見出し画像

ガラクタに愛を込めて

正直に言おう

君はあまり役に立たないかもしれない。

使い道がないかもしれない。

残念だけど。


そう思って、疎遠になっていた。


こうして、顔を見るのは久しぶりだね。

部屋の片隅にぽつん。隠れてたのはわかってたけど、急に会いたくなったんだ。


君を作ったときのことを思い出したよ。

丁寧に、時間をかけて作ったもんね。懐かしいな。元気でよかった。


飾ってみたくなってきた。

みんなに紹介したいんだ。


表に出してみようかな。


君のような姿になるなんて、最初は思ってもみなかったんだよ。

丸く整えるはずだったんだけど、削ぎ落としてる間に、角ばってるのもいいんじゃないかって。

天の声が聞こえてきたんだよね。


面白いじゃないか、それやってみようよ。

君みたいな風貌、気づいたらたくさん作ってたよね。

みんな仲良く、並んでる。


役に立たないかもって言ったけど、ほんとはコモノを入れたりさ。様子を見ながらたまに使ってみたりして。

クリップとかボタンとか、なくしちゃいけないネジとか入れたときもあったよね。

でも、棚の奥にしばらく放置しちゃってた。

悪かった、悪かった。


チョコとか飴とかお豆とか、入れてみるのもいいかもね。

そうしよう、そうしよう。


いるものといらないものをわけるとしたら、君はここにいなくても困らないけど

ヒトの役に立たなくても、自分にとって必要なものってあるんだよ。


ガラクタだってヒトは言うかもしれない。

だけど僕にとっては大切なものなんだ。


まだ手放したくないから、キレイに洗って使ってみようかな。

約束しよう、そうしよう。


旅立っていった仲間たちを笑顔で見送って来たけど、君はまだここにいて欲しいんだ。気づいてよかったよ。


今日はこうしてお披露目出来てよかったな。

画像1

画像2

どうかな?

使ってみたら意外といいかもしれないね。

役に立たないなんて言ったけど、そんなことなかったね。


機会を見つけて、他のお仲間たちも紹介しようと思ってるよ。


そのときまた会えるといいね。


今日はありがとう♪♪♪




お読みいただきありがとうございます♡ 感謝感激でございます♪