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意識はどこにあるのか。なるほどここか…

エポチロンBを与えられたラットでは、そうでないラットに比べて、麻酔によって意識を失うまでの時間が平均して69秒長くかかることが判明。

2024年8月15日付『eNeuro』ウェルズリー大学論文より

いきなり難しい話ですが…この結果から、研究者曰く「麻酔薬が細胞内の微小管に結合することで脳の活動が低下し、意識喪失を引き起こす」とのことです。

もう少しわかりやすくいうと、

意識は量子レベルに貯蔵された単なる情報であって、細胞内の直径約 25 ナノミリメートルほどのマイクロチューブル(微小管)にて量子情報を原子レベルで貯蔵している、ということ。すなわち、微小管内部で量子的重ね合わせが発生しているということです。あっ、重ね合わせというのは「スーパーコンピュータ」があると思っていてください…

な、なんとアナロジーな…

脳科学と量子力学の合わせ技一本勝ちといったところでしょうか。確かに量子力学で説明すると「以心伝心」のような遠くにいても心は繋がっているようなことは説明できそうです。

たいてい人は片想いしている時に限って「赤い糸」で繋がっていると思うものです…

なにせ量子力学では「量子もつれ」という現象があって、いったん粒子同士に強い結びつきができると二つの粒子が量子もつれの関係となる。そうすると「量子テレポーテーション」といって、どんなに遠く引き離されても、なぜか互いのことが分かるのです。

さらに以前の理論では、意識を生じさせるのは、神経レベルでの細胞における神経伝達物質の放出や活動電位の発生とされていましたが、この理論では微小管の中に量子情報として保持されているので肉体が滅んでも量子情報は残り続けるのです。

なるほど、なんかいろいろと辻褄があってきたような気がする…

しかも、人の頭脳はどう考えても今のパソコンよりもずっと賢い気がするし、AIがどんなに進化しても人間の判断力の足元にも及ばないと思います。そう考えると僕たちの知能も実は量子コンピュータだったのかなぁ、と思ったりもします。

なにせ、量子コンピュータは今のスパコンで何万年かかっても解けないような問題も簡単に解けてしまうのです。

が、しかし…

1万個程度の量子ビットがあれば、誤り耐性型を実現できる可能性がある新しい方式を考えた。これまでの100分の1の個数で足りることになる。

Yahoo! ニュース 理研の後藤隼人氏より

先日のニュースでも新たな理論が発表されましたが、量子コンピュータは、ちゃんと使えるようになるには100万量子ビットが必要とされる。しかし国産機の量子ビットは64個。世界でも現段階では約1千個が最大で、実用化はまだ遠いと考えられてきたのだが…

1万個ですかぁ、まだまだ遠いけど実用化に一歩近づけた気がします。でも、こんな理論を実装できるハードウェア作るには何年かかることか…


もう少し未来の話になりそうですが、量子コンピュータが僕たちの心を開いてくれるかもしれません。


今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。

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