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進路の決め方・転職の軸について整理してみた

過去の「”幸せ”とは何か」という記事で
「意志のある人生」について触れましたが、友人から
「意志を持って決めるためには具体的にどうやるの?」
という声をいただき、このnoteを書くことを決めました。

この記事では、僕が考える
進路の決め方(次のステージの選び方)についてまとめました。

進路について悩む学生やキャリアについて悩む社会人の方にとって、
この記事が進路・キャリア選択の一助になれば幸いです。

■概要

長い文章になるので、忙しい方はこの章だけで構いません。

この記事では基本的に、
下記の2つの順で考えましょうということを示しています。

1.自分のやりたいことがあるなら挑戦しよう
2.やりたいことがないなら世間の基準で考えてみよう

進路決定については色んな考えがあると思いますが、
僕は「自分の人生をいかに楽しむか」という情熱が先で、その次に、
「実際どうやって食べていくのか」という冷静さの順で考えています。

STEPは8つです。

STEP1. 自分の過去・現在について棚卸しする
STEP2. 少し遠くの未来の方向性の設定する
STEP3. 少し未来と現在を埋めるものが何か考える
STEP4. なんとなくの次のステージを検討する
STEP5. 具体的な情報を得る
STEP6. 世間一般の考え方に触れてみる
STEP7. 仮で進路を決めてみる
STEP8. アウトプットして自分の気持ちを確かめる

次の章から、具体的な進路・キャリアを考えるSTEPの詳細をみていきます。

■STEP別の詳細

STEP1. 自分の過去・現在について棚卸しする

僕が最初に行うものは自分を理解することです。

基本的には下記のような質問を自分に投げかけます。

・何が好きなのか、嫌いなのか
・何が得意なのか、苦手なのか
・大切にしている考え方は何か

とにかく色んな角度から質問してみて、自分を理解しようと試みます。

質問は一般的な性格診断ツールを使うこともあれば、

▽主な性格診断ツール
・ストレングスファインダー
https://bit.ly/3e9jsqO
・16personalities
https://www.16personalities.com/ja
・ソーシャルスタイル
https://bit.ly/3ebTzaa

大学生が就職活動の際に参考にする自己分析の質問例を活用します。

▽質問例
・効率的に自己分析を進める質問40選!答えるだけで自己分析ができる方法を徹底解説
https://kimisuka.com/contents/self-analysis/16448

過去の人生グラフを書いたり、
過去の自分になりきって当時の感情を書き起こしてみたり、
当時聴いていた音楽を聴いたり、周囲に漂っていた匂いを嗅いだりして、
過去確かに存在していた”自分”を確かめるのもおすすめです。

ポイントは難しく考えすぎないことです。自己理解に終わりはないので、
最初は「2時間」など時間を決めて行うのもいいと思います。

STEP2. 少し遠くの未来の方向性の設定する

次に未来の方向性を設定します。
この段階ではふわっとしたもので構いません。

例えば、こんなものが挙げられるでしょうか。

「自分は好奇心が強いから何でもできる人になりたい」
「勉強が好きだから1つの分野を極めてみたい」
「人と話すのが好きだから世界中の人と話してみたい」
「音楽で感動したから自分も人々に感動を届けられる人になりたい」
「世界中の美味しい食べ物を毎日食べられるくらいお金持ちになりたい」

なんとなくの方向性で構いません。1つの座標を定めるイメージで、
登山に例えると、富士山かエベレストか、
どちらを登るのかを選ぶイメージです。

STEP3. 少し未来と現在を埋めるものが何か考える

方向性を定められたら、
次はその方向に進むために必要なものを洗い出します。

登山の例で言えば、富士山を登る場合はこのくらいでしょうか。

・登山に必要な道具
・富士山五合目までのバスの予約、宿の予約
・食費、富士山までの交通費などのお金
・健康な身体

エベレストを登る場合は、必要なものが増えますね。

・現地の方とコミュニケーション英語力
・航空券
・エベレスト登山に耐えられるだけの強靭な身体

このように必要なものを整理してみて、
自分に何が足りないのかを確認します。

ポイントとしては、何が必要かは自分で考えるのではなく、
ネット上の情報を参考にすることです。
(自分の知識だけでは限界があるので)

STEP4. なんとなくの次のステージを検討する

現在の自分に足りないものが、次のステージになり得ます。

いったんはそれぞれの必要なものをどうやったら手に入れられるのか調べてみてください。

高校生であれば、下記のようなものが考えられるでしょうか。

・将来、莫大な資金が必要だから大学に行くことが必要なのではないか
・取りたい資格が取れる専門学校がないか

社会人の方であれば、こういった方もいらっしゃるでしょうか。

・将来起業するために0から事業開発・推進を行う経験が積みたい
・旅しながら働きたいのでフルリモート勤務OKの企業で働きたい

また、その環境に置かなくても自分でできることはすぐに着手できるので、現在の自分に足りない、かつ、その環境におかなければ手に入れられないものが次のステージなりやすいと思います。

STEP5. 具体的な情報を得る

次のステージがいくつか見えてきたら、具体的な情報を取りに行きます。
ここではとにかく情報を集めます。

学校のパンフレットや求人を手に入れて、概要を理解し、
実際にその環境にいる人から話を聞いてみます。

実際に訪れるのが難しい場合は、
Youtubeで検索してみると意外と紹介動画があったりします。

あらゆるSNSを駆使して、無料で得られる情報は手に入れ、
可能であれば有料の情報を手に入れます。

ここまではとにかく自分の気持ちに素直に突き進みます。

STEP6. 世間一般の考え方に触れてみる

ここまでで相当エネルギーを消費していると思います。

いったん冷静になりましょう。一度休憩してください。
(ここまで読んでくださってありがとうございます)

ここまで、自分の心の中で”やりたいこと”について、
たくさん考え、調べたと思います。

やりたいことは見つかったでしょうか。
必要なものを解決する方法は見つかったでしょうか。

冒頭でもお伝えしている通り、1番重要なのは自分の気持ちです。
これは変わりません。

ただ、現在この世界では約78億人の人類が暮らしています。
あなたはその1人で、たったの78億分の1です。

人が1人の力で生きていくことは難しく、
この世界で生きるためには全てを自分主語で考えることは難しいです。
78億人全員が主人公として生きているからです。
(詳しくは下記記事をお読みください)

世間には一般的に評価される「指標」が存在します。

最も代表的なのものとしては、学校では「偏差値」、社会人では「年収」。

なぜなら、評価しやすいからです。

そして、「偏差値(学歴)」は「年収」に関わり、
「年収」は「自分の子どもの教育水準」に関わり、
「自分の子どもの教育水準」は子どもの「偏差値」に関わり、循環します。

みんな「本質的なものではない」と感じているものの、
ある角度から見ると、たしかに本質の1つです。

一方、「どれだけ自分のやりたいことを実現できているか」や
「どれだけ信頼できる家族・友人と楽しく過ごせているか」といったことは測りづらいんですね。

ここで重要なのは、「世間一般の考え方にも触れてみる」ことです。

自分が進もうとしている道を求めている人はどれくらいいるのか。

これを少しだけ一瞬立ち止まって考えてみましょう。

例えば、
社会人の方であれば自分が挑戦してみたい業界の年収はいくらなのか、
その企業を退職した際に市場で評価されるのか。

また、自分の過去から未来を考えると、
過去に登場したものしか考えられなくなるので、
世間には何があるのかを知ることも大事です。

例えば、学生の方であれば、
「教師」や親の職業はすぐに浮かびやすい職業ですが、
世の中には多くの職業があります。
芸能人や海外という選択肢など、無限ともいえる選択肢があります。

既に廃れてしまい、世の中の人が求めていないことを実現するのも難しいです。

例えば、どれだけ「公衆電話を復活・普及したい」と思っていてもこの時代、公衆電話をそもそも求めていません。

あくまで参考程度に、世間一般の考え方にも触れてみましょう。

STEP7. 仮で進路を決めてみる

ここまでで自分の素直な気持ち(情熱)と世間一般の考え方(冷静)が出揃いました。

ここで一度進路を決めてみます。

「決める」というのは重く捉えがちなのですが、
将来の夢ややりたいことは変わって当然です。

朝なんとなく考えていた夕飯と、夕方になって食べたいものが変わっていても不思議じゃありませんよね。

「決めたら絶対にやらなければいけない」なんてことはありません。
気楽に設定してみてください。

STEP8. アウトプットして自分の気持ちを確かめる

次のステージを仮で決めてみたら、自分の得意な形でアウトプットしてみましょう。

人と話して物事を整理できる方は人に話してみる、
読書が好きな方は文字にしてみる、
絵本や小説・漫画、映画が好きな方は物語に、

得意な形で自分の外に出してみてください。

人に話してみた方であれば、その話してみたときの自分の感情を、
言葉の滑らかさを確認してみてください。

僕も何かやりたいことが見つかった時は、とにかく友人に聞いてもらいます。
(「あいつ、やりたいことすぐ変わるな」と思われているかもしれませんが、お構いなしです。)

自分の中で納得感があるのかそうでないのか、
自分が思っている以上に自分の体と心は素直です。

■プロセス全体を通してのポイント

全体を通してのポイントを3つ書きます。

1. 上記のプロセスをなるべく早く1周やってみる

自分も世間も日々変化しているので、とにかく終わりがありません。

なので、とにかく1周してみましょう。
そして、余裕があれば2周,3周と何度も繰り返してみましょう。

2. 本来、「進路決定のタイミング」というのはない

「1.」とも関連しますが、本来「進路決定のタイミング」というのは存在しません。日々経験を積んで「過去の自分」は毎日増えているからです。

ただ、毎日次のステージについて考えていると日々の生活に集中できません。

おすすめは、期限を決めることです。

学校はたまたま3年や4年で区切られていますが、
自然と区切られているからこそ、
「自分で期限を決める習慣」が身につかない可能性が高いです。

もちろん結果的に期限通りにならないこともありますが、
一度「このステージは20〇〇年まで」のように決めてみましょう。

3. まずは1人で、その次に信頼できる人と一緒に

信頼できる人にも協力してもらいながらキャリアについて考えるのも効果的でしょう。

ただ、まずは1人で、自分の素直な気持ちを洗い出すことをおすすめします。

やはり人間、強靭なメンタルを持っている方はごくわずかなので、
どこかで「笑われたらどうしよう」という気持ちは湧きやすいです。

■「やりたいことに挑戦」といっても…

冒頭でも書いた通り、進路・キャリア選択について下記の通り整理してきました。

1.自分のやりたいことがあるなら挑戦しよう
2.やりたいことがないなら世間の基準で考えてみよう

ただ、こういう方もいらっしゃると思います。

なんだかんだいっても世間の評価が1番大事じゃない?

こういった意見の多くは「人脈」に着目していると感じます。

交流する友人関係、結婚相手、仕事仲間。

どこにいっても学歴や企業ブランドがあるとモテます。
つまり、社会的信用があります。

たしかに関わる人は大事です。
僕自身、人生は「誰と過ごすか」が大事だと思っていますが、社会的信用は人生を有利に進めるツールの1つだと思います。

ただ僕が伝えたいのは、「社会的信用で全てが決まるわけではない」です。

ビジネスの人脈を築きたいなら、ブランドに頼らずに実力で築けばいい。
意中の人に振り向いてほしいなら、肩書きではなく人間性を磨けばいい。

少し乱暴な論であることは承知の上ですが、
関わる相手がブランド・肩書きにしか興味がない方は、
あなたと少し価値観が合わないと判断してもいいと思います。

■1番の基準は自分の中に

ここまで述べてきたように、次のステージを決めるにあたって、
周りにどう思われるかは最重要ではありません。
過去のコンプレックスを解消することも最重要ではありません。

自分の外にある基準は参考程度に、1番の基準は自分の中に。

世間一般の考え方に一度触れ、助言は受け入れる柔軟な姿勢を持ちつつも、最後は自分の気持ちに正直に選択してみてはいかがでしょうか。

世間では突き抜けた人は「そういう人だ」と判断してもらえます。
また、自分の理解できない範囲にいる人には興味がありません。

大学受検を例にすると、

美大を目指す友人を否定することは難しいです。
大抵の人は理解できない世界だからです。

海外の大学に行くのも否定しづらいです。
自分には縁のない世界だと思っているからです。

一方、日本のどの総合大学にもあるような学部単位で
自分のやりたいことを求めている時は否定されやすいです。
世間の基準で考えやすいからです。

周りの人が自分の挑戦を笑う時は、
自分が挑戦したいことが周りが考えやすい、かつ、
周りの人が自分より考えていない可能性が高いです。

■多様な選択ができるのは環境のおかげ

最後に。

自分が多様な選択肢の中から意志を持って選択できるのは、
環境のおかげだと思っています。

基本的に、学生が自由に選択できるのは、
親が「どうやって食っていくか(冷静)」を担保してくれているからです。

社会人になると必要な資金、成果、信用などの準備も自分で行いますね。

僕自身、両親が常に選択肢を与えてくれたと感じています。

やりたいことは全力で応援してくれ、
金銭面でのサポートも惜しまずにしてくれました。

小さい頃から「あなたはどうしたい?」と聞いてくれたおかげで、
自分で選ぶ癖がつき、人を恨むことがない人生を歩むことができています。

また、友人にも恵まれ、
たくさんやりたいことがある僕をいつも応援してくれます。

やりたいことがあるなら周りは気にせずに挑戦してみましょう。
どうしてもやりたいことが見つからないなら、
いったん「世間の流れに身を任せる」という選択をしましょう。

自分で選択することが「後悔のない人生」にきっと繋がります。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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改めて、ありがとうございました。
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