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「ウガンダの恵まれない地域の子たちをテニスを通して応援」現地レポートVol.1

恵まれない地域の子供たちの学校へボランティアをしにウガンダへ

 まず何をしに行ったの?についてですが、簡単に言うとアフリカ大陸の東アフリカに位置するウガンダ共和国のMpigi(ンピジ)という村の幼稚園にボランティアにいきました。
この村は首都カンパラから車で1時間ほどのところに位置しています。
施設のプロジェクト創始者であり代表の方は、テニスコーチもしており同施設に一面テニスコートをつくり、教育だけでなく、そのコートで村の子供たちにテニスを教えています。

 なぜ代表の方が教育施設にテニスを取り入れているか、それは本気で子供たちがスポーツに触れることによって社会開発、発展ができると信じているからです。恵まれない地域で育つ子供たちには夢中になることや没頭できることがなく、犯罪やドラッグに手を染めてしまうこともあるらしく、スポーツを教育に取り入れることでそのような道を外れてしまう子たちを減少させ、子供たち生きる力をつけていってほしいと話していました。

 私はその村にある代表ご夫婦の家に宿泊しながら、7日間午前中は教育の場のサポート、午後は幼稚園の先生へPCを教えたり、子供たちにテニスを教えたりとという活動をしていました。

 加えて、日本から埼玉県にある与野テニスクラブのご協力のもと、子供たちの服、テニスラケット、シューズ、クレヨンなどの文房具類。名古屋市にある銀鳥産業株式会社様からご協賛いただいた「お米のねんど」。埼玉県にある玩具などの製品を販売している株式会社斎藤企画様からご協賛いただいたファイルやタオル、Tシャツなどの物資を自分で運べるだけの量を現地の子供たち、施設に届けさせていただきました。

なぜボランティアをしにいこうと思ったか

 これはよく聞かれるのですが、今回はボランティアを募っているものやそういった機構で行ったのではなく、独断個人プレーで行きました。
半年前くらいに友人から面白い(興味深い)子たちがいるとインスタグラムのアカウントが送られてきたのが始まりです。

 ボロボロのボールやコートを使い、時には裸足でコートを駆け回り、それでも一生懸命テニスに取り組んでいる子供たちの写真や動画を見て心を打たれたのが始まりです。エネルギーを感じました。そして自分はものに恵まれ、試合も回ることができ、恵まれた環境にいながらも好きで始めたテニスに苦しめられた過去があり、そんな過去を振り返りつつ、なんかそんなのって馬鹿馬鹿しいな〜違うよな〜。と思わされたのがきっかけで興味を持ちました。

 少額ですがドネーションなどをしており、そんな中、現地代表の方からインスタグラムのDMで何かサポートしてくれないかと連絡がきたのがきっかけで周りの方に相談したりと色々と考えましたが、自分が現地に行って自分の目で見て肌で感じたいと強く思い、今回の活動に至りました。まあ、もう行きたいと思ったら止められない性格なので、自分なりに安全面など確かめつつ、黄熱のワクチン接種やビザ関連を進めてLet's goという感じです。

いよいよ現地に向けて出発

 私は現役の選手時代の時からスターアライアンスユーザーなので、今回はエチオピアンエアーを利用し、日本→韓国(仁川)、韓国(仁川)→エチオピア(アディスアベバ)、エチオピア(アディスアベバ)→ウガンダ(エンテベ)というように2回乗り換えで合計20時間くらいかけて現地入りしました。トランジットの時間は程よい所要時間で、焦りもせず、待たされもせず、行き帰り共にかなりスムーズな乗り換えでした。

エチオピア(アディスアベバ空港)乗り換えにて

アディスアベバ空港はかなり大きく、大混雑!渋谷?って思った(笑)空港内はものすごく沢山の方で賑わっていました。そして、いろいろな人種の方がいて、アフリカのハブ空港なんだろうと感じました。

ウガンダに到着

 ウガンダ(エンテベ空港)に到着。空港の規模は小さく、アディスアベバとは大違いでした。
私が活動する施設の代表の方に空港まで迎えにきてもらい、車で2時間ほどかけて(学校が始まる日で街は大渋滞)村へ到着。道中には牛やヤギ、鶏やアヒルがそこら中にいるんです。

道中のストリートマーケットの様子


Mpigi地区にあるBozzaコミュニティ(私が1週間滞在した村)

村を散策

 滞在する村に到着し、ホストをしてくれる方に村の案内していただきました。
(やばい、思っていたよりも何もない。良い言い方をすれば素朴だ、、、笑)
ウガンダはバナナを主食にしているくらいのバナナ王国、バナナの木やマンゴーの木、コーヒーの木やアボカドの木がそこら中に生えています。さすがの熱帯雨林気候だなという感じ。主食の一つであるキャッサバの木も沢山生えていました。

キャッサバの木たち

 村を歩いていると、子供たちが下の方に向かって歩いていったり、下の方から水を汲んで家まで運んでいました。この村では水が通っていないので、下の方にある地下水が湧いて出てくるところまで生活で使う水や飲み水などを汲みに行き、1日に何往復もするそうです。

子供たちが水を汲む様子

水を汲む子供たち

 このように水汲みを1日に何往復も行うという子供たち。年の数のキログラム数を運ぶとのことだそうです。実際にどのくらいの重さを持って家まで運ぶのかを体験させてもらいましたが、水を汲む場所は下ったところにあるので運ぶときはひたすら階段や坂をのぼるような感じです。とてもきつかったです。(汗だく)
私でもきついと思うのにこれを子供たちがやっているなんてと思い、衝撃を受けました。

水汲みを体験させてもらいました。

家までこの水を運び終わると、「Thank you」と私に言って、間髪入れずにまた水を汲みに出かけていきました。

 その辺にある蛇口をひねれば当たり前に綺麗な水が出る世界で育ってきて、生きてきた私にとっては水を確保するためにこれだけの労力を使わなければなら無いこの村の方々の生活は衝撃でした。そしてその当たり前は実は当たり前ではなかったんだと感じ、こうして私が今この記事をベッドの上でぬくぬく書いている間も、この子たちは水汲みをしているんだと思うとなんだか不思議な気分です。

1日目を終えて

 1日目はほぼ移動で終わりましたが、道中の景色や村での散策で既に衝撃を受けました。あと、当たり前なのですが私のような人種は本当にいないんですね。
村の子たちは私を見ると「ムズング!!!!」と叫んで駆け寄ってきたり、手をふってきたりします。(ムズングとはローカルの言葉で「白人」という意味)とてもフレンドリーで素直な人たちの住んでいる村だなという印象。 

道中のスーパーではこんなお菓子買ってみました。

ゴンジャチップス

バナナチップのようなものです。
本当にバナナ多いなぁ。

つづきはVol.2へ。



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