IS組織に連行されるんかと思った話。コトル@モンテネグロ(海外遊学Day147)
こんにちは。
おもちです。
大学4回生になる前に1年休学して、
約10ヶ月で29か国を訪れた、
当時の日記です。
特技も取柄も特になく平凡ポジティブな私のひとりごと。
読んでくれると喜びます。
(ちょっと長い記事になります。)
2015年9月20日(土)
IS組織に連行されるんかと思った話。
今年の1~2月に日本中が震撼させられたニュース、
ISILによって日本人ジャーナリスト二人が拘束殺害された事件によって
ISIL組織の動向に対してはずっと気負ってた。
ついこの前にも、「日本をテロの標的」とする名指し声明を出していたので余計。
モンテネグロに入って、コトルという街へ向かうバスを待ってたときに、
男性に突然、「Japan?」って話しかけられた。
親日的な旅人に話しかけられたときと同じノリで、
「Yes.」とリズムよく答えた。微笑みながら。
男性は、私の右手に握ってたチケットを取って何か確認してる。
私は「このバスだよね、知ってるよ。ありがと。」って伝える。
(旅人がバス間違えないように確認してくれてるのかと思った)
でもなんか違和感。
その男性が全く表情変えないから。
真顔は真顔だけど、なんか怖い感じの真顔。
そのままチケットを返されて、なんの会話もないままバスを待つ。
変な嫌な空気感。
(「なんで日本人か確認されたんかな…」ってぐるぐる考えてた。ISILの日本名指し声明も頭によぎる。)
荷物を預けてバスに乗り込む。
その男性もバスに乗り込んできて、
私が座った座席のひとつ後ろななめに座る。
(「嫌な位置。。。」)と思ってちょっとドキドキする。
運転手にチケット指さされて何か言われたので、(なんて言われたかは知らない笑)
あれれ~?席番号決まってるのかな~?的な小芝居をいれて
その男性よりもちょっと後に席を移した。
そしたらよ。
その男性も立ち上がって、私の席の通路挟んだ真横にキター。
キモチワルッ。
だいぶ心拍数あがっているおもち。
どうしようかと思って、運転手に用事がある風にみせかけて
用もないのに運転席まで謎の質問をしにいく。
そしてまたその男性よりも、ずっと後の座席に座り直す。
(「お願いします。もう着いてこないで。」)と懇願しつつ、
男性がもうついてこないことを確認して、小さくホッとする。
でもなんか!!!!!
前方のミラー越しに、ごりごりこっち見てくるーーーーー!!!!
キモチワルッ!!(2回目)
確信した。
これはもうやばいやつや。
やってしまった。
なんで「日本人です(^.^)」なんて自白したんやろうか。
「韓国人ですっ★」って言えばよかった。言えばよかった。って後悔の念に駆られる。
ドキドキハラハラ
ささやかな抵抗で、ミラー越しにみてくる男性に目をきらずこっちも眼力強めて睨み返してみる。
(「あん?気づいてるんだぜ~?おら~」みたいなアピール必死)
心拍数すごいまま小さい頭フル回転させて考えた。
途中下車しようかな、とか、コトル到着したらすぐタクシー拾おうかなとか(貧乏だから普通はおもちの交通手段にタクシーはない)
ドキドキハラハラ
していましたら、
その男性が途中下車していきはった。
フゥ。
おもちの妄想は杞憂に終わった。
のかなと思うも、いやまだ気は抜けんと思って心拍数そのまま維持。
運転手「コトる」言うたから下車。
荷物降ろそうと思ったらめっちゃ奥にある。
「おまえ降りるとこここちゃうで!」と運転手に言われホッとするおもち。
だって、そのバス停にさっきの男性の仲間っぽい黒い服きたこわい人が待ち伏せしてこっちを見とるんじゃもん!!(もう妄想がとまらない)
その後、無事コトルに着きまして
めちゃめちゃきれいな旧市街を散策して、これから宿で寝る。
無事。
無事。一難去って今日を終える。
真顔の日本人確認。
あれはなんだったんだろうか。
永遠の未解決事件。
とにかく、命あってよかった。(自作の妄想劇だった可能性もある。)
ささやかな抵抗「睨み」が効いたのかもという、ポジティブを発動させるおもち。
いやー。
でもとにかく怖かった。
旅にでて、今日で147日。
本当に本当に心細くなって、はじめてこんなにも今すぐ日本に帰りたいと思った。
宿の猫さんがかわいすぎる。
猫を愛でるスタッフさんにも癒され。
安心して眠ります。感謝。
コトルの展望台から見える景色が本当に大好きすぎて、
じっと座って眺めてた。
山と海と街。
ここへ着くまでのハラハラはもう喉元過ぎて熱さ忘れて。
大好きな景色。
しばらく座って眺めてた。
大好きな人と、また来たいかも。
明日はスプリット@クロアチアへ行きます。
海外遊学Day147
続