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【199日前】走幅跳の奥深さを少し解説します

今日のは専門性が高いです!

走幅跳は助走→踏切→空中動作→着地と流れがあります。この中で最も大事な要素は踏切もさることながら基本は助走です!走幅跳は前への距離を競うスポーツなので、特に助走でのスピードが物を言います。走幅跳における助走の速さは圧倒的な強さとなります。

そこで速さを求めるのならば走幅跳は100mなどの「短距離走」のトレーニングをすればいいのでは?という問いが出てきます。実はそうなんです。基本は短距離的なトレーニングが肝と言えます。

でもここからが難しいポイントでして、「短距離走」と「助走」は速く走るという点で本質的には同じですが、取り組み方や考え方と言ったアプローチが似て非になるものだと私は感じています。

例えば100mに求められる能力は、いかに100mを早く走り抜けるかです。100m内でどれだけトップスピードを高めることができたかが勝敗を分けます。対して走幅跳の助走に求められる能力は踏切時における速さです。約40m前後の助走内でスピードを高めてかつ踏切に入っていく必要があります。なので当然100mと助走はスピードの立ち上がり方も走りのリズムも違います。

ここで最初のおさらいとなりますが、とは言え、助走では「速さ」が鍵となるので、おもしろいことに100mのトレーニングに集中したところ、総合的に足が速くなって助走スピードが向上して結果的に走幅跳が成功するパターンもあります。

そして、逆もまた然り、100mのトレーニングに意識しすぎて走幅跳に失敗するパターンもあります。

よくあるエラーとしては
・走るのは速くなったのに助走がコントロールできない!→助走距離内でスピードが上がってこない/足の回転数が高まってしまう など

・踏み切れない!→走りに意識がいきすぎて踏切が甘くなってしまう/助走から踏切へのつながりの意識が薄くなる など

つまり、走幅跳の助走に求める速さ=踏切という要素を考慮して自分である程度コントロールできる範囲での速さとなります。

難しい言い回しとなってしまいましたが、走幅跳は助走が命と認識していながらも「走って」「跳ぶ」という2つの要素が複雑に絡み合う競技です。それが奥深くおもしろいのだと思います。




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