人」です。
勿論、補強に失敗だと「補充的な補強」にならざるを得ないリスクがありますが、「リスクを負ってでも全力で獲りに行く価値はとても高い」と自分は考えます。
特に「長谷川」「村上」は、それこそ「棚から牡丹餅」です。
「葛原」も、「失点数減少を見込める補強」の意味で「とても貴重」。
しかも3人のいずれも「走るバスケでこそより輝ける」ことを既に証明済みです。
だからこそ、このチャンスを、絶対に仕留めて欲しい!
仮に、「葛原」「長谷川」「村上」の「B2球団にとっての優良日本人の3人」の全員の補強成功が叶えば、下記の感じになります。
【今オフ(来季)の奈良、「現時点での理想の選手編成」。】
(数値は「30分換算でのEFF」です。〈〉は「今オフの補強ターゲット」。
スタメン(藤澤[10.75]-〈葛原〉[7.94]-C・ジェームス[21.16]-〈アジア枠?〉[?]-〈外国人?〉[?])
主な控え(〈村上〉[10.62]、〈長谷川〉[13.01]、古牧[5.90]、藤高[6.27]、〈外国人?〉[?])
他の控え(柳川[4.42]、三森[×])
EFF合計(スタメン[39.85+α]、控え[35.80+α]、合計[75.65+α])
(昨季EFF合計[スタメン〈61.11〉、控え〈48.67〉、合計〈109.78〉])
(葛原は「今季の橋本(福島)のEFF」を期待値としてあてはめてます。)
そう、「葛原」「長谷川」「村上」の補強が叶えば、
「昨季EFF(109.78)-現時点EFF(75.65)=差EFF(34.13)」
この「差EFF(34.13)」が「帰化枠/アジア枠1人+外国人2人の補強枠」のイメージになります。
現実的な計算をすれば、外国人2人への補強予算を大きくかけられなくても、今季の「ウィルソン+ムボジ」の「36.64」と同等程度(勿論それ以上が望ましいことは言わずもがなだが)を計算できます。
その上で「帰化枠/アジア枠の補強」、これがとても重要です。
(その4)で言及させて頂いた、「ルーズベルト・アダムス(香川→山形)」。
今季にB2でプレーしたアジア枠で、とても貴重な参考数値です。
で、アダムス、「今季の30分換算でのEFF(14.38)」。
特に「1月28日以降での14試合」に絞れば「15.75」。
これは大きな参考指標になります。
そう考えると、単純計算ですが
「ウィルソン+ムボジ+アダムス=『52.39』」。
これに「日本人選手EFF(葛原、長谷川、村上の補強成功時)」の「75.65」を合算すると「128.04」になります。
そうなると、今季の合計EFF「109.78」と比較すると
「今オフ仮EFF(128.04)-昨季EFF(109.78)=差EFF(18.26)」
になります。そう、だからこそ、今オフの奈良において「帰化枠/アジア枠の優良選手の補強」は「絶対にマストである」と強く考えるのです。
これを踏まえると、日本人選手の補強ターゲットは「葛原」「長谷川」「村上」と考えるとして(個人的には「議論の余地はない」と強く考えるほどに、この3人の補強は絶対に叶えて欲しい!と強く考えてます)、「帰化枠/アジア枠」及び「外国人枠」の「要補強選手の求められる資質能力」が、漠然とですが見えてきます。
【今オフの奈良、「要補強ターゲット」の「求められる資質能力」。】
(「日本人選手」は「葛原」「長谷川」「村上」を想定。
このためここでは、「帰化枠/アジア枠」「外国人枠」に絞る。)
(1)「『帰化枠/アジア枠』の『3.5番タイプ』。」
(想定ターゲット→「ジェイミー・マロンゾ[フィリピン代表]」or「チョン・ヒョグン[韓国]」。)
(2)「『OR能力』『機動力』を兼備できる『センター』。」
(想定ターゲット→「ステフェン・ジマルマン[福岡]」。)
(3)「『OR能力』『3P能力』『機動力』を兼備できる『ストレッチ4.5』。」
(想定ターゲット→「ジョシュ・ハレルソン[福島]」。)
(←「チョン・ヒョグン」の参考数値として、ポジションが異なるので参考数値でしかないけど、「チョン・ギボム[福島。PG/SG]」の参考リンク。
「チョン・ギボム」の場合、「KBLでのPER(12.24)→今季EFF(10.32)」。
で、「チョン・ヒョグン」の直近PERが「12.88」。)
では、それぞれの選手についての「特徴」「補強する意義」を、自分なりに示させて頂きます。
(1)「『帰化枠/アジア枠』の『3.5番タイプ』。」
[1A]「ジェイミー・マロンゾ(フィリピン代表)。」
(EFF期待値[15.75])(今季の1月28日以降のアダムス)
◎「201cm、95kg」。サイズと機動力を兼備できる。
◎「この7月で27歳」と若さが特徴。
◎「現役のフィリピン代表」。昨オフからBリーグ入りの噂あり。
能力的には恐らく「アダムス(香川→山形)と同等以上」。
◎3P能力は不安定だが、今季は「3P/FG試投率(43.8%)、3P成功率(35.9%)」と大きく向上。
◎守備意識が高く、今季の「30分換算でのスティール」は「1.25」。
△「現役のフィリピン代表」なので、「代表活動による離脱リスク」が。
△「FTが苦手」(60%台前半)が故に「ハック戦術のリスク」が。
[1B]「チョン・ヒョグン(韓国)。」
(EFF期待値[11.00])(今季のKBLでのPER[12.24])
◎「198cm,93kg」。「29歳」で「いまが全盛期」。今オフでのBリーグ入りの噂ありだが、数値的に考えてB2球団入りが恐らく有力。
(PFとしては少しサイズ不足だが、アダムスと同等。)
◎今季は「3P/FG試投率(46.9%)、3P成功率(35.2%)」と3P能力が向上。
◎「代表離脱リスクがない」。「藤高と併用と割り切れば有用な戦力」。
△「守備意識がやや不安」。今季の「30分換算でのスティール」は「0.85」。
(加えてOR能力もマロンゾに明らかに劣る感が。
「30分換算OR」はマロンゾ「2.43」、チョン・ヒョグン「1.13」。)
△「FTが苦手」(60%台半ば)が故に「ハック戦術のリスク」が。
(2)「『OR能力』『機動力』を兼備できる『センター』。」
[2]「ステファン・ジマルマン(福岡)。」
◎「211cm,110kg」。「9月で27歳」という若さも特徴。
◎「NBA経験者[RSで19試合]」。昨季は豪州NBLにいた。
◎「OR」「ブロック能力」はムボジと同様に高水準。
(OR[ジマルマン3.38、ムボジ3.32]、ブロック[ジマルマン1.80、ムボジ1.78]。)
◎「機動力」でムボジをより上回る。
△得点能力、FT能力も「ムボジと同水準」。特に「FT能力の拙さ」は目を瞑る感じ。ただ今季は3P意識に突如の開眼の感が。
(TS%[ジマルマン55.3%、ムボジ54.9%]、FT%[ジマルマン63.2%、ムボジ62.1%]。)
(3)「『OR能力』『3P能力』『機動力』を兼備できる『ストレッチ4.5』。」
[3]「ジョシュ・ハレルソン(福島)。」
◎「208cm,125kg」。「33歳」でウィルソンより1歳年下。
(ウィルソンよりパワーで上回ることもプラス要素。)
◎「NBA経験者[RSで75試合、POで4試合]」。
◎初年度からBリーグに在籍、今季で7年。うち大阪で通算4年なので、奈良の文化にも早期に馴染める可能性が高い。「外国人選手の兄貴分」「若手の手本」としても補強の意義がとても大きい感が。
◎「3P能力」が特徴。試投率、成功率はいずれもウィルソンを上回る。
(3P/FG試投率[ハレルソン48.7%、ウィルソン45.5%]、3P成功率[ハレルソン35.3%、ウィルソン32.5%]。)
◎「アシスト意識」に優れて、「隠れたポイントセンター」になり得る。
(30分換算アシスト[ハレルソン3.68、ウィルソン2.03]、A/TO[ハレルソン2.04、ウィルソン0.88)
△年齢的な衰えの傾向が拭えずで、ブロックはウィルソンを上回るが、OR、スティールはウィルソンとほぼ同等。
(OR[ハレルソン1.98、ウィルソン2.23]、ブロック[ハレルソン1.22、ウィルソン0.41]、スティール[ハレルソン1.05、ウィルソン1.20])
△FTが苦手(今季は54.9%、ウィルソンは73.6%)。故に「ハック戦術」のリスクが。
上述のことを踏まえると、「帰化枠/アジア枠」は、できれば「マロンゾ」の補強を叶えたい感じです。ですけど、「代表離脱リスク」を考慮すれば、「チョン・ヒョグン」でも藤高を恐らく上回りますので、有益な選択肢になり得るとは思います。
では、上述のことを踏まえて、「今オフ(来季)の奈良の理想的な選手編成」を併せて示させて頂きます。
【今オフ(来季)の奈良、「現時点での理想の選手編成」。】
(数値は「30分換算でのEFF」です。〈〉は「今オフの補強ターゲット」。)
スタメン(藤澤[10.75]-〈葛原〉[7.94]-C・ジェームス[21.16]-〈マロンゾ〉[15.75]-〈ジマルマン〉[20.40])
主な控え(〈村上〉[10.62]、〈長谷川〉[13.01]、古牧[5.90]、藤高[6.27]、〈ハレルソン〉[17.41])
他の控え(柳川[4.43]、三森[×])
EFF合計(スタメン[76.00]、控え[53.21]、合計[129.21])
(昨季EFF合計[スタメン〈61.11〉、控え〈48.67〉、合計〈109.78〉])
(マロンゾは「今季のアダムス(香川→山形)の1月28日以降でのEFF」を、葛原は「今季の橋本(福島)のEFF」を、それぞれ期待値であてはめてます。)
勿論、現実論としては、上述のように「机上のようにはいかない」かなとは思いますけど、それでも
「今季EFF(109.78)→来季EFF(129.21)、差(+19.43)」
(「帰化枠/アジア枠の補強」が「チョン・ヒョグン」でも、「来季EFF」が「124.46」で、差は「+14.68」になる。)
これが叶えば、(奈良としての)球団史上初めての「勝率5割到達」をより現実的に目指せる、という計算になります。
【今オフの奈良、「上述で示した的確な補強」が全て叶えばで「期待できる上昇要素」。】
(1)「攻撃回数の上昇」、これに伴う「FG試投数の上昇」。
(「マロンゾ、葛原、村上」による「スティール」で、「トランジション」の体現度を高められる。攻撃回数、FG試投数が増えれば、おのずと得点数の増加になり得る。)
(2)「C・ジェームス」以外での得点パターンを増やせる。
(「ハレルソン」は得点パターンが多く[特にシュートレンジ。尤も衰えとの戦いでもあるが…]、「ポイントセンター」になり得るので「ジェームスとの相性」がよいはず。
「長谷川」は得点パターンに加えて、特に「eFG%」に優れる。3Pもドライブも両方あることが大きい。)
(3)「速攻での得点数」の上昇。
(「藤澤、村上」は「速いバスケでより輝けることを証明済み」なので、柳川を含めて良質のPGを40分間の常時揃えられることで「出し手の質」は保証できる、「受け手」も「ハレルソン、ジマルマン」は速攻の先頭になれて、「長谷川、藤高」も同上。(1)でも言及のように、葛原でトランジションの起点を生み出せることもプラス。)
(4)「選手層の向上」、特にこれにより「『クラッチタイム』での勝負手を増やせる」。
(クラッチタイムの基本型は「藤澤-長谷川-C・ジェームス-マロンゾ-ハレルソン」を想定。特に長谷川の存在が大きい。しかしこれに拘らず、例えば
「藤澤-村上-長谷川-C・ジェームス-ハレルソン」[「2PG+長谷川」によるスモール戦術。マロンゾ不在時に特に有効かと。尤も守備時はミスマッチが生まれやすいことに留意が必要だが]
「藤澤-長谷川-葛原-C・ジェームス-ハレルソン」[守備を考慮しつつ、C・ジェームスと長谷川の2人をより強調して一気のスパートへ]
など、場面や状況に応じて複数の良質のパターンを使い分け得るメリットが。)
(5)「リーダーシップ」「豊富な経験値」を持つ選手を複数擁することで、「プロ意識」「勝利のカルチャー」の醸成に寄与できる。イメージとしては「NBAのヒート」のようにできるとより理想。
(藤澤の控えPGで「村上」を推す理由が、特に「リーダーシップ」。村上は同一球団で9年間も主力PGであり続けたが、技術だけではない相応の理由が恐らくあるから。これにより「ぶつかり合いを厭わない」「本音で意見を出し合い、最適解を見出していく」カルチャーを生み出せるとより理想。
また、得点源として期待の「長谷川」も「気持ちで勝負できる」ことが特徴の1つなので、「ぶつかり合いを厭わない」ことによる「勝利への執念」のカルチャー創出に寄与できるとの期待から。)
「想像される補強資金」を考慮した上での、「よりベストの補強案」を示させて頂いたイメージです。「帰化枠/アジア枠の補強」は、「マロンゾ」「チョン・ヒョグン」のいずれでも、着手してくれると自分は強く信じています。
で、「帰化枠/アジア枠」で、なぜ「3.5番タイプの補強」がより望ましいと考えるのかの理由は「SF/PFの両方に対応できるので、戦術的柔軟性を担保できるから」です。つまり、
【C・ジェームス起用時】
「藤澤-葛原(長谷川)-C・ジェームス-マロンゾ-ハレルソン」
【C・ジェームス不在時】
「藤澤-葛原(長谷川)-マロンゾ-ハレルソン-ジマルマン」
という使い分けができるイメージです。
特に大切なのは、「ジェームスがSF起用に専念できる」こと、つまり「最大の持ち味である得点能力をより強調できること」です。「PF起用も可能である」ことは今季で証明しましたけど、守備負担をできるだけ抑える意味では、「PF起用はできるだけ避けたい(クラッチタイム時はともかく、それ以外ではできるだけ避けたい)」、その意味でも「帰化枠/アジア枠の3.5番タイプの補強」はとても重要なんですよね。
いずれにせよ、今季のような「B3降格の恐怖」は、もう味わいたくない。
しかも来季は「東京Zというボーナスゲーム」がもうない。つまり「残留争いリスク」は「今季より格段に大きくなる」と考えてよい。
というか、球団創設からの7年間で「勝率4割到達」が「初年度の1回のみ」、これはさすがによろしくない。
「バンビブースターをプレーオフに連れて行く!!」
古牧は先日の残留発表コメントで、こう仰ってくれた。
この意気込み、最高に嬉しい!「プレーオフの景色」が叶うかはともかく、「勝率5割到達の景色」を、正直見たい!
だからこそ「今オフの的確な補強がとても重要!」と強く伝えたい。
とりわけ、「『村上』『長谷川』という『棚から牡丹餅』の貴重なチャンスは、特に絶対に仕留めて欲しい!」。
そして「帰化枠/アジア枠の3.5番タイプの補強」も強く願います。
「どうなるか、見てみよう」ですけど、自分は奈良の「手づくり感」が大好きになった。ある種「定点観測」といえばそうだけど、でも「奈良のバスケ好きの子ども」が純粋に応援し続けていること、これは強く意識して欲しい!「おらが地域にプロバスケ球団があること」自体が「夢を与える」営みなのです!と。
「ALLOUT」は「魂を燃やす」「ハイエナジー」という想いが込められていると伺う。だからこそ、「『走るバスケ』を『奈良のバスケスタイル』として根付かせよう!」、それこそが「勝利のカルチャーの創出」に直結し得ると強く信じているから!
だからこそ、だからこそ、「今オフの移籍市場での的確な補強の実現、よろしくなのです!」。
【バスケットボール#27E】【エッセイ#17E】
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