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まるでプリンのよう【試行のフレンチトースト】

「できたよ」
コトンと、6歳の息子の前に皿を置いた。
目の前の皿には完成したフレンチトースト。その上にはイチゴの輪切りを乗せている。さらにそこにメイプルシロップをかけた一品。
息子は早速皿の前に置かれたフォークを手に取り、食べようとしている。

「…あ、しまった。切ってなかった」
そこでハッと気付いた。
食パン一枚のまま作っているので、まだ食べやすいようにカットしていなかった。
皿を下げようかと思ったが、息子の様子を見てすぐにそれはしなくていいと悟った。

トーストの端っこにフォークを入れると、そのままスルッと中に入っていき、すくえるくらい柔らかかった。
「なにそれ、すごい」
自分で作っておきながら、びっくりした。
これまでに知っているフレンチトーストとは違うことを実感した。

GW2日目。
昨日の夜から、今日は朝食を作ってみようと考えていた。メニューは「至高のフレンチトースト」。レシピ本はいつもの「リュウジ式至高のレシピ」。
そこには「正直、表参道で1200円くらいで売っているやつよりウマい」とある。
ほう、そんなにか。正直、フレンチトーストくらいはこれまでに作ったことはあるが、そこまで言うなら別次元のフレンチトーストを作ってみたい&味わってみたい。

〜試行のフレンチトースト調理スタート〜

まずは、食パンの耳をカット。
その後は卵液に取り掛かった。一人分につき卵一個。そこに砂糖小さじ4、牛乳と生クリームをそれぞれ50ccずつ入れて混ぜる。そこにバニラエッセンスを3滴ほど入れると味が良くなるとのこと。今回このために初めて買ったバニラエッセンス。最初の一滴をどう出せばいいか手間取ったが何とか投入完了。先っぽをハサミで切るのね。初めて知った。

ここからかかる一手間が「至高」と名がつく所以かと思われる。
耳をカットした食パンを今作った卵液に浸すのだが、パンにほぼ全ての液を吸わせる。そのために講じる策がコチラ。
まず耐熱用皿に食パンを置いて卵液をかけて浸す。その皿をそのままレンジで30秒チン。終わったら裏返してさらに20秒チン。この時ラップはかけない。
電子レンジは水分を飛ばす働きがあるそうで、染み込ませるには一役買ってくれるのだそう。
その後は、その皿を冷蔵庫にいれて15分〜20分待つ。スプーンで時々卵液を食パンにかけるのも忘れずに。

ここまででフレンチトーストを焼くまでに既に30分近く経っている。思ったよりも時間がかかる。ただ、ここまでするとパンがほぼ全ての卵液を吸った状態になる。
実はこれが柔らかさを生み出す秘訣。
熱したフライパンにバターを入れたら、卵液で浸しきった食パンを投入。
ジュー…という音と共に、バターと甘い卵の香りがふんわりと鼻を抜ける。
中火で片面に焼き目がついたら、ひっくり返す。
ここからは弱火にして、フライパンに蓋をする。ここから3〜4分、蒸し焼きにするのだ。卵液をあれだけ吸わせたので、中まで火を通すのにはこのくらいの焼き時間は必要らしい。
時間が経って蓋を開けたら、完成。
「至高のフレンチトースト」
メイプルシロップや追いバターをお好みで。

食べた食感は、まるでプリンのような滑らかさと柔らかさ。そりゃ、フォークもスルッと通るわけだ。
息子も奥さんも大満足。この味は、まさに「至高」。
人生初めての味を経験した。

今回気付いた唯一の難点は、一回に一枚ずつしか作れないこと。今回3枚作ったのだが、3枚同時に、同じ作業を3回繰り返した。まとめて作るのは厳しいかな、と。あとは焼くまでに時間がかかるので、時短には適さないとは思う。

ただ、それをあらかじめ考慮していれば、こんなに美味しいフレンチトーストはない。

本当にオススメ!
 


(note更新150日目)

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