親が子にどれだけ「好き」と伝えても、全然足りていないらしい
今月で4歳8ヵ月になった娘。生後9ヵ月から添い寝で寝付けるようになり、2歳からは1人で寝られるようになった。
「ママは洗濯してくるからね、おやすみ」
と伝えると、バイバーイと手を振って寝る。
もちろんいきなりできるようになったわけではない。
生活リズムには気をつけ、入眠儀式を決めた。それでも夜泣きをした頃は、小児はりに行った。
ひとりで寝付けるその日を辛抱強く待ち、やっと…いう感じだった。
入眠儀式の最後には「10分添い寝タイム」をしている。リラックスしているから素直に話せるし、お互いにとって大切な時間だ。
本当なら「何時まで」と約束したいところだが、「ピピピが鳴るまでね」とスマホのタイマーを設定している。
娘にはこれが一番分かりやすいし、私も途中で時間を気にしなくていいから、今のところ最適解だ。
ある時、いつも通りに添い寝をして「ピピピ」を鳴らしたが、なんだか愛おしくて、離れがたくなってしまった。
とはいえ、娘が寝たあとも母のタスクは山ほどある。行かなければ、、思ったその瞬間、娘の方が先に口を開いた。
「思ったより早かった…」
同じ気持ちだったので、思わずこう返した。
「もう少し居ようかなぁ」
すると娘から信じられないセリフが飛んできた。
「ううん、そんなことが言いたいんじゃないの
『思ったより早かった』って思っただけで、、」
よくよく話を聞いていると、
「ママが添い寝を延長しようとしたのは、自分が『思ったより早かった』と言ったせいなのか?」
と言いたかったらしい。
娘は普段から、なんだか大人みたいなことを言う。
とはいえ今回は娘の見当違いだったので、落ち着いて誤解を解いた。
「違うよ、ママがここにいたいって思ったんだよ」
「私のことが好きだから?」
「そうよー」
娘は天井を眺めたまま、うれしそうに笑っていた。その日はさらに10分添い寝をしてから部屋を出た。
親が子にどれだけ「好き」と伝えても、全然足りていないらしい。
少しだけ、やるせない気持ちになった。
娘が添い寝で寝てくれるようになった頃、寝る前に何度も「大好きよ」と伝えた。まだ言葉でのコミュニケーションが難しい時期だ。
その時の娘は、天井を眺めて笑っていた。
4歳になった今でも同じだった。
娘が求めることは、いつだってシンプルなのかもしれない。
今日も寝る前に「大好きよ」と伝えた。
胸の奥で何かがブワッとあふれ出す。毎日が同じことの繰り返しでも、その音はいつも更新されている。
娘は感じ取ってくれているだろうか?
きっと伝え足りていないから、ありとあらゆる手段を使って表現しよう。
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