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推しは農業。農業フリークの東大卒の妹に姉がインタビューしてみた!農業愛/進振りで農学部/新聞記者/社会人を経て博士に

こんにちは。トコトコ(姉、京大卒)です。

今回はノソノソ(妹、東大卒)にインタビューします。
前回の記事は、京大生は本当に変人なのか?!という題でお送りしましたが、今回は「農業フリークの妹に姉がインタビューしてみた」というお題でお送りします。

とにかく農業愛が溢れる妹。なぜここまで農業にハマっているのか?その真相に迫ります。

新聞記者に取材する機会が来るとは…!

アイスブレイク

ノソノソ🐼:新聞記者でずっと取材する側だったから、取材されるのはなんか緊張する!
先ほど、食べようと思ったバナナを排水口に落としてちょっと気分が落ち込みました。そういえば、ニュージーランドに留学中は道路にアイスを落としました。どちらもすぐに拾って食べました笑
自分の胃袋に自信があるノソノソです、気を取り直してよろしくお願いします。

トコトコ🐼:お腹が痛くなり始める前にインタビューを終わらせようか…。よろしくお願いいたします。

大学時代

トコトコ🐼:ズバリ、東大でどんな大学生活を送っていましたか。
ノソノソ:部活に浸かった1〜2年、それ以降は農業にどっぷり沼ハマした生活でした。何かに興味を持ったらとことんのめり込む性格のようです。

1〜2年生前期

ノソノソ🐼:運動会のとある球技の部活に入っていました。
運動会、というのはあの小中高校でやる行事のことではありません。いわゆる大学の体育会系のことを、東大では運動会と呼ぶんですね。イントネーションは運↓動↓会↓です。

中高は運動部ではなかったのですが、入学してまもなく部活の体験会にたまたま参加したところ、「入って!」の総攻撃で。東大は女子が極端に少ないので、運動会の新入生の争奪戦がすさまじいんです。
結局、先輩の圧に根負けしてその部活に入り、体を動かすのが好きなこともあってほぼ毎日部活をしていました。

アルバイトは家庭教師、塾講師、東大病院の被検体といった東大生あるあるのものから、飲食店、工場、コールセンターまでいろいろ経験しました。いろいろな仕事ができるのも学生時代の特権だなと思って。
特に大変だったのが、工場のアルバイトです。

ベルトコンベアで流れてくる惣菜パックにひたすらつまようじを入れる、大福を容器に入れる…というのを1日中。作業が間に合わず、大福を何個か床に落として「Mottainai!」とブラジル人の同僚に怒られました。ベルトコンベアをずっと見ていると酔うことがあるので、人の後ろにバケツが用意してありました。
「目立たないけど大変な仕事がある」ということを知り、良い経験になりました。

トコトコ🐼:私も工場バイトやったことある。東大生がやらなそうなバイトをしてみるのは大事かもね。

ノソノソ🐼:そうそう。それと、1年生だったときに忘れられないのが、トコトコが浪人していたことですね。
そのときは実家から大学に通っていたので、トコトコに「家にキラキラしたキャンパスライフを持ち込むな」とくぎをさされていました笑

トコトコは全国模試で1位を取るくらい優秀だったので、「次の受験は大丈夫だろう」と思っていました。ただ浪人生活が大変そうだったので、受験期には受験票を出すなどマネージャーもしていました。
双子で現役、浪人が分かれる辛さかもしれません。私が合格したときは誰にも祝ってもらえなかったし…。

トコトコ🐼:そういえばそうだったね。浪人の時の受験についてきてくれて助かったよ。このエピソードだけで姉妹の力関係が分かってしまう…。

姉の方が気が強い説が出てきました(なお姉はこの事実を認めていません)

2年生後期〜大学院

ノソノソ🐼:東大生全般に言えることですが、東大は入試のときに学部を選ばなくていいんです。学部が決まっていない教養学部時代の1〜2年前期を経て、2年後期〜4年はそれぞれの学部学科に分かれ、専門的な授業を受けます。

どの学部学科を選べるかは、入学時の科類によって定員が決まっていたりとシステムがややこしいので説明は省きますが、要は成績順です。人気のあるところはそれなりに点数が必要なので、教養学部時代はずっとテスト勉強をしている同級生もいました。

トコトコ🐼:大学に入ってもテストの点数を気にするのは嫌だなあ…

ノソノソ🐼:そう思う人もいるよね。点数が取れる授業だけを選んで取っていた同級生もいて、それは本当にリベラルアーツなのか?と思ったこともあります。
ただ、東大を選んだ理由に「大学である程度学んだあとに学部を選べる」ことを挙げる新入生も多く、魅力的なシステムだと思います。高校までの学びで自分に合った学部学科を選べる自信がなかったので、私もその点は魅力でした。

トコトコ🐼:最初から農学に興味があったわけじゃないんだ?

ノソノソ🐼:うん。家庭菜園は好きだったけど、農業を専門的に学ぶというのがピンときていなかった。学部学科を決めるとき、学びたい分野が特になくて困りました。

実は農学部を選んだのは、他に学びたい分野がない、という消去法でした。大学が募集していた北海道の農業実習にたまたま行って、きれいな空気の中で植物に触れ合うのが好きだなと思ったことが決め手となりました。結果的に、こんなに農業にのめり込むことになるとは…。
大学2年生の当時の自分に、「農学部を選んで正解だったよ」と伝えたいです。

トコトコ🐼:私も消去法で農学部を選んだわ。その辺も姉妹で似てるね。

農学部に入って

トコトコ🐼:農学部の生活はどんな感じだったの?

ノソノソ🐼:座学がメインですが、付属の農場で農業実習もありました。農学部の弥生キャンパスは緑が多く、洗練された東京都文京区の中にあっても牧歌的な空気が漂っています。性格が穏やかな先生、生徒も多いと思います。

東京にある基礎研究重視の大学なのでしょうがないのですが、残念だったのが農業現場に行く授業が少なかったこと。農業を学んでいながら、現場を知らないのはもったいないなと感じていました。
なので学生時代は農家にアポイントを取ったりして、積極的に手伝いに行っていました。結局学生時代に、計20県くらいは泊まりで農業をしに行っていましたね。

トコトコ🐼:森の中でチェーンソーを振り回していた私と同じ匂いがする。

ノソノソ🐼:どっちも外で体を動かすのが好きだよね。
私は研究も好きだったので、大学院に行って農学の修士号を取りました。

社会人時代〜現在

ノソノソ🐼:農業の魅力に取り憑かれた私が就活の末選んだのは新聞記者。
実は中学生のころから新聞を読むのも好きで、ジャーナリストに憧れがありました。
農業を専門的に扱う記者として、学生時代と同じく、農業現場を飛び回りました。農業の話題が飛び交う職場は、私にとって福利厚生のようなもの。なんて素敵な仕事なのだろうと感動しました。

ですが、研究で農業に貢献したいな、という思いが強くなり、現在は退職して東大とは別の国立大学で非常勤職員兼大学院生の立場で研究をしています。

トコトコ🐼:就活の時もずっと農業に関われる仕事を探していたよね。そこまでのめり込めるものがあるって羨ましい。

ノソノソ🐼:これからは実学もわかる研究者として実績を積み重ねていきたいです。ちなみに、お腹はまだ大丈夫です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ノソノソはかなりの農業フリークで、すっかりどハマりしています。あらゆるものに手を出しているトコトコとは大違い。姉妹で全然違くて面白いなと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
有益な情報を発信していきますので、今後とも双子をよろしくお願いいたします🐼
(この記事は執筆トコトコ、校正ノソノソでお送りしました)


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