見出し画像

髪の毛、すごい。

実際に経験してみると、想像したんと全然違う、と思う今日この頃。

乳がん術後の化学療法がはじまって2週間と少し。薬の副作用については個人差があると言いつつ、一応全てを説明されるので色々出てくるのではないかと心配はたくさんあったものの、実際に始まってみると思ったほどではなかった。

とはいえ、多少影響はあり今までのとおり、というわけではない。私の場合は微妙な吐き気とか微妙な味覚変化とか。。。すべてが少しずつ変化した。しかし、そんな症状も、薬の投与後5日ほどを経過するとかなり落ち着いてくる。落ち着いてほっと一息ついたころに、次のクールがやってきて、また一からだ。それをあと6回。がんばれ、私。

そんな副作用のなかでも一応今まで通り生活できているが、今のところ一番大変だと思ったのがやはり脱毛だ。事前に説明を受けていたとおり、初回投与後2週間ほどでいきなり始まった。いきなりではあるが、毎日少しずつである。少しずつと言っても、今までの生え変わりの抜け方とは当然違うので、1日に抜ける量はものすごい。シャンプーをいつ終えていいかわからない。なんせ指を通すたびにごそっと抜けるのだから。

なのになのに、まだ毛はある。もともとこんな量の髪が生えていたのかと改めて感動すら覚える。私は髪の毛の量が割と多いほうである。にしても、これだけ抜けてまだ生えてる髪、すごいな。

もう一週間以上抜け続けていて、頭の状態は徐々に竹村健一的(竹村さん、引き合いに出してごめんなさい)になり、某漫画の那多蜘蛛山で蜘蛛の毒をくらった剣士のようになり、それでもなお健気に残っている髪の毛を見ては、「がんばってるね~」と激励したくもあり、もう抜け毛の処理に疲れてきた私は「もうそろそろ一気にいってくれないかな」と全抜けを願う気持ちもあり、心情は常に複雑だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?