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わたしは思い出す

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「わたしは思い出す」に関する最新情報。制作日誌、編者への一問一答、出版レーベルを始める経緯、展覧会の記録など。https://aha.ne.jp/iremember/
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書籍『わたしは思い出す』予約開始に寄せて

10年目の3.11にふさわしい企画を考えてほしい。 地震の記憶を継承するための展覧会を『せんだい3.11メモリアル交流館』から依頼されたのが、本書刊行の発端です(2020年7月)。一見して復興が進んでいる「被災地」。しかし、本当にそうなのだろうか。10年目に着目するだけでは見えてこない風景がある。3月11日のことを尋ねるだけでは聞こえてこない声がある。これまでの10年に散在する《非日常》の微小なかけらを丁寧に拾い集め、輪郭を与え、これからの10年に手渡す。そんな取り組みが、

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回想録『わたしは思い出す』制作の様子と刊行時期変更のお知らせ

制作中の回想録『わたしは思い出す』では、育児日記を書き続けたかおりさん(仮名)が11年の歳月を振り返る回想の言葉を中心に構成しています。本書は当初に想定していた仕様を上回る800ページ超(厚さ約5cm)のボリュームになる予定です。 これにともない、2022年6月に予定していた本書の刊行時期を見直しました。先行予約いただいた皆さまにはすでに書面でお知らせしておりますが、本書は8月より順次発送する予定です。 刊行を楽しみにしてくださっている皆さまには、お待たせしてしまい申し訳

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日記再読の風景 かおりさんの回想はどのように編集されたのか

Q. 回想録『わたしは思い出す』はだれがつくったのでしょうか。 本書は、AHA![Archive for Human Activities / 人類の営みのためのアーカイブ]が編者となり制作しました。語り手はかおりさん(仮名)、聞き手はAHA!の松本篤が務めました。 AHA!とは、8ミリフィルムや家族アルバム、日記、手紙といった〈私的な記録と記憶〉の価値に着目するアーカイブ・プロジェクトです。 人と記録(モノ)のあいだに立ち上がる現象に着目する。こうしたAHA!のアプロ

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日記再読の風景 かおりさんへのインタビューはどのように実施されたのか

企画立案と予備調査についてQ.『わたしは思い出す』を制作するきっかけは? 2020年7月5日、せんだい3.11メモリアル交流館から「10年目の3.11の迎えるにふさわしい企画を」と企画展のご相談をいただいたこと。 Q. 企画を練るために最初にしたことは? 8月28日から9月1日にかけて、仙台市内にて予備調査を実施した。 Q. 予備調査のヒアリング先は? 「海辺の図書館」「3.11オモイデアーカイブ」「海岸公園冒険広場」「3がつ11日をわすれないためにセンター」、沿岸部(荒

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かおりさんの育児日記が問うもの─『わたしは思い出す』展ができるまで

10年の節目になにを展示するか飯川 せんだい3.11メモリアル交流館(以下、交流館)」は、地下鉄東西線の終点である荒井駅と一体となった複合施設です。もともとは別の目的の施設が入る場所だったんですが、2011年に地震が起こったことで、震災のメモリアル施設として2016年に開館しました。私は開館から2ヶ月後に、所属先の財団が施設の運営を受託することになった2016年4月から2021年3月までの5年間、スタッフとして在籍しました。私を含めスタッフはみな震災メモリアルの専門家などでは

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『わたしは思い出す』の4つの見所

実在するひとりの女性が綴った11年間の育児日記。 その再読と追憶のことばを記録した書籍『わたしは思い出す』。 本書の刊行に先立ち、5月11日まで先行予約を受付中です。 ここでは本書の見所をご紹介します。 [先行予約の受付は終了しました] AHA!は、家族アルバムやホームムービーなど、全国各地で「私の記録と記憶」の価値に着目したアーカイブ・プロジェクトを展開してきました。本書は『せんだい3.11メモリアル交流館』での展示をきっかけに制作されました。 1. 〈わたし〉の視点か

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あなたの《わたしは思い出す》

2003年9月15日 「父の骨の納骨に行く日です。車で家族を乗せて私が運転して納骨に行くことをになっていました。前夜に家族が久々に実家に集まったのでカキ(海の方)を食べたのですが、どうもそれにあたってしまったらしく、夜中に病院に運ばれて、点滴で治療をしていただき、無事に納骨のために運転手を務められたのでした。まだしびれてフラフラではありましたが。なぜこんなエピソードを思い出したのでしょう…」 2020年1月12日 「成人式の帰り、振袖のまま母と老人ホームにいる祖母に会いに行

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展覧会の記録|せんだい3.11メモリアル交流館

撮影=佐々瞬 『わたしは思い出す』刊行先行予約、5.11まで受付中。 詳細はウェブサイトへ。[先行予約の受付は終了しました] https://aha.ne.jp/iremember/

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展覧会の記録|デザイン・クリエイティブセンター神戸[KIITO]

撮影=水野雄太(AHA!) レビュー『わたしは思い出す』刊行先行予約、5.11まで受付中。 詳細はウェブサイトへ。[先行予約の受付は終了しました] https://aha.ne.jp/iremember/

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AHA!の出版レーベルはじまります

小さな記録の誕生日を祝おう。 AHA![Archive for Human Activities / 人類の営みのためのアーカイブ]は〈私〉の記録と記憶に着目したアーカイブ・プロジェクトとして2005年に始動しました。8ミリフィルムや家族アルバムなど、「小さな記録」の価値を共有するためのプロジェクトを各地で取り組んでいます。 AHA!が大切にしていることは、〈だれか〉の記録をきっかけに〈わたし〉のまなざしがつくられる、そんな集いの場をひととき、ひとところにつくることです。

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