見出し画像

眠れない夜はきまって『空中ブランコ』を思い出す

不眠症とまではいかないけれどリモート勤務になって以来、疲れているのに眠れないということが増えた。
唯一の運動であった通勤退勤がなくなり、平日は基本ベッドとデスクの往復だけになってしまったことが原因だと思う。

そして今日もまた、わたしは眠れない夜を過ごすんだ。

そんな日はきまって奥田英朗の『空中ブランコ』を思い出す。
眠れないときは無理に寝ようとしなくていい「眠れないときは起きていればいい」と、そう教えてくれた私の大切な記憶。


『空中ブランコ』(くうちゅうブランコ)は、奥田英朗による連作短編小説集、およびその表題作である。精神科医・伊良部シリーズの2冊目にあたる。第131回直木賞受賞作である。

Wikipedia


記憶の中にある、といってももうずいぶん前の記憶で、私が覚えているのは小説ではなくテレビドラマのほうだった気がするな。ただそのドラマも1度しか見たことがなくて、気になって調べてみたら放送されたのは2005年5月27日とのこと。当時11歳。人間の覚えていられるという能力は本当に面白い。

 『空中ブランコ』は、 阿部寛演じる破天荒な精神科医が、様々な悩みを抱えた患者たちに、得体のしれない注射を打ったり、治療とは思えないアドバイスをしながら心の病と向き合っていくという話。

その中で堺雅人演じる空中ブランコの天才フライヤーが訪れるのですが、彼は突然ジャンプが成功しなくなり不眠症で悩んでいた…
二人の会話の中でこんな言葉がでてきます。

「眠れないなら起きていればいい」

言い回しはもっと違っていたかもしれない。
ただ今でもすごく記憶に残っていて、この言葉が、眠れない夜のわたしに安心をくれるのです。
「ああ、起きていてもいいんだ」と。


調べてみたら、 どうやらTSUTAYAプレミアムで見れるみたいです。ぜひ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?