日曜の朝、彼とうどんと
アラームを止めたのが2時間ほど前。「今なーんじだ」と、ベッドの中でモゾモゾと動き出す。そんな日曜の朝が好きだ。
外は今にも雨が降りそうだ。雨は嫌いじゃない。私達はまだ起き上がれない。
恋人は静かに眠る人だ。夜寝静まった部屋に二人の呼吸と、体温だけを感じる。幸せだと思う。
ベッドを占領するクッション。川の字で寝ている私たち。なかなかフィットしなかったクッションを邪魔だとあしらい笑いながら、うとうとと3度寝をたのしむ平和な朝。
最近、料理の楽しさを覚えた彼は、昨夜の残りものでつくる温かいうどんがお気に入りのよう。食事の準備をしようか。それが起き上がる原動力。そして、麺つゆは偉大だ。
不思議だな。朝ごはんなんて食べないのが当たり前だったのに。そのことに違和感すら覚えなかったのに、朝ごはんが楽しみで起き上がるなんて。心に秘めた思いはそのままは言わない。
恋人と一緒に眠り、起きることがこんなにも幸せだということを知れて良かった。
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