「大学10兆円ファンド」は本当に必要なのか?
「毎年3000億円、トップレベルの大学に助成する」
こんな掛け声で立ち上がった「大学10兆円ファンド」だが、なかなか厳しい船出となったようですね。まあ投資の話なので一喜一憂してても仕方ないので次頑張りましょう。
ところで当初の狙いはこんなことを言っていたんですね。
若干温度感変わってる気がする(笑)
トップレベル大学 >>> 全国の博士課程の学生
確かに、研究開発の担い手となる日本の博士号の取得者の数を見ても、2006年度の1万7860人をピークにじわじわ減少しているのです。アメリカや中国が大きく増加しているほか、イギリス・ドイツ・韓国も増加傾向にあるのとは対照的なんですよねえ。
そこで、危機感を抱いた政府が目を付けたのが、「大学ファンド」ということなんですね。
アメリカのハーバード大学では2018年度の運用益が2000億円以上もあって、大学の収入全体の35%にもなっています。この運用益を研究開発費や研究者の待遇改善などに充てているので、潤沢な資金のもと優れた研究者が生まれるというわけですね。
というわけで、
「世界トップレベルの学問は海外で学んでください」
これが日本の実力です。カネが無いのでそうなりますよね、、、
ところでこの施策は、安宅和人さんの「シン・ニホン」に書いてあった大学ファンドの話そのままのような気もするがまあいいか、、、
今回、運用益の話が話題になっているけど、これではなんか「稼げる大学に投資してリターンを出す」。いわばベンチャー投資そのものに見えてきたけどこれで良いんでしたっけ?
先日、ある大学の先生がこれの申請に向けた企画書いていたんだけれど、そこでも「Born Global」が軸になっていて、、、はぁ
なんか大学の研究こそ、もっと自由でお金になるのかわからないことやって貰いたいなって思っているのに、これの要件に縛られて研究の自由度が失われていってしまうんだろな。それどころか皆んなで申請通すための資料作りが本業になっていそう、、、
大学はスタートアップ養成所では無いんです。優れた研究の成果を社会実装することで社会への存在意義が果たせるんです。
昔、研究室でパソコン買うカネが無いと言っていた頃が懐かしい。。。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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