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石油はだれのために残された。本当に僕たちが使い切ってもいいの

”hotter, scarcer and more open”
(もっと暑く、もっと不足し、もう隠せない)

ビッグ・ピボット アンドリュー・S・ウィンストン 

たぶん7、8年前の「ビッグ・ピボット」という本にこんなキャッチーな言葉が書かれていたが、いまだに最後の「open」がなぜここに並ぶのかわからない(笑)

この本で伝えようとしているのは、企業がCSRという枠組みを超えて、世界的な企業活動をするには地球環境の影響を考慮しなければならない。でも、地球が持つ再生力を既に超えてしまっているから、むしろこのまま何もしない方が環境リスクが大きく、今すぐにエコ活動をしましょう、ということ。

すなわち、(世界の気温が)より暑く、(世界の資源が)より乏しく、(企業間をまたがった地球規模のサプライチェーンが)より隠し事をできない状況を作っているという感じでしょうか。

うーん、何度見てもわからないけど、この不協和音的な語呂を作れるのが才能なんでしょうが…

まあ、でもどれをとってもトレンドワードなんで言ってることにはなんら違和感はないです。

ところで「もっと不足し」の指す意味はきっとエネルギー資源のことなんでしょうが、当然埋蔵されているものなので限りがあるはず。

これらの採掘可能量はあと50年とも100年とも言われているが、はっきりは分からない。でもいつか底をつくのは間違いないでしょう。

なぜならば、これら石油も石炭、天然ガスも全て元を正せば数百万年前の動植物の死骸が化石となって、長い時をかけて高温、高圧下で分解されて今の形になっただけのもの。

一応、無機起源説という完全否定する考えもありますが…

言い換えれば数百万年も前に生物が吸収した二酸化炭素を、掘り起こして大気に戻してあげているだけのことに過ぎない。

100万年の時計をたった100年で巻き戻している。僕らは10,000倍の猛スピードで地球の歴史を掘り返しているのです。

そう考えるとこれから100,000倍位のスピードで二酸化炭素を地中に返してあげられるのが良い気がしてきた。

ところで、僕たちの生活を豊かにしてくれるこの「化石エネルギー」とは一体誰のために残されたものなのだろうか?

本当に僕たち人間が根こそぎ全部使い切ってしまっても良かったのだろうか。それとも、なんらかの目的のために少しづつ生命の身を削って溜め込んできたものなのだろうか。

案外、地球の活動と生命活動は密接に繋がっていて無駄が無かったりするので、実は僕たちは大変な過ちを起こしてしまっているのかも…

もしかしたら「触るな危険!」って書いてあったのかも。


「化石エネルギー」とは一体誰のために残されたものなのだろうか。“more open”(もう隠せない)


今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。

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