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トマト界のパンデミック

私たちはCovidのパンデミックの世界に生きていますが、トマト、トウガラシなど、ナス科の植物にもウィルスが広がっています。

2014年にイスラエルで見つかったToBRFVウィルスは、人間には影響を与えませんが、植物の免疫系を弱らせて、病原菌の影響を大きく受けるようになります。数年前には南イスラエル全体のトマト50%を壊滅させるほどの被害が出ています。

このウィルスは昆虫や、人間、機械等を通して広がり、一度ハウス内で見つかると拡大し続け数週間で全ての植物に感染し、現在のところ効果的な防除方法はありません。

そのためオランダでもトマト栽培の施設に入る場合は、当日はトマト製品を食べることを禁止され、持ち物全てを消毒し、靴カバー、ジャケット、帽子をつけて入ることになります。

このウィルス、あっという間にEU、北アメリカ、中東に広がり、現在も拡大し続けています。EPPOが確認されたエリアのマップを公開しています。

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オランダではThe National Reference Centre – Plant Health (NRC)の生物学グループが遺伝子調査したデータをわかりやすいグラフィックで公開しています。

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ウィルスや病気により単一品種大規模生産のリスクはこれからも高まり続けるのかもしれません。

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