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読書感想文〜希望の糸〜

東野圭吾さんの希望の糸を読みました。

ドラマや映画にもなっている加賀恭一郎シリーズです。
今回は加賀恭一郎の従兄弟である松宮脩平が主人公です。

小さな喫茶店を営む女性が殺された。
加賀と松宮が捜査しても被害者に関する手がかりは善人というだけ。
彼女の不可解な行動を調べると、ある少女の存在が浮上する。
一方、金沢で一人の男性が息を引き取ろうとしていた。
彼の遺言書には意外な人物の名前があった。
彼女や彼が追い求めた希望とは何だったのか。
希望の糸  

家族・血のつながりをテーマにしたお話です。事件の真相が想像を超えすぎていて、頭が追いつかなくなりました。


ここからは、アウトプットのために書いているのでネタバレなど嫌な方は読まないでください。


まず、被害者である弥生さんの人柄にとても惹かれました。
聡明で繊細な上に強い方で女の鑑です。
自分の子供がいると知った時
普通であれば、怒りや悲しみの感情が湧き出ると思います。
なぜなら、子供が自分の元で産まれていれば
離婚することもなかったかもしれないし。
子供が出来なかったことが悔いの一つでしょうしね。
自分の子と、育ての親の立場と想いを優先し、待つことができた。
素晴らしい方だと思います。

そして、加害者の多由子さんの過去に涙しました。
と、同時に、自分の気持ちを知ることができました。
それは、子供を産み育てたい、パートナーに大切に扱われたいという想いです。
自分の遺伝子を未来へ繋げていくことの尊さ、パートナーと想い合うことの素晴らしさを感じました。
ただ惹かれあっただけでは、共に生きられない。
家族ってお互いがあって存在するものだから
そのことをずっと意識し続けることが大切なのかなと思います。

また、タイトルの希望の糸の意味に胸熱です。

たとえ会えなくても、
自分にとって大切な人間と見えない糸で繋がっていると思たら、
それだけで幸せだって。
その糸がどんなに長くても希望を持てるって。
だから死ぬまで、その糸は離さない。
東野圭吾「希望の糸」

私にとっての希望の糸をみつけたい。

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