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営業マン必見!スーツの色は与えたい印象で使い分けよう

こんにちは!
アイドマ・ホールディングスです。

営業マンのパーソナリティを印象づける要素はたくさんありますが、やはり着用しているビジネススーツが与える影響はかなり大きいものです。

コミュニケーションにおける印象を分析した有名な「メラビアンの法則」では、印象の要素を分類すると視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%とされています。

つまり、見た目が印象の半分以上を決定づけるということです。よって、営業マンにとってのビジネススーツが与える印象も、かなり大きいことは間違いありません。

この記事では営業マンのビジネススーツの「色」に関して、与えたい印象で使い分ける考え方について詳しく解説していきます。

ビジネススーツを選ぶ際の参考にしてくださいね!

知的で誠実に見せたい時はネイビー

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ビジネススーツの代表的な色としては「ネイビー」と「グレー」が双璧をなしています。これはグローバルスタンダードともいえるでしょう。

特に「知的」「誠実」などの雰囲気を演出したい場合には、ネイビーがおすすめです。ネイビーという名の由来は英国の王立海軍(Royal Navy)の制服の色であるネイビーブルー(濃紺)から来ています。

ネイビーは知的で誠実そうなイメージとともに、「清潔感」を漂わせる色です。この色が持つメリットとして、初対面の相手やプレゼンの場で好印象を与えます。

そのあたりを、もう少し掘り下げてみましょう!

 初対面の人に好印象

初対面の相手には、やはり爽やかな印象を与えたいものです。

ネイビースーツは知的で誠実かつ清潔感がある上に、「颯爽」「凛々しい」「信頼」「尊敬」などのイメージがあるので、初対面の相手には良い印象を残しやすいといえます。

 自社の商品をプレゼンする時にも最適

営業マンが自社の商品やサービスをプレゼンするときにも、ネイビーの持つ「凛々しい」イメージはプラスの要素となるでしょう。

同じプレゼンの内容でもサエない見た目の人より、凛々しい見た目の人が行えば、伝わり方が異なるはずです。

また、ネイビー系のビジネススーツは、Vゾーン(ジャケットのラペル=上襟の内側のドレスシャツとネクタイが見える部分)におけるシャツやネクタイが色合わせしやすいといえるでしょう。

実際に、合わせる色が暖色系でも寒色系でもしっくりきます。ネクタイの柄にしても、ストライプやチェック、ドット(水玉)や花柄、アニマル柄までなんでも来いです。

プレゼンのオーディエンスの雰囲気に合わせて、コーディネートの幅を広げられます。

 落ち着いて見られたいときはグレー

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グレーのビジネススーツは、おおむね落ち着いた印象を与えることができます。たとえば、年齢よりも若く見られ過ぎて気になる方は、渋いグレーのビジネススーツで年齢相応に似せることも可能です。

グレーもバリエーションが多いですが、大きくは3つに分けられます。色が浅い方から順に「ライトグレー」「ミディアムグレー」「チャコールグレー」です。

色が浅いほど穏やかな印象になり、濃くなるほどアグレッシブな印象が漂います。

 海外出張がある場合はチャコールグレー

ヨーロッパでは一般的に、チャコールグレーが最もビジネスシーンに適しているという考え方をする人が多くいます。それは品格がある色だからです。

そのため、海外出張などではチャコールグレーを着用すると、良好な第一印象を与えやすいといえるでしょう。

 優しい印象を与えたい時はベージュ

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たとえば営業先の担当者が女性の方だったり高齢の方だったりすると、あまりイケイケの攻める感じではなく、優しい印象を与えたいところです。

そんな場合はネイビー系とグレー系という2大基本系に次ぐ、第3の定番系統である茶系の色の中で、とりわけベージュがおすすめです。

茶系統は少しカジュアル寄りになるのでお堅い営業先には要注意ですが、一般的な会社なら問題ありません。

いつもベージュのスーツばかり着用していては奇異な感じに思われますが、ネイビーやグレーをベースにして、たまに差し色的に使えばよいでしょう。

ちなみに、グレー系のライトグレーなども穏やかで優しい印象を与えることができますので、こちらもおすすめです。

 相手との距離を縮めたい時におすすめ

ベージュは日本人の肌の色に近いこともあり、馴染みやすい色なので優しさが感じられるのでしょう。

営業先の相手との距離感を縮めたい状況なら、さりげなくベージュのビジネススーツで訪れてみてはいかがでしょうか。

営業用のスーツでおすすめの柄は?

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さて、営業マンが着用するビジネススーツとしてのおすすめの柄について、詳しく触れておきましょう。

 定番は無地だが表面効果が大事!

何といっても定番的に安心して選べるのは「無地」です。華美にならず、地味さをカバーするためにはネクタイなどでアレンジできます。

ただし、近年の無地の傾向としては平坦な「ベタ無地」ではなく、織り組織に凹凸感がほどよくあって、表情がある無地が主流です。これを表面効果と呼びます。ベタ無地よりもリッチ感がある無地といえるでしょう。

 ストライプはOKだが柄幅で印象が変わる

ストライプはビジネス上で特に問題のない柄ですが、ストライプの柄幅、つまりラインとラインの間隔で印象が左右されることを理解しておきましょう。

ビジネス向けのスーツにあしらわれるストライプの代表的なものは、以下の3種類です。

【ピンストライプ】
ピン=針で突いた穴のような点によるストライプで、柄幅は3〜5ミリ間隔の狭いものが多く、無地に近い感覚です。保守的で控えめな印象を与えます。

【ペンシルストライプ】
ペンシル=鉛筆で引いた線のようなストライプで、柄幅は1センチ前後のものが多く、非常にニュートラルでビジネスライクな印象を与えます。

【チョークストライプ】
チョークで引いた線のような、少し太めでかすれた感じのストライプです。柄幅は2センチ前後あるいはそれ以上のものがあります。

アグレッシブなイメージになるので、品格を下げないように上品なコーディネートを心がけましょう。

なお、チョークストライプで柄幅が3センチを超えるようになるとファッショナブル過ぎるので営業向けではありません。

またはっきりとした太いラインで、柄幅もさらに広いボールドストライプというのもありますが、もちろん華美過ぎて営業では着られません。

他にも水玉が連なったようなドットストライプというのもありますが、ビジネスにはファッショナブル過ぎます。

ストライプで営業用のスーツにおいて使えるのは、上記の基本的な3種類と心得てください。

 チェックはカジュアル寄りになり営業先を選ぶ

チェックは本来、あまりビジネスで着用すべき柄ではありませんでした。

しかし、2000年の手前に訪れたクラシコイタリアならびにニュービスポークのブームの頃に、ビジネスでも着用する人が急激に増えたため、ビジネスウェアとしての市民権を一部獲得したのです。

最近でも2010年代の中頃から、ウィンドウペイン(窓枠)という大柄のチェックを中心に再ブームとなっており、一般的な会社を訪問するのには特に問題がなくなっています。

しかし、官公庁や金融機関などではいまだに敬遠されるところがありますので、営業先をよく考えて着用しましょう。

営業用のビジネススーツを選ぶ際の注意点

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最後に営業用のビジネススーツを選ぶ際の注意点について、詳しく解説しておきましょう。

 色の濃さはやや浅めが最近の傾向

ビジネススーツの色の濃さは、従来ではダークが基本でした。しかし近年のヨーロッパでは黒に近いような濃いめのダークスーツは、フォーマルなセレモニーやパーティで着用するものになってきています。

つまり、ヨーロッパでは昼間のビジネスシーンにおいて、黒に近いダークスーツはあまり見られなくなったのです。ダークはダークでもやや浅めのものが主流になっています。

経済もファッションもグローバル化が進んでいるので日本にもヨーロッパの傾向が反映されており、ビジネス向けダークスーツでも色が従来よりも浅めのダークに変化しつつあるのです。

ネイビーでも以前の濃紺よりはインディゴブルーのような、ダークではあっても少し明るさを感じるネイビーが、日本のマーケットでも増えています。

チャコールグレーも同様で、以前の黒に近いチャコールグレーではなく、ミディアムグレーに寄り気味の少し浅めのチャコールが今の雰囲気です。

 ビジネスブラックは国際基準でNGだが日本とドイツのみOK

近年ではブラックビジネススーツも定番の仲間入りをしていますが、これはインターナショナル感覚ではありません。欧米でのブラックはモード感が強く、ビジネス向けではないのです。

日本でいえば、フレッシュさを強調するリクルートスーツはいまでこそブラックが主流ですが、それ以前は長年に渡ってネイビーが主流でした。

グレーはちらほらいたくらいで少数派です。ブラックを着用する就活生などはいませんでした。

ブラックがビジネスで幅を利かしているのは、日本とドイツくらいです。よって、海外出張でなければブラックを着用しても問題はありませんが、おしゃれさはもはやありません。

また、前述の通りダークスーツでさえ色が浅めのものが主流になっているので、ブラックのライフサイクルという意味では事実上、終わっているようなものです。

着用するのはもちろん自由ですが、そういうインターナショナルでの位置付けを理解しておきましょう。

 流行りはズバリを避けてほどよく取り入れよう

ビジネスファッションはカジュアルやモードほどではないにせよ、トレンドや流行があります。

それはジャケット丈であったり、フィット感であったり、デザイン的なものであったりとさまざまな面で現れるものです。

あくまでビジネスで着用するものなので、流行りものズバリは印象として軽く見られがちで、また来年には陳腐化が始まるというデメリットがあります。

スーツ市場にはトレンド丸出しのものからベーシックまで、選択肢が豊富です。トレンドも意識しつつ、ベーシックにある程度寄せてあるような、ほどよいものをチョイスすることをおすすめします。

それによって、今っぽさも醸し出しながらすぐには陳腐化しないスタンダード性も確保できるのです。

ちょっと前でいえばジャケット丈のトレンドがベリーショートまで到達した時に、それに飛びついた攻めるファッションの人は、もはや陳腐化したそれを着用するのが恥ずかしいでしょう。

その時にベリーショートの要素を少しだけ取り入れた、やや丈がショートのビジネススーツを買った人はどうでしょうか。当時は物足りなかったにせよ今はちょうどよい丈になり、これから先も数年の間は愛用できるはずです。

 スーツは社会との接点でVゾーンは個性の発露!

最後に、ビジネススーツの発祥地であり本場である英国およびイタリアを含むヨーロッパにおいての、ビジネススーツの考え方を紹介しておきます。

ヨーロッパではビジネススーツは生身の人間の外側をカバーして社会の間に存在するので、「社会との接点」と考えられているのです。

そこには社会性が必要なので、華美になり過ぎない保守的なダークスーツが基本となります。パステルやビビッドのスーツはカジュアルアイテムとしてはあっても、ビジネスシーンでは存在しないのです。

しかしスーツの内側で生身を飾るVゾーンは、意味合いがスーツと少々変わります。

ビジネススーツが社会の接点だとしたらVゾーンは個性の発露です。個人主義であるヨーロッパでは、Vゾーンはその人らしさを表現する場なのです。

無地のダークスーツでも、明るく社交的な人ならVゾーンはポップな色目のドレスシャツに楽しい柄のネクタイを締めるでしょう。もちろん、NGではありません。

クールな人なら、モノトーンのドレスシャツとネクタイでコーディネートするでしょう。それも個性の表現のひとつです。

エネルギッシュな人なら濃いブルーのドレスシャツにイエローやレッドのビビッドカラーのネクタイを合わせるでしょう。その人らしさが出る着こなしです。

あくまで参考ですが、スーツの本場ではビジネススーツとVゾーンをそのように捉えて、ビジネスパーソンそれぞれがパーソナリティを発揮してコーディネートを楽しんでいます。

まとめ

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営業マンのパーソナリティを印象づける大きな要因である、ビジネススーツの色についてさまざまな角度から解説しました。

おすすめはネイビーやグレー、場合によってはベージュを、自分がどういう印象を与えたいかによって使い分けることです。そして色の濃さは、ダーク過ぎないやや浅めの色にしましょう。

無地の場合は表面効果があるものを選び、ストライプもローテーションに入れたいですね。チェックも時にはよいですが、営業先には注意です。

そして、ビジネススーツの本場ヨーロッパ的にビジネススーツを社会との接点、Vゾーンをあなたの個性を表現する場としてコーディネートを試してみましょう!

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