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factory brand "aiile "23'

多様性のある生き方が認められやすい時代ですが、秋田からブランドを発信するというのもひとつの特徴を持った生き方だと感じています。

私の地元は埼玉県で、結婚して少し経ったころ秋田に移住してきました。
秋田に来てからファクトリーブランド”aiile”を始動するまでの生活は、仕事と家の往復。たまの休日、ドライブがてら温泉や美味しいごはんを食べに行くのは最高でしたが、どうしてもいまいち生活を楽しめず塞ぎこみがちでした。

今思うとそれは、生活するうえでの人との繋がりが限定的で、自分の視野、世界がごく一部に限られてしまっていたことが原因だったと思います。

学生時代からよく友人に『すごい行動力だね』と言われていたほど、私は興味を持ったことに対してすぐやってみたり、行ってみたり、行動に起こしてみるほうでした。私の性格的にも一つの場所でコツコツと毎日同じことの繰り返しというのが性に合わないというのもありました。

aiileを始めてみてわかったことがあります。
生活に変化が無かったのは、自ら行動していなかったから。

aiileが始まった昨年はコロナ禍に加えて私が妊娠中だったこともあり、行動範囲は狭いままだったのですが、ああ有難い、この時代スマホから得られる情報が本当に多く、私の住む秋田県大館市周辺には、面白い取り組みをしている方々がとても多いことに気付きました。

大館市の伝統工芸品である"曲げわっぱ"でアクセサリーを作る職人さん、店舗を持つだけでなく出張料理で自宅でイタリアンのコースを提供してくれるシェフ、フリーランスで様々なグッズを作ったりイベントを運営している方…
地元の方だけでなく、UターンやIターンで大館に来て様々な職種で開業されている同世代の方がとても多いです。

お腹の張りが落ち着いた時期には実際にそのような方々のお店に行ってみました。緊張してあまり話しかけたり出来ませんでしたが、有難いことにSNSで繋がらせてもらったりもして、皆様この地で頑張ってらっしゃるんだな~と勝手に仲間意識を持って励まされたりもしています。
aiileも知っていただいて応援してもらったり、一緒に頑張りましょうと声をかけていただいたりもしました。
まだまだ行ってみたいお店やイベントがたくさんあります。今年は行動範囲を広げて行きます。楽しみです。

それから、aiileには東京に協力会社のチームの方がいるので毎週オンラインミーティングがあります。デザイナーも東京在住です。皆さん私たちと同じ熱量でaiileのことを考えてくれて、今は次の春夏商品について打ち合わせを重ねています。
今では当たり前になりましたが、地方に住んでいても東京や全国の人たちと顔を合わせて仕事が出来ること。
これは私にとってとても大きく、重要な楽しみのひとつです。

年に数回、東京出張にて商品サンプルチェックや生地屋さんに足を運んだりしていきます。オフの日には家族や友達と会うのが楽しみです。将来的にはaiileの試着会を全国で行えるようにしたいという展望もあります。

秋田でブランドをやるということ。
実は結構いいとこ取りなんじゃないかと思っています。
自然が豊かで空気もご飯も美味しくて、満員電車がなくて、ゆったりと時間が流れていて、オンオフの切り替えがしやすい。メイドインジャパンの技術を守り続けている職人さんがいる。この地にいながら、地元の人と繋がり全国の人と繋がることができる。

2021年と2022年、素敵だな〜と思う人にたくさん出会いました。年齢関係無く、いくつになっても生き生きと輝いている人が周りにたくさんいることに気が付きました。
数年前の自分とは見えている景色が違います。

2023年、周りの人たちが、aiileが届くひとりひとりが幸せになれますよう。
良い年にしていきましょう。

aiile director
Shoko



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