6時間の恋人【後編】
車は少し古そうな型のステーションワゴン。だと思う。私は車にはとても疎い。違ってたらごめん。少し意外だった。なんとなくもっていた彼のイメージと違ったから。じゃあどんな車だったら納得するのかと聞かれても答えられないけれど。数時間しか一緒にすごしていない私のイメージなんてあってないようなものだ。
助手席に乗せてもらってシートにもたれる。ゆっくり座ったのは何時間ぶりだろう。休憩を忘れるほどはしゃいでいたことに我ながら驚く。買ったばかりのCDをかけ、戦利品のじゃがりこをつまみながら歌