見出し画像

令和阿房列車論番外編(31)〜都心部直通路線がなくなりました。

(厳密には「少なくなりました」ですが)

先日の「令和阿房列車論番外編」で書いた記事ですが、ついにこの日を迎えてしまいました。

北海道にある北海道中央バスの札幌市内を走る路線の中でJR札幌駅がある都心部に直通していた路線の多くが今日12月1日から札幌市営地下鉄の近隣の駅まで短絡することになったのです。

これはバス利用者の減少によるものではなくてバスドライバー不足による改訂(注:あえてダイヤ改正とは言いません)によるものです。
現在、北海道に限らず全国的にバスドライバー不足が問題になっています。ただ、札幌市の現状は首都圏ほどではありませんが札幌市営地下鉄による鉄道網があるにもかかわらず都心部であるJR札幌駅周辺まで直通するバスがかなりあったのです。

東京や横浜などの他都市と単純に比較出来ないとしても、鉄道と路線バスが共存する都市において鉄道も路線バスも都心部に直通するケースは少なからずあります。ただ、札幌市の一部における路線バスの都心直通は多い方だと思うのです。

札幌市のうち、過去の札幌市営バスが運行していた路線は早々に市営地下鉄駅への短絡が進められていました。ただ、民営バス路線はかなり都心部直通の路線がありました。
札幌市営バスが民営バスに移譲してから、ジェイ・アール北海道バスがJR駅・市営地下鉄駅へ、じょうてつバスが市営地下鉄南北線真駒内駅への短絡を実施してきました。一方で北海道中央バスも一部の路線で短絡を実施してきましたが、現在も都心部に直通する路線が残っていました。それが今回の容赦ない短絡の実施に至ったのです。

バスドライバー不足によるものとはいえ、利用者にとってはバス一本で都心部に行けたのが地下鉄に乗り換える上に地下鉄運賃を含めると数倍の運賃がかかるようになり不便にはなります。
けれども、現状の都心直通を維持してまでバスドライバーに(低賃金長時間労働を)強いることは賛成しません。バスドライバーだって生活がかかっている人間なのですから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?