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自分の価値を測りにいく。飛び込んだ、カオスな世界-海外インターシップ体験記

こんにちは!アイセック・ジャパンです。

アイセックは100以上の国と地域の仲間と共に、若者のリーダーシップを育む事業を行っている、学生による非営利組織です。
私たちは、海外に渡航して、現地での社会課題に向き合いながら自分ができることを考え、解決に取り組むインターンシッププログラムを運営しています。

今回は、実際に参加された、大阪大学人間科学部2年の海老原桂介さんの体験記をお届けします🛫
ぜひご覧ください!
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自分の価値を測ってみたかった。

ーーどんな理由で参加したのですか?

参加した理由は、自分自身の価値を探るためでした。背景として、自分よりも年下の人々が社会運動を起こしたり、起業をしたりする中で、私は大学生になるまで部活動と勉強くらいしか経験がなかったからです。自分が社会に対してどのような存在なのかについて自覚が薄かったのです。自分の中でアイデンティティクライシスのような状況もあり、自分が何をしたいのか、どういう人間なのかを理解するのが難しい時期も経験しました。そんな自分自身を見つめなおし、自分の価値を確認するために、参加することを決意しました。

体験としてある環境問題。

ーーなんで環境問題に?

幼少期から、さまざまなキャンプ場に連れて行ってもらう機会が多かったこともあり、いつも自然に囲まれた環境で過ごしていました。ジェンダーや経済にも関心がありましたが、自分にとって最も身近な関心事は、体験としてある環境問題でした。楽しい思い出や喜びを抱えながらも、それらを次の世代に伝えられないことに気づき、環境問題に対する関心が高まりました。実際、私の地元である鹿児島では、頻繁に自然災害が発生し、非常事態に遭遇したこともあり、人間が住むのにふさわしくない環境へ変化していることへの怖さを感じていました。環境問題の中でも特に生物多様性に興味があって、生態系全体のレジリエンスが低下することに危機感を抱いていました。自分の幼少期に自然が次の世代に失われることに対する悲しみを感じ、自分ができることを実現したいという強い願望があり、環境問題のプロジェクトを選びました。

リアルを全身で体験。

ーー実際に現地で行った活動などを教えてください!

現地では生物多様性の保全と保護に関連する活動に取り組みました。具体的には、ビーチの清掃活動を行ったり、街の緑を増やすために植林を行ったり、近くの学校で、日本とインドの環境問題の違いを教えたり、チェンナイで絶滅の危機にあるウミガメの保護活動に参加しました。実際に、現地のゴミ問題にはショックを受けました。街を歩いていると、本当にどこにでもゴミが捨ててあるのです。しかし、現地の人はそれを気にすることなく普通に生活していました。ゴミ問題が現地であまり議論されていないことにすごく驚きましたね。

とにかくカオスすぎたインド。

ーーインド、どうでしたか?

宗教も入り混じり、さまざまな言語が話され、広大で裕福な人々が豪邸に住む一方で、スラム地域で生活する大人や子供、路上で暮らす人々もいました。現地の人々にとっては普通の日常でしたが、私にとってはインプレッシブで、ポジティブではないカオスさがありました。

特に宗教に関して、私が訪れたチェンナイという町はさまざまな宗教が混在する場所でした。町にはキリスト教の教会、インド系の寺院、モスクなどが共存しており、さらに、キリスト教の教会に仏教の象徴である蓮の花があるなど、日本では絶対に考えられないカオスを感じました。その中で、このカオスから、一種の寛容さを感じて、面白かったです。

自分が為せることはやっぱあんまりない。

ーーこの経験を踏まえて、自分自身変わった部分など教えてください!

ネガティブに聞こえるかもしれませんが、自分に大きな変化はありませんでした。社会に対して自分が何を成し遂げることができるか、自分の全力を尽くしたけど、交渉力が不足していたり、専門的なスキルがなかったり、知識が不足していたりして、自分にしかできないことはあまりないことを改めて、感じました。でも、これを踏まえて、自分の無力さを受け入れながら、自分の力で助けられる人がいる時や自分の力を貸せる時には、自分の手を貸す、大きなことを成すというより、まずは自分の身近な人に目を向けようと、フォーカスが自然と絞られました。

あとは、現地の人って本当に楽観的なんですけど、6週間を通しても、「郷に入れば郷に従え」の生き方と慎重派であることは変わりませんでした。現地の考え方で過ごしたんですけど、ストレスフルな場面も、当然ありましたが、伝えるコミュニケーションは最後まで諦めませんでした。そんな状況でも、人とペースを合わせないというか、人のペースに感化されるところはない、僕にできることをやるってのはブレませんでした。

ちょっぴりの勇気で大丈夫。

ーー参加を迷っている人へ一言ください!

一歩踏み出さないと見えてこないものって本当にたくさんあると思うんです。一歩踏み出す先で出会うものや人、環境にどれだけワクワクできるかがすごく大事だと思ってて、一歩踏み出した先の未知の世界に、自分自身をワクワクさせることができる人々には、ぜひおすすめしたいです(笑)。

僕も実際に、日本での生活圏では当たり前に感じることが、インドという他の文化圏で暮らしを通して、どうしようもなく感じました。

ありきたりな言葉だと、「コンフォートゾーンを抜ける」という言葉になるけど、その言葉よりかもちょっぴりの勇気でいいと思うので、少し踏み出してみることが大事だと思います。そして、その一歩に対するワクワクこそが心を揺さぶる、一番の原動力になるので。


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