流行色とは
前々回の投稿で、私Mayuは色について書きました。
今回もそんな色にまつわる話を書いていきたいと思います。
--------------------------------------------------------------------------------------
前々回の投稿では、色の三属性とトーンといった色そのもののことについて書きました。そんな投稿を書いているうちに、ふと気になることがあったのです。
それは流行色は誰が決めているのか、そしていつ決めているのかです。
今シーズンの流行色はこれ!とかってよくテレビや雑誌なんかで取り上げられていますよね?でもまだ今シーズン始まってないじゃん!なんて思うことありませんか?
誰が今シーズンに流行るものがわかるんだろうみたいなタイミングで流行色が取り上げられていることが多いなぁって、私Mayuは思うわけです。
そこで今回の投稿では、流行色の決め方、そして今年2021年の流行色について書いていきたいと思います!
流行色の決め方は?
まずは流行色の決め方から書いていきたいと思います。
流行色は、インタカラー(国際流行色委員会)という、国際組織で話し合いが行われ、決定されます。
その会議は、その色を使うと決めたシーズンの24か月前、つまり2年前に行われています。具体的には、6月の会議で2年後の春夏、12月の会議で2年後の秋冬シーズンの流行色を決めているんです!
つまり、もうすでに2023年の秋冬シーズンまでの流行色は決まっているということになりますね!
ただ、その会議では特定の1色に決められるわけではありません!複数の色が提案され、それを参加国がそれぞれ持ち帰り、その国ごとに正式な決定をしていくのです。
日本では、日本流行色協会(JAFCA)が日本国内の市場のトレンドなどを考えて、正式に流行色が決められます。これが、その流行色が使われるシーズンの1年半前のことです。
つまり、日本での流行色は、「日本流行色協会が1年半前に決めている」ということになります!
流行色を早くに決める理由は?
ではなぜ、そんなに早くから流行色を決める必要があるのか?
それはすごく簡単です。服が出来上がるまでの過程にどうしても時間がかかってしまうから!なんです。
みなさんが着ている服が店頭に並ぶまでにはたくさんの過程が踏まれています。生地が作られ、ファッションショーが開催され、買い付けが行われ…といった具合です。
そのため、2年も前から決めて、動いていかなければならないというわけなんです。
2年もの歳月を費やして完成させた服がようやく店頭に並んだ時の嬉しさって本当に計り知れないものがあるなぁと思ってしまいますね。
流行色を早く知るには?
そんな早くから決まってるなら、早く流行色を知りたい!って方もいるでしょう。
そんな方は、「素材展示会」に参加することをおすすめします。素材展示会は、流行するシーズンの1年半~1年ほど前に開催されるので、市場に出回るよりは早く情報を入手できます。
まあ現実的な話をすると、ファッションと何の関係もない一般人がこんな展示会に参加することは少し難しそうではありますが。
それでも、何としても流行色を早めに知りたいという方は、もう1つ方法があります!実はそちらのほうが「素材展示会」に参加するよりも早くしれたりするのです。
それは、日本流行色協会の会員になること!会員になると、それなりに年会費はかかるみたいです。結構高かったので私Mayuはびっくりしてしまいました!
お金さえ払えば会員にはなれるようだったので、気になる方は日本流行色協会のHPを見てみてくださいね。
流行色はほんとに流行るの?
こんな風に早くから決められる流行色ですが、必ずはやるのかというと、そういうわけではありません。
流行色とは、ファッション業界の人たちが流行らせたい色であって、それをうけて消費者がどう反応するかは予測できないというわけです。
結局のところ、流行色が流行するカギは、消費者である私たちが握っているというわけです!
2021年の色は?
日本流行色協会は、2015年から毎年、「今年の色」というものを発表しています。
では、今年2021年の色は?というと…
「ゼロホワイト」です!
コロナ禍により、社会経済や日常生活などに大きな変化があった2020年。2021年はこの変化を前向きにとらえ、新しいスタートになると考えました。 (引用元:日本流行色協会)
「白」は確かに、何者にもまだ染まっていない、はじまりのイメージが強い色ですよね!
そんなゼロホワイトと組み合わせて使ってほしい色も4色紹介されています。
その4色とはこちら!
・フレッシュブルー
・インサイトグレー
・ディライトピンク
・バイタルイエロー
この4つです!みなさんもぜひ、このカラーをファッションに取り入れてみてください。今年らしいコーディネートが完成するはずです。
まとめ
今回は、流行色について書きました。
流行色って聞いたけど、そんなに流行ってないじゃん!みたいな色が生まれてくるのはこういう仕組みからだったんですね!
流行にあまり縛られることがないのがストリートファッションの魅力かもしれませんが、たまには流行りのものも取り入れて、最先端のおしゃれも楽しんでいきたいなぁと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?