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超人家族をやめよう

超人。
キン肉マンというより、ニーチェ的な、悟りを開いたような、マッチョな超人。
家庭も、仕事も。
家事も育児も趣味もキャリアも。全部できる超人。

今、子育てをしている人たちは、みんな超人。超人の家族。
若者たちにはそう見えるのではないか。

仕事きつい。育児しんどい。
パワハラ、マタハラ、パタハラ。
低賃金長時間労働。
孤立無援の育児。
男女平等。
お父さんも育児がんばる、お母さんも仕事がんばる。

保育園は増えた。
でも、子どもが発熱したら預けられない。昼前に連絡が来たら、仕事を休んで子どもを引き取りに帰ることもしばしば。
男性の育休も増えた。
でも、育休が「ハンデ」になって、競争が続く。
仕事するお父さんもお母さんも、子育て、家庭という「ハンデ」を背負って、戦い続ける。超人戦士だ。

子育てにはお金がかかる。
習い事、塾、進学費用。
海外旅行に行けたかも知れないお金が、湯水のように消えていく。
親が子どもに投資しなければ、子どもの未来は不確か。
どこまでも追及される親の責任。
そんな出費を厭わない、子育て世代は、お財布超人。

若者たちから見える、ひとつ上の世代の人生。
結婚も、子育ても、魅力的ではないライフコース。
超人たちのライフコース。
あきらめ顔で、下を向く。

給与水準の低下は続く。
ブラックな労働環境は改善されない。
自分の時間、自分のお金を大事にしたい。
彼氏、彼女を作るのも面倒くさい。
結婚したら生活水準が下がるのは嫌。
ひとりの時間を大事にしたい。

なんで、あの人たちは、結婚して子どもを育てているのだろうか。
あんなにしんどい思いをして、子どもを育てる必要があるのだろうか。
自分たちなんか、到底親になる資格はないよね。。


どうしたら、若い世代の人たちが「結婚したいなぁ」「子ども欲しいなぁ」と、思える世の中を作ることができるだろうか。

超人でなくても、家族が作れる世の中を作りたいな、と思う。



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