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家族に伝える経済シリーズ(15):実質賃金が下がる理由とデフレの罠①

まあ、そういうこともあるけど、「実質賃金」がどうなっているか、これが基本的には重要だと思うんやな。さて、それで最近の日本の実質賃金やけど、かなり減少傾向にあるんや。つまり、国民全体が貧乏になっているってことや。
20年くらい前は、40〜50代の年収が平均で500万円前後だったのが、今では400万円くらいじゃないやろか。実質賃金が減っているというデータは、Googleで検索すればたくさんグラフが出てくるから、確認してみてほしい。
(この記事を書いていた2020年現在はデフレの状況やからね)

物価が下がっているのに、実質賃金まで下がっているというのは、これは大変なことやと思う。まずはその「大変さ」をしっかりと認識する必要があるんや。覚えておいてもらいたい。それで、実質賃金がこんなにも下がっている理由を考えなあかん。

一つの答えとして、「デフレやからや…」という説明もできるけどね。
まあ、おいおいね(苦笑)。
ただ、デフレやからって、どういうことなんやろう?
仕方ないということなんか?
実際のところ、デフレならなんで賃金が下がるんやろか?
そういうことを考えるのが大事なんや。
ただな、ここでちょっと立ち止まって、次のようなこと、考えてみよか。

賃金が下がる、収入が下がる…ってことは、稼ぎが悪くなっているってことやろう。
最近の日本人は、稼がなくなった…
そんな風に言うこともできるかもしれん。
さらには、「怠けてるんや…」という考えを持つ人もおるかもしれんな。
よく「日本人の労働生産性は先進国で最低や」なんてことを軽々しく言う人(ちょっと中途半端な知識を持ってる人に多い)もいるから、「怠けている」という発想を持つ人もおるやろな。

さらに、日本人一人ひとりは頑張っているけど、
ビジネスが上手くない。新しい発想もないし、起業家も少ない。それで諸外国から立ち遅れているから、収入も下がってるんや」
なんて考える人もいるかもしれん。いや、実際結構おるんちゃうか。

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