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ブックウォーカー読み放題で読んだおすすめ小説 vol.1

最近ブックウォーカーの角川文庫・ラノベ読み放題プランに入りました。
読み放題で見つけた本の感想をまとめています。

剣や魔法が出てくる小説ではなく、現代を舞台にした小説を読んでます。
日常の謎解き系やご当地ものの小説が多めです。
ごはんがおいしそうな小説も好きです。

雨ときどき、編集者/近江泉美

亡くなった担当作家から届いた手紙を機に、彼の作品をドイツ語に翻訳すべく奮闘する編集者の話。

小説を翻訳するとはどういうことなのか丁寧に描いた作品でした。翻訳者を見つける大変さ、翻訳作業の大変さ、ライツ部とのやりとりなど、満載の課題に主人公が奮闘していきます。

途中に挟まれる作家との回想シーンでは、一つの小説にかけるお互いの思いのぶつかり合いが熱いです。小説に対しての情熱を感じられる作品でした。


おいしいベランダ。 午前1時のお隣ごはん/竹岡 葉月

大学進学を機に一人暮らしをはじめたまもり。ひょんなことから知り合ったお隣さんはベランダや室内で野菜を育てる園芸男子で…という王道のラブストーリー。

少女マンガを読んでる気分になりました。
隣人さんの仕事時とのギャップがツボです。バリバリのできる男かと思いきやかなりずれてるところが素敵です。
読んでるだけで野菜にも詳しくなれて得した気分になりました。

あなたの「想い」届けます。 旅籠屋あのこの /岬

あの世の人とこの世の人、どちらもが訪ねてくるふしぎな旅籠屋のお話。

どのエピソードにも思わず感動。じんわり染みる小説でした。旅籠屋の看板猫・ヨイチもいい味出してます。個性的なキャラクターと旅籠屋のばたばたした空気が楽しかったです。
舞台が釧路というのも新鮮でした。札幌とは違う北海道の雰囲気を味わえました。わたしは九州出身なので雪国の暮らしが興味深かったです。海鮮がおいしそうだったのも印象的でした。

まいごなぼくらの旅ごはん/マサト真希

移動屋台『旅カフェ・風来食堂』ができるまでのお話。人生に迷っている二人が旅先でのごはんを通じて答えに近づいていく。

ジャージ女子のひよりさんの食べっぷりが印象的。おいしいものは人をしあわせにする、としみじみ感じる小説でした。
『まいごなぼくらの旅ごはん』というタイトルもぴったりです。

二人の北海道の旅が特に印象的。目的を決めずに自由気ままに旅する感じに心が軽くなりました。
巻末の旅マップも本物の旅マップでびっくり。かなり凝ってます。

つれづれ、北野坂探偵舎シリーズ/河野 裕

幽霊の見える元編集者と天才小説家の物語。元編集者の佐々波は訳あって探偵となっている。謎を解くのはストーリテラーである小説家・雨坂の役割。

全6作のシリーズです。一気に読んでしまったのでシリーズ通しての感想。1作目を読んだときは幽霊物のミステリーかなと思いましたが2作目以降、紫色の指先についての話が進むにつれてどんどんおもしろくなりました。

作家、編集者、校正者、書評家、それぞれの視点からの小説への狂気が描かれています。探偵物というより小説について描いた連作という感じです。

 一番好きだったのは4作目・佐々波さんと恋人とのエピソードでした。(つれづれ、北野坂探偵舎 感情を売る非情な職業)


ブックウォーカの読み放題サービスは月額760円(税抜)で角川文庫やラノベが読み放題になります。
わたしの好みの小説がたくさんあったので、読書が一気に充実しました。

定期的に7日間の無料お試しもあるようなので、気になる方はチェックしてみてください!

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