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【発達障害ママ奮闘記】習い事とママ友

赤ちゃんの習い事は、母親の参加が必須だ。

スイミングに、英会話、リトミックも、母親が主体的に行動しなければならない。

当たり前といえば当たり前なのだけれど、コミュニケーションが苦手な私にはハードルが高すぎる。


夫と妻、親と子、医師と患者…といったように、関係性がはっきりしている人間関係なら大丈夫。

だが『ママ友』という、曖昧な関係は無理難題だ。


習い事を始めたら、きっとママ同士の交流が始まる。おそらく、そちらを目当てに参加するママもいるのだろう。

そんなママ友付き合いを、私はきっとうまくやれない。


何を隠そう、私の母がそうだった。

同級生のお母さんたちが楽しそうに話す中、母だけがいつも少し離れた場所にいた。

そんな姿を見て、私は胸が締め付けられるような思いだったのを覚えている。『お母さん、寂しいんじゃないかな』と。


私自身が周りに溶け込めないのは慣れっこである。今更辛いも悲しいもない。

だが、娘が一緒となると話は変わる。

『あえて距離をおいている』とか、そういう風に自分の中で納得するのが難しくなるのだ。


もちろん、まだ0歳の娘がそんなことを気にするはずもない。でも、なんとなく後ろめたい気持ちになるのはなぜだろう。


『変わらなければ』

娘が生まれてから、色んな場面で何度も思ったことである。習い事とママ友のこともその一つ。


ある日、私は母に聞いてみることにした。

「私が子供のとき、お母さんよく一人でいたよね。どうして?」

母はしばらく考え、思い出したようにこう言った。

「お姉ちゃんのときは良かったんだけどね。愛の同級生のママはみんな若すぎて話についていけなかったんだわ」


私は心のなかでズッコケた。

十数年、私が心を痛めていたのはなんだったのか。

結局の所、ただの思い違いにすぎなかったのだ。


『もっと気楽に考よう』

そう思えた出来事であった。

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