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#9)部活動 引退をかけた中体連最後の大会 ~3年生のために大人ができること~


悔いのない部活動だったと、やりきって引退してほしい

中学校は運動部の大会期に入っています。各市区町村で日程に差はありますが、恐らく多くの運動部が3年生の引退をかけた大会の幕開けだと思います。全中まで勝ち進むようなチームもあれば、初戦敗退となるチームもあるでしょう。いずれにせよ、3年生にとっては全中優勝以外は負けたら終了で、感慨深いものがあります。顧問として最後の大会に向け、私自身が女子バレーボール部でこんなことを行っていました。懐かしいです。

⑴部活動激励会


 単なる飲み会です(笑)。顧問と保護者は楽しく宴会。部員はジュースやごはんで楽しみます。会の途中で部員が一人一人「大会に向けて」というタイトルで保護者の前でスピーチします。やはり3年間継続した中学生は、自然と、これまでの苦しかったことや自身の成長、そして仲間、保護者、顧問(コーチ)への感謝の思いを話してくれます。時には涙ながらに話す部員を見た保護者がもらい泣きをするなど、心が揺さぶられます。

⑵保護者への感謝の手紙


 3年生部員が、保護者への感謝の手紙を書きます。大会直前の練習試合の際に、保護者にも見に来てもらい、練習終了後に部員それぞれが親の前に行ってその手紙を朗読します。手紙には、弁当を作ってもらったこと、送迎してもらったこと、話を聞いてもらったこと、ケンカしたことなど、たくさんの想いが書いてあるようで、目の前で読んでもらった保護者は号泣です。レギュラーも補欠も関係なく、等しく練習をがんばってきたのですから、それぞれの感謝の気持ちに大きさの違いはないです。

⑶思考変換術「事実は1つ・真実は人数分」


 スポーツ競技ですから、どうしても上手くいったり上手くいかなかったりする場面がありますが、最後の1週間は何があってもプラスワードを使わせます。例えば、
 ①自分自身にマイナスの矢印が向く場合
  ・ミスをしてしまった
   → 起こったミスを、分析して練習すればチームは勝てる!
  ・試合に出れない
   → 応援やサポートで雰囲気が良くなればチームは勝てる!
 ②自分以外にマイナスの矢印が向く場合
  ・仲間がミスをした
   →しょうがない、次はできる!
  ・失点した
   →1点取られたら、2点取ればいい!
何かが上手くいかないという「事実」は一つですが、考え方で真実は何通りにも変化させることができます。起こってしまった事実は、もうどうしようもないのなら悔やむ前に次に向かおうという考え方です。これを部員には「強制」します。

いずれにせよ、最後は中学生が「主役」です。顧問も保護者も、大人はみんなで「主役」がすべて終わった後で「本当に良き3年間だった」と実感できるようにしたいものです。

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