＃はたらくってなんだろう　によせて

2021年1月22日 21:08

「72時間、はたらけますか？」

小学校のときからだいすきな、「名探偵・夢水清志郎事件ノートシリーズ」の中でわたしがずっと、ずっと覚えている言葉の１つです。
主人公・亜衣さんのお父さんが働く商社のスローガンです。

読んでいるとき、子どもながらに「人間の働き方じゃねえ……」と思ったのをまだ覚えています。けど、
自分は「72時間働ける」大人になりました。（なんなら90時間くらいぶっ通すときもある）

「はたらく」ってつらいこと？

自分にとってはたらくことは、「時間とお金とを交換するもの」でした。夜勤のアルバイト、工事現場、清掃、イベントスタッフなど、まあまあつらいお仕事が多いな〜、と思いながらシフトを入れています。

アルバイトはほとんど「お金を稼ぐため」のものだという認識があります。
だってここには、「お金がいるから働く」という目的しかないから。言い方はよくないけど、会社のスローガンとか目指してる方向性とかわからない。一介のバイトだよ、いる時間はここでお仕事まじめにして動くよ。くらいの気持ちでいます。

だから、しんどくても仕方ない。すべては生きていくためのお金のためだから。
そう、思っています。
いまでもアルバイトに対しては一定数そういう目でみているからこそ「お金のため」と割り切ってちょっとくらいいやなことはやり過ごすし、愚痴こそ言えど「やめよっか！」と安易に言えないわけです。

大学院も行きたいし、新居に住むのは楽しみだし。
すきな人の誕生日だって祝いたい。お金大事。つらいけど。

「はたらく」って、知ることだ。

去年の末から、オンラインのお仕事をいくつかやらせていただけるようになりました。文章をかいたり動画を編集したり、今まで趣味や部活でやっていたようなことを進化させると「お仕事」になることがわかりました。

すてきな大人に囲まれて、（たぶん）最年少がしゃしゃり出ても「がんばってるね！」と言ってもらえる、なんだかとてもふしぎな空間です。今年に入ってからは運営メンバーの一人として、個性豊かな実力者のみなさんを憧れの眼差しでみつつ、「自分がすぐに追い抜くんだからな！」と思っています。

サロンで勉強を重ねるうちにできることが増えて。できることが増えるとお仕事が増やせて。楽しくできるようになったライティングや、だいすきなカメラ、インタビューの文字起こしとかその他にも。実にいろんなお仕事をクラウドソーシングサイトやサロン経由で経験して、そのたびに「すごい！初めて知った！」「こんなことができるようになった！」の連続です。
来月からは初めての分野に踏み出します。わくわくと不安が入り交じっているけれど、すごく楽しみです。知らなかったことを知れるのって、とっても楽しい。

「はたらくこと」は自分のできることを広げるために「知る」ことなのかもしれない、とも思います。

「はたらく」って、すきでいること

去年から、ずっとお世話になっているだいすきなサービスがあります。
オンラインのコミュニティサービスです。名前は「いつでもおかえり」。その名前のとおり、いつでもどこでも「帰る」ことができる、心の安全地帯です。

自分は本当にこのサービスに助けていただくことばかりで。もし出会っていなかったら、自分はもしかしたらここにいないかもしれないとさえ思います。

そんな大好きな場所に、「役に立てるかもしれない」かたちでお仕事ができるようになりました。とはいえまだ役に立ててはいないのだけれど。

わたしにとってここは「すきなばしょに貢献するための場所」で、いままで「はたらく」ことについて考えるときに、必ず気にしていたお金のことを何も考えられない、考えずにやっていきたいとさえ思いながら書きものをしたり、チャットを追いかけたりしています。

大切すぎて、自分の気持ちがずっと揺さぶられ続けています。
今までだったらあきらめていたことも、あきらめられなくなるくらい、手放したくないな、ここにいたいな、「ここにいるためなら、なんだってできる」そういう場所です。

自分は「すきかきらいか！」ってなんでも愛か拒絶！みたいに極端になってしまうきらいがあります。この場所でちょっとだけ「これ、もやってするな」と思ったとき、「はいもうきらい！」ってしたくないここにいたいのに、と思って夜中にえらく泣いていた日もあります。

でもここが好きで、「すきでいること」「ここにいること」をあきらめたくない。そう思って向き合えました。勇気を出したら、泣きながらぐちゃぐちゃなりに「受け取って」もらえて、自分はやっぱりここにいられてよかった、と安堵でさらに泣きました。
これからも泣くことあるんだろうなと書きながら今泣きそうですが、「きっともっと好きになれる」そう思っています。今泣いてるのはうれし泣きです。