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PRECISION、お腹ゆるくなるの?

アイアンマンヨーロッパシリーズのエイドで配布されているPH1000。美味しくてうっかり飲みすぎちゃった!そしたらおなかゆるくなった!という声をちらほら聞きまして、不安に思う方が続出しているのではないかと思い、「愛川なりの」解釈を記します。
(すでにお問い合わせいただいています)

IMニースの沿道で応援してる創業者たち

これは私が仕事柄、サプリメントや成分をいろいろ調べて、勝手に比較表作ったりして、思ったことです。参考にしてください、なんておこがましくて言えるわけもなく。「こうでしょ」って決めつけてもいないので、こういう考えの人もいるんだなぁくらいでスルーしてもらえたらと思います。もちろん1週間後には言ってること変わる可能性もあります。日々アップデートされます。笑

とまあ本題ですが、プレシジョンを飲みすぎてお腹がゆるくなること、私は十分にあり得ると思います。理由の前に、商品の説明させてください🥤

プレシジョンの製品や成分について

タブレットとパウダーがあるので、比較します。(PH1500)

左:タブレット  右:パウダー
タブレットは微発泡で低カロリー。
パウダーは発泡性なし。カロリーもとれる。

このパウダーに使われているエネルギーの原材料は「砂糖」です。
ナレッジハブによると、
・糖をプラスすることで、腸から血流への飲み物の吸収率を高める
 (より早く、より効果的に水分補給できるようになる)
・飲み物が消化器系を速く通過することを促進するものはすべて、運動によるストレスで体がカロリーと水分を吸収しようとしたときに起こる膨満感や胃の不調の可能性を減らす
とのこと。

「脱水だ!」「熱中症だ!」と、明らかにやばい状況になったときは塩分のみではなく、糖も入ってるものを選んであげると水分をよりはやく体内に取り込んでくれる・・・はずです。詳細はナレッジハブを。笑
私は英語が苦手で翻訳機能に頼っているので、英文のまま読んだ方が間違いないと思います。

他のドリンクと混ぜやすいのはタブレットかなーと思います。しゅわしゅわしてておいしい!リフレッシュになった!という声が多いです。
(個人的にはパウダーの方が好き)
(そもそもビール以外の炭酸が苦手)

PH1500/1000/500の使い分け

PH1500とPH1000で比較します。(タブレット)

どちらも10錠入り。(PH500は15錠入り。)
ナトリウムの含有量”だけ”かわってきます。

これは本当はスウェットテストを受けてほしい。レース中は自分に適した量をとってほしい。
でもお値段も張るので、テスト受けずにどう選んだらいいか?となると、まずは「PH1000」をおすすめします。
というのも、汗1ℓに含まれるナトリウム量の平均が約950mgだからです。そしてこの500mlで500mgのナトリウム量は、経口補水液とほぼ同じくらいです。使ってみて、それでも不調な(物足りない)方はPH500/PH1500に増減してみるのがいいと思います。
発汗量は条件で異なってくるので、毎回同じナトリウム損失量ってこともあり得ません。(夏と冬で変わってくるかな。と。)

おまけ:2時間以上の運動(レース)をするみなさんに共通すること

「電解質ローディング」で「PH1500」を飲むことです。
レース前日夕方:PH1500(500ml)
レース当日朝:PH1500(500ml)
       …レースの60~90分前に飲み終わっておくことが理想
先にナトリウムを蓄えておくことで「水分を吸収できる体」を作っておいてください🥤汗をかいて、水だけを飲んでいると、さらに自ら脱水を引き寄せます。運動中に水だけしか飲まないのはダメ、絶対。です。
血液中のナトリウム濃度が低下すると、糖も吸収しづらくなるので、内臓的にも体力的にも、しんどくなります。「失う分は摂取する」が鉄則です。

ナトリウムだけでいいの?他の電解質は?問題

みなさんここで、プレシジョンのナレッジハブを読んでほしい。
「飲み物にカリウム、マグネシウム、カルシウムは必要ですか?」

よく話題に上がるこのナトリウム以外の電解質は、1ℓの汗にどれくらい含まれているでしょうか?それらはどれほど重要なのでしょうか?という内容です。

簡単にまとめると、
・ナトリウム損失量は個人差12倍以上。(200mg~2400mg)
・以下3 つは汗とともに失われるが、ナトリウムよりもずっと少量。
・カリウム損失は約200mg/汗1ℓ
・マグネシウム損失は約12mg/汗1ℓ
・カルシウム損失は約20mg/汗1ℓ
ナトリウムは、体液バランスの維持だけでなく、腸での栄養素の吸収、認知機能の維持、神経インパルスの伝達、筋肉の収縮にも重要な役割を果たす。(パフォーマンスの維持にナトリウムが重要な理由についてはこちら

浸透圧の関係や、電解質の損失量もろもろから、「水分補給」の観点で重要な電解質はナトリウムと言い切ってもいいかな、と思っています。(2024,10,22時点)

で、肝心の。お腹ゆるくなるの?

おなかが緩くなる原因として、「マグネシウムの過剰摂取」があげられます。ナトリウムではないです。(逆に嘔吐や下痢で、水分と電解質は失われます)

Googleさんで検索

補給面で「エネルギー」「食塩相当量(ナトリウム)」を重視する方が増えてきた印象です。(嬉しい)
お手持ちのドリンクやジェル、用途によって使い分けていると思います。
でも、知らぬ間にマグネシウム量がとんでもないことになっていたりします。要注意です。

愛川調べ(2024.4月くらい)
間違ってるかもしれないから粗探しはよしてくれ

(プレシジョンだけで考えます)
よし、ナトリウム量増やそう!とPH1000だけを多くとると、 マグネシウムを摂りすぎてしまう可能性は大いにあります。
例)
PH1000×3袋=ナトリウム1500mg、マグネシウム36mg
PH1500×2袋=ナトリウム1500mg、マグネシウム24mg

他社さんにも言えることだと思いますが、ナトリウムを純粋に増やしたいときに、他の成分も確認すべきかなと。「電解質」一括りに、全部増やせばいいっしょ!って感じの成分表には要注意だと思っています。

まあ!
発汗量が多い人(時)は、マグネシウムも出てってるので多くとっても大丈夫そうですけどね!

IRONMANのエイドでの影響

もう少し踏み込んで、IRONMANのエイドで摂ったプレシジョンでお腹ゆるくなるか?ということを考えてみました。プレシジョンだけをとった、架空の「プレシジョンマニア」の場合で計算してみます。

バイクはボトルで受け取っていたとのことで、750mなのかな。1本飲み切るとマグネシウム量は18mg。
1時間に汗1.5ℓかく人が、1時間に1本飲むと、最大値(?)でマグネシウム摂れてるなって感じです。ニース気温高くはなさそうだけど・・・発汗はどうだったんだろう。あんまり汗かかない人ががぶがぶ飲んじゃうと過剰摂取になる気もする。

ランは紙コップでの提供=一口で飲める量が約20ml。
1回のエイドで、2口飲んだとして、40ml。
PH1000が40mlで、マグネシウム0.96mg。(計算不安になってきた)
12回口にして、約12mgかな?これは前述のとおり汗1ℓかいてたらちょうどいい感じ。

【結論】ですが、ほんとこればかしは発汗量知らんし(本音)、他に補給食やドリンク何とってるか知らないので、「プレシジョンで追い打ちをかけた」可能性はあるのかなって思います💩

自分のところの宣伝をするわけではないですが、
IRONMANヨーロッパシリーズに出る方は特に、せっかくなのでスウェットテストしてから臨んだほうが良いんじゃないかな~!と思います。補給も戦略の一つです。数値を知って、試して、ベストな選択で補給の準備をぜひ。
スウェットテストはナトリウムの量しか分かりませんが、いろいろ調べていくと、これだけでも良いのだと思えます。「これだけは知っておいたほうが良い」ともいえるかな・・・言いすぎかな・・・笑

最低限、ご自身の発汗量を知っておくだけでも、脱水を防げるのかなとも思いました。随分と長文になってしまったので、発汗量の調べ方やスウェットテストの詳細はまた別で。

久しぶりにいった鳥重ランチ。
小伝馬町らへんにくる方はぜひ。@鳥舟


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