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イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話 〈秋分 次候「蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)」>

2020年9月28日~10月2日

七十二候 第47候 秋分 次候 「蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)」

「虫が土中に掘った穴をふさぐ」という意。

秋の深まりとともに、虫たちが、冬篭りの支度をはじめる頃とされます。

「蟄虫坏戸」の3文字目の「坏(杯/つき)」とは、茶碗や鉢よりも器壁が浅く、皿よりは器壁が深い、盃(さかずき)型の器のことです。

古くは蓋つきのものが正式で、「坏戸」は、盃の蓋を虫たちの冬篭り穴の戸にたとえたのではといわれています。

小さな生き物たちが内側からそっと蓋をしめる姿をイラストやアニメーションで想像するとかわいいですが…、実際はそんなに悠長なものとも思えません。

9月末から10月の初め頃といえば、昆虫類はまだまだ活発で、越冬しないものは子孫を残すために栄養を確保し、交尾・産卵に向け活動します。

よって、人間の側からみれば、害虫対策も冬を迎える前のしっかりした対策を取る頃となります。これはこの次候期間だけではなく、晩秋までの間に幾度かに分けて行っていくと良いですね。

身近な害虫・蚊も、活動を始めるのが15度以上、吸血を始めるのが22度以上と言われます(吸血するのは交尾したメスのみ)。平均気温が22度を切るのはもう少し先。アウトドアが気持ちの良い時期になってきましたが、気を抜かず、安全に気分転換して頂ければと思います。


ミエナイ世界はミエル世界をつくる

観念の世界の考え方で言うならば、自分の内なる害虫と言える「悪癖」を見極め、冬に入る前に祓えると良いのではと思います。癖は行為と思われがちですが、元は考え方➢思考パターンから来ています。

素晴らしい業績を残した方が共通して言うことのひとつに

「思えば(願えば)叶う」という言葉があげられます。

良いか悪いかは関係なく、「思い」は現実の元なのです。

無意識だったとしたらなお、手を打つ必要が感じられますね。

良い結果を導けないものを放置するのは、生ごみを部屋に放置するのと同じこと。

過ごしやすいこの秋に、「考え方の癖」まで辿っておけると有意義な冬季をつくる土台となり、迎える春もより良いものとしたいものです。

「秋が始まったばかりで春の話?気が早いんじゃない⁉」

と思われるかもしれませんが、伝承医療の考え方では現在の不調は前の季節に作られたものとしてまずは原因を探っていきます。

★もちろん、遺伝もありますから一概には言えませんし、決して自己叱責しないで下さい。ここでは自己探求をテーマにお話ししていきます。


症状が重ければ、前シーズンでケアされなかった➢つまり前々シーズンに行ったことが『不調』の原因です。

また、不調は、条件によっては発露しないこともあります。

でもそれは偶然であり、爆弾を抱えているのと同じこと。

ですから定期的に自分の考え方や行いを省みておくことはとても大切なことで、もっとも優れた薬と言えるのかもしれません。

どんなに良いものだったとしても「効く」ということは副作用や禁忌を考慮しなくてはなりません。

事前に省みて考え方や行動を正していくことには、副作用が出ようもなく、最も心身に負担をかけない良薬とすることができるのではないでしょうか。

まずは夏の疲労を癒すところから始めても良いかもしれませんね。

◎季節の養生についてはこちらもどうぞ◎


中秋の名月

今年の中秋の名月は10月1日。中秋の名月は太陰暦を基準にするので、グレゴリオ暦カレンダーの満月日ともずれますし、毎年変わります。

満月は翌朝方なので10月2日となります。

中秋と仲秋の違いについてやお月見についてなどは、こちらに書きました。気になっていた方も多いのではないでしょうか?良かったらご覧くださいね。


20200928

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習慣にしていること

『透明な栄養』をテーマに有形無形の造形活動をしています。ホリスティック~全体観~という捉え方を活動の基盤にしています。この捉え方は、いのちの息苦しさが紐解かれたり、改善される可能性をかんじます。noteでは日々の思考研究も兼ねて、この考えをもとに書いたものをシェアしています。