親友とわたし。

わたしには親友と思っている子がごくわずかだがいる。
今回はその中で一番会う頻度が多い子について書こうと思う。

その子との出会いは18歳の春。
河合塾というマンモス予備校の大阪校というこれまたマンモス校舎(?)で出逢った。
彼女とは同じクラスになり、(わたしの記憶が正しければ)向こうから話し掛けてくれた。

わたしは高校の時友達がほとんどいなかった。
多感な時期だったのもあるだろう、なかなか自分と合う子がいなかった。
それどころか女子校に通ったことで女に心底うんざりしていた。
でも彼女とはすぐに仲良くなった。

お互い高校で陸上をやっていたこととか、ラルクが好きなこととか共通点はあったがその程度で、住んでるところも梅田までの距離(予備校は梅田にあった)も全然違った。でも空気感が似ていた。だからすぐに肩の力を抜いて一緒にいられる存在になった。

一緒に授業を受けたりお弁当を食べたり、たまには梅田付近のカフェで勉強したり。
もう11年も前だし、たったの一年間だったのだけれど、予備校にいた頃のことは今でもハッキリ思い出せる。彼女もそうかは分からないが。

一年後、予備校を卒業(?)し彼女は大学に進学した。わたしは大学には進学しなかった。バラバラの道を歩むことになったけれど、その後もしょっちゅう会った。
更にその一年後にわたしが大学に通うようになってからも。

それから29歳の今に至るまで、ず───っと定期的に会っている。
わたしの持病が悪化して人生で一番辛かった時も。

こんなに一緒にいるから、一緒に行った場所は数え切れない。
神戸で船に乗ったり、京都の花灯路へ行ったり、お互いの地元だって何度と行き来したし、温泉にも行った、うちのおばあちゃんちにも呼んだ。お互いの大学に遊びに行ったこともある。
両手で抱きしめても溢れるほどたくさんの思い出がある。

でも全く喧嘩をしたことがない訳ではない、と言うか、わたしが一方的に怒らせたり悲しませたりしたことは何度もあった。
前々回の記事でも書いた通り、わたしがゴミクズだったことでたくさん迷惑をかけたし、時間にルーズだったこともよく指摘された。
本当に色々反省したし、今は少しはまともな人間になれたかなぁと思う。

彼女の好きなところなんていっぱいあるが、まず浮かんだのは人のことを悪く言わないところ。昔から彼女が誰かの悪口を言うのを聞いたことがない。八方美人ではないし媚は売らないが人当たりも良い。

あとゲラなところ。自覚があるかは知らないがまあまあなゲラだと思う。笑
わたしが言ったことにすぐに笑ってくれる。
だから話してるととっても楽しい。

そして人当たりが良いのに男に対してはサッパリしているのもかっこいい。
わたしはすぐに男に夢や幻想を見て期待してしまうが、彼女にはそういうところが一切ない。そこは本当に真逆だなと思う。

あ、あと、わたしにお金がなくても文句を言わず、お金のかからない遊びをしてくれたり、地元に来てくれたりすること(本当にごめん)。
年末は二人で箕面の滝に登ったが、それはそれで最高だった。死ぬほど寒かったが。

まあ好きなところは挙げていくとキリがないからこれくらいで。

最後になったけれど。読んでくれた方も大事な人がいたらちゃんと好きだと伝えて、大事にして欲しいなぁ。(誰)いや本当に。


我が親友へ、ありったけの愛を込めて。

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