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プラハ駅で車掌さんに怒られた話【2023年5月チェコ旅行】

2023年5月、アメリカ人の夫とふたりでチェコ、スロバキア、ハンガリーを旅行してきました。

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プラハ郊外の陶器市へ行ってみた!

今回の中欧旅行について、いろいろkindle本を物色していたときに見つけたのが、この本。

ちなみに、kindle unlimited(読み放題)対象です(2023年6月3日現在)。

この本に、プラハ郊外のベロウンという小さな町で年に2回、大規模な陶器市が開催されると書いてありました。その1回が、なんと私たちが行くのを予定していた5月。

本当に素敵な柄の食器の写真がたくさん掲載されていて、一瞬で「行きたい〜!絶対行く〜!」となったのでした。


プラハ駅で車掌さんに怒られる

Googleマップによると、プラハからベロウンまでは電車で40分で行けます。陶器市がなければ、日本人旅行者が行くことはないであろう街。情報も全くありません。とりあえず、プラハ駅のチケット販売機で切符をゲット。

80チェココルナ(約500円)。座席指定のない切符。

が、googleマップで調べた電車は、どうやら高速列車のよう。コンパートメントの指定席ばかりで、自由席の車両が見つかりません。

「え、この電車乗っていいの?」

と、ホームであたふたしていると、車掌さんらしき人が歩いているのを見つけました。チケットを見せて、眼の前の電車を指さしながら、「Is this OK?」と英語で聞いてみました。

すると、その車掌さんはチケットを見るなり、チケットの右端を指差しながら

This is not OK!!

と怒りながら言い、そのまま歩き去ってしまいました・・・


え、「この電車には乗れない」ってことなのか、それとも「切符が間違ってる」のか、何がOKじゃないんでしょうか・・・ それを聞く暇すら与えてくれず、さっさと行ってしまった車掌さん。(;´༎ຶД༎ຶ`)

もう一度、手元の切符を見てみました。

右端を指して"This is not OK!"と怒られた


あ・・・切符に刻印するのを忘れてた!!機械でガチャンと日時を印字するやつです。ヨーロッパは改札がなくてホームに行ける場合が多いので、ちゃんと打刻しておかないと、抜き打ちの検札があれば罰金です。

「知らなかった」「旅行者だからわからなかった」は、一切通じないそう。(こわっ!)


そういう厳しい罰則があるので、車掌さんが怒ってたわけですね。でも、そんな怖い顔して言わなくても、「あっちの機械で刻印してきなさい」とか、もうちょっと言い方があるのに・・・とは、正直ちょっとだけ思った(苦笑)。

まあ、私たちの不注意のせいで、忙しい車掌さんのお時間を取らせてしまったのが一番いけないし、英語で答えてくれただけ有り難いと思わないといけないんですが。


ちゃんと刻印した。

で、刻印をして、他の乗客を観察していると、指定席券を持っていないであろう乗客が空席を求めて車両の中をうろうろしている様子が見えたので、私たちもその電車に乗り込みました。

指定券を持っていない人たちは、誰も座っていない指定席に座るか、ドア付近の空いてるスペースに立っている様子でした。なので、私たちもドア付近に立ってみました。たった40分だし、座れなくてもまあいいか。

私たちの後ろにもたくさん乗客が立ってて混雑する出入り口付近。


日米国際夫婦のLost in Translation

ところで、刻印しなきゃいけないんだ!と気づいた私は、アメリカ人の夫にそれを伝えようとしました。

でも私、電車に乗る前に切符に刻印することを、フランス語では"コンポステ(composter)"って言うのは知ってるんですが、英語で何というのかわからない。

こういう、「コンポステ」する機械がホームの入り口にあります。

私は20年前にフランスに半年ほど留学していたことがあり、今はフランス語より英語の方が話せますが、未だに「フランス語では知ってるけど英語では知らない単語」があります。

普段は、フランス語の単語を英語風にしたら夫にも割と通じるんですが、英語っぽく「コンポスト?」って言ってみたけど、通じなかった(苦笑)まあ、コンポストと言えば、生ゴミを肥料にするやつですもんね・・・


英語が話せるようになるために重要なこと

こういう場合、「ああ・・・『打刻』は英語で何て言うか知らないから伝えられない!」と多くの英語学習者は諦めてしまいます。

でも、英語(外国語)を話せるようになるためにすごく重要なことは、たくさんの単語を闇雲に覚えるよりも、

「別の言葉で言い換える」という練習を積んで、そのスピードを早くすること

です。

たとえば、「打刻する」がわからなければ、それは言い換えれば「切符に日時を印刷する」ということ。

なので、"stamp (print) the time and date on the ticket"などという英語にするのです。英語が話せる人は、みんなこの「発想の転換」を一瞬で行っています。


あるいは、打刻していない切符は無効なので、「切符を有効化する」に発想を転換することもできます。そうすると、"validate"や"activate"でもいけます。

夫はアメリカの地方出身で、アメリカでは電車に乗ったこともないと思うけど、

"We need to validate our tickets!"

と言えば、全く問題なく通じると思います。(というか、composterに当たる英語はないようなので、この言い方が最も一般的なはず。)

単語を知らなくても諦めないで、「それはつまりどういうこと?」発想の転換をして、それを英語にする訓練、ぜひやってみてください。


というわけで、ベロウンにたどり着く前に、話がとても長くなってしまいました・・・。陶器市については、また次回。

英会話の習得については、私の英語学習ブログにたくさん記事を書いています。今日のところは、もしもよかったらこちらをどうぞ。↓

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