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泣いて、泣いて、出してしまおう

買い物にいってうっかり彼の姿を見てしまった私。

それ以降考えないように紛らわせてみたけれど反対にずっと考えてしまう。挙句の果てに食事もまともにのどを通らなくなってしまった。

部屋に籠って、片っ端から失恋ソングを検索して、
嗚咽が我慢できないほど肩を揺らして、ぼろぼろ泣いた。
泣いたら泣きつかれて知らないうちに寝ていた。

前回の涙は「失恋して悲しいという事実と向き合った」涙
今回の涙は「彼の中から私への感情が無くなることの寂しさ」の涙だと思う。

私はここまで自分の涙を理解できるようになったのか~と自分に関心しながらやっぱり彼を自分の中から手放すべきなのか、またぐるぐると考えてしまった。

会う約束をしているのは15日。
考える時間がちょっと足りない。

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彼とのLINEをさかのぼってみると、よく話をしていたな。っていうのと私があまりにも自分の気持ちを隠して、いかにも「私は悲しくないよ」ってごまかしているのが見えてなんだか恥ずかしい。

さかのぼっているうちに2月8日の私がそれより前のLINEを全部消していて、ああ、きっとこの終わりの始まりはここだなって昔の私に聞いてみた。

出会った時に3日も4日も連絡しなくなるなんて思ってもなかったからなんだか不思議な感じがする。
最初の数日はずっとそわそわして落ち着かなかったけれどもう4日も経てば、ケータイの電源を切ってもいいくらいの気分だ。

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寝落ちる記憶の隅っこで「言いたいことリスト」に一言付け加えた。

「私は、こう思ってる。だからあなたには後悔のない選択をしてほしい。」

それでも友達でいたいと言われたら明後日の私はちゃんと「もう会わない」といえるのだろうか。

今までの私とは違うと言いたくてワンピースを新調した。見たことないでしょう。

さて、ちゃんと言えるかな。



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