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SmartHRに入社して半年が経ちました

2020年3月1日にSmartHRに入社し、noteが書けぬまま半年が経ってしまいました。
これは、一応、入社noteです。

気がついたら、UXライターになってました

デジタルマーケティングの現場で、エージェンシーのコンテンツディレクターとして、たくさんのコンテンツを作ってきました。

書く力を使ってもっと稼ぐために広告業界に転身する前、今は無き大正時代から続く主婦向け実用誌の編集部に新卒として入社し、デスクと校閲の赤字に塗れながらライティングスキルの基礎を叩き込まれました。そこで受けたフィードバックの経験が、今の私のディレクションのスタイルの土台です。

マーケティング コミュニケーションの目的で書いてきたのは、ソーシャルメディアの投稿だったり、CTA(Call to Action)と呼ばれるバナーやキャンペーンサイトの誘導コピー、そしていわゆる広告の王道のコピーライティングにも関わらせていただきました。

そしてSmartHRに入社して半年、採用時はカスタマーサポートグループのコンテンツ編集者だった私が、今はカスタマーサポートグループのUXライターという肩書きで働いています。

私は過去、エクスペリエンス・マーケティングを売っていたこともあるし、そもそも肩書きが変わっても、自身の中では仕事に対する視座も視野もアウトプットも変わらないため、あまりジョブタイトルにこだわりはないのですが、今、この組織でこの肩書きを与えられたことは、とてもラッキーだなと感じています。ありがたい。

下は入社したタイミングで書き換えたtwitterのbioですが、編集者のときも、デジタルマーケティングのコンテンツディレクターになっても、キャリアをスタートしてから常に「一語一句に手間ひまかける」ことをやってきた私がSmartHRに出会えたこと、そしてSmartHRを働く場所に選んで、入社半年でここまで来れて本当に良かったなというのが、今の素直な気持ちです。

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UXライターという肩書きは、それなりにホットなものだし、さまざまな立場でいろんな考え方があります。この先、折に触れてUXライティングについてはnoteも書こうと思いますが、今日はカンタンに私が今までのライティングキャリアを通して、SmartHRを選んだ理由を紹介します。

印象に残る言葉よりも、印象に残らない言葉にできること

「言葉で人を動かす」(※)という意識はコピーライターもUXライターも同じだと考えています。

でも決定的に違うのは、コピーライターの生み出すコピーは、「人の心を動かす」。これは、コピーライターの岡本欣也さんが著書の中でも書かれています。

私は雑に、「私はエモいコピーは、書けない(=ツワモノが多すぎて勝負したくない)」と表現しがちなのですが、私が市場価値を発揮できるライティングは、読み手の印象に残る言葉よりも、するっと理解してすぐ行動に移すための言葉です。

この強みを実感したきっかけは、デジタルエージェンシーでのサイトのフルリニューアルやアプリ開発で、IAディレクター(今の肩書きはたぶんUXストラテジスト)と仕事をしたこと。

印象に残らない言葉は、Webサイトの動線設計やアプリのチュートリアルコミュニケーションに欠かせません。画面上に示す言葉は、なんのてらいもない普通の言葉ですが、そこにはユーザーがその提供価値を最大限に受けとるための考えた跡があります。短いテキストでも、その言葉を選んだ理由を記したテキストがたくさん残ります(※)。そうしてデザインしていった仕事はとてもやりがいもあったし、何より今まで自分が築いてきたスキルにフィットしているなという自信になりました。

そして、エージェンシーの立場で垣間見たいろんな現場を反芻すると、この印象に残らない言葉に価値が出るのは、サービス開発に近い場所だと実感しました。さらに、印象に残らない言葉を大切にすることは、顧客との継続的な積み上げの確度を高めるな感じました。

広義のマーケティング活動の中で顧客との関係を考えたとき、継続的に力を発揮するのは、商品・サービスの力です。ここでのサービスは顧客体験全体と考えるので、プロダクトだけでなくそれに付随する顧客をサポートする仕組み(カスタマーサポート、カスタマーエクスペリエンス)も含めたとき、私はSmartHRのカスタマサポートグループのコンテンツ編集者がとても魅力的な仕事だと感じました。

コピーの役割

面接時には、ヘルプセンターをわかりやすくしてユーザーさんに貢献したいと言っていましたが、サポートコンテンツを作成するためには欠かせない機能理解のための、かなりじっくりプロダクトを触って仕様の確認をする研修を進めていく過程で、プロダクト文言のカイゼン課題が湯水のように湧き出てしまい、PMやプロダクトデザイナーに持ち込んでいるうちに、プロダクト文言の相談もいただくようになり、今に至ります。

自分で仕事を作りに行ける環境、最高。

もちろん、ヘルプセンターの提供価値も上げていきます。がんばる。

UXライティングユニットへの思い

さて、ユニット名も変わり、活動領域も広がったことで、今、UXライティングユニットは一緒に働く仲間を探しています。先日、求人票のライティングをしたのですが、ここに私のUXライティングユニットに対する思いは書いたので、貼っておきます。

SmartHRは大きくビジネスサイドとプロダクトサイドに分かれており、カスタマーサポートチームはプロダクトサイドに含まれるチームです。

これまで、チャットサポートやヘルプセンターといったユーザーサポートの業務を通じ、ユーザーにもっとも近い立場として、プロダクトへの機能要望やカイゼンといったサービス価値の向上に貢献してきました。

カスタマーサポートグループの中でUXライティングユニットは、ユーザーが快適にプロダクトを利用するための、明快なプロダクトのユーザーインターフェース文言、ヘルプセンターでの機能説明のライティングを手がけます。

PM、エンジニア、プロダクトデザイナー、QAとともにプロダクトを育てて行く上で、プロダクトの世界観を言語化していくUXライターを募集します。

SmartHRのバリューの1つである「一語一句に手間ひまかける」をプロダクトやヘルプセンター自体が体現していくため、サポートコンテンツ編集チームが発展し、UXライティングチームを立ち上げることになりました。本求人は、チームの立ち上げに伴う募集となります。

個人として、UXライターの肩書きを背負って果たしたいことや、UXライティングに対する捉え方の話はまた別の機会に書こうと思います。

そして、先ほど求人票を抜粋したとおり、ただいま求人オープン中です!

※私のニュアンスでは“動かす”はちょっと言葉が強く、“導く”くらいの温度感なのですが、ここではとりあえず置いておきます。
※コピーのロジックを言語化してステークホルダーのコンセンサスを取っていくことは、「印象に残る言葉」の現場でも欠かせないお仕事ではあります。


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