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糖尿病

今年の秋の歯周病学会 特別講演Ⅱは、
日本糖尿病協会の先生の講演でした。

私のクリニックでも日本糖尿病協会に加入しており、医科歯科連携しやすい体制を整えてます。

実際の講演内容は、神奈川県の歯科医師会、糖尿病療養指導で学んだ内容でした。

・1日の脂肪摂取量が右肩上がり➚

⇒メタボリックシンドローム

↓↓↓

「肥満」は病気


・1軒あたりの自動車保有数が右肩上がり➚

⇒深刻な運動不足となっています。


歩く距離でも車を使う傾向であるので

この2つの原因が「糖尿病」罹患数を右肩上がり➚にしていることが考えられるという。



今 日本人の6人に1人が糖尿病。
40歳以上に多い病気なので、
大人だと3人~4人に1人が糖尿病。



代謝失調
⇒口が渇く、多尿、披露しやすい、体重減少など

急性合併症
感染症、昏睡、ケトアシドーシス(血液が酸性)


糖尿病の発症から10年経つと…
慢性合併症に!!
細い血管障害⇒網膜症、神経症、腎症

大血管障害⇒脳血管障害、閉塞性動脈硬化症


糖尿病の慢性合併症による様々な問題


😵失明の原因 第3位が 糖尿病による「網膜症」。ADL(生活の自立度)が下がります。


😨糖尿病の神経障害から、足の傷が壊疽に至り切断などでADL(生活の自立度)が下がります。ADL⇒Activities of Daily Living


😭糖尿病性腎症から「透析治療」

透析治療1位が糖尿病が原因。


全国で約22万人が透析治療を受けていて
毎年1万人ずつ増えており、
保険診療でも年間450万円以上かかるので
本人や家族の負担も大きいですが、国の医療費も圧迫しています


現在 日本では深刻な問題となっている。

全世界でみると欧米よりも、アジア圏に糖尿病が増えていて全世界では7億人罹患しており、
その内アジアが2億5100万人飛び抜けてます。

さらに糖尿病患者さんの4人に1人が通院せず
治療を受けてない状態だそうです。

ただ薬を処方しても、一旦は薬の効果でHbA1cの数値が下がるが
食事、運動療法をしてないので、ある一定機関を越すと再び右肩上がりになるらしい。

なんで治療してるのか見失ってしまう人もいて
中断になることがあるらしい。

患者教育をする医療機関では、比較的に治療を継続している割合が高い。
↓↓↓患者自信が糖尿病はどんな病気か知ること。
薬、食事、運動療法が3つで相乗効果になって
治療効果が上がることなどをわかっているということです。

糖尿病の合併症の1つが歯周病です。
さらに歯周治療を受けることが糖尿病の予防にも、
糖尿病のコントロールにもなるのです。

糖尿病という病気を歯科医療従事者も理解し、
糖尿病患者さんが重症な合併症に至らないように
生活が自立できる状態を保つために
いろんな方面からのサポートが重要ということでした。

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