「QOW」の向上を目指して 農作業を楽にする方法を考えよう
朝から妻がぼやいている。今年は夕立がほとんどない。大雨が降ったかと思えば、何日も日照りが続く。「庭の玉竜が枯れかけている」「毎夕の水やりがしんどい」「ホースを持って立っていたら蚊に刺された」。蛇口をひねれば水が出る状態でも、散水は時間もかかるし、手間がかかるのだと。
秋冬野菜 活着まで毎朝潅水
畑に秋冬野菜の苗を植えた。「指定野菜」に加わることになったブロッコリーと、キャベツ。根が活着するまでは特に、水不足は大敵。枯れてしまう。毎朝、水をタンクに汲み、軽トラで運んで、8リットルのじょうろで水やりをしていた。軽トラと畝の往復を繰り返す。らちが空かない。出社のタイムリミットが迫る。
潅水機を使って、水路から水を汲み上げ、ホースで潅水してみた。それでも時間がかかる。うーん、どうしたものか。
昨夜から考えていた。潅水チューブを畝の中央に敷き、塩ビ管で作った分岐を使えば、一度に3畝は潅水できる。スイートコーン栽培で、マルチの下に敷き、潅水するために購入、DIYしていたもの。マルチは敷いてないが、なんとかなるのではと。
潅水チューブで作業効率アップ
早朝から、潅水チューブを敷設した。ホースを接続して潅水機を始動。おー、見事に満遍なく水が行き渡るではないか。その間、別の作業ができるのがいい。1時間余り、時々、潅水の状態をチェックしながら、隣のスイートコーン畑で、鳥害防止のテグスを張り終えることができた。
楽できる方法を考え続ける
「QOL(クオリティ・オブ・ライフ)」ならぬ、「QOW(クオリティ・オブ・ワーク)」。楽をすることは、決して怠けることではない。農業は機械の導入で、作業時間の短縮や、労務の軽減が図られてきた。ただ、手作業でもできるけど、大掛かりな機械や設備を使うほどでもない、という中間あたりの農作業がある。そこでも、工夫次第で効率が上がる。もっと楽に、もっと効率よく、を考え続けたい。
ビニールハウス内 タイマー潅水を計画中
今年から、耕作を依頼されたビニールハウスでは、タイマー潅水を計画中。潅水用ポンプ、貯水タンク、塩ビ管、電動の自動給水ポンプ、タイマー電磁弁などが必要かな。近くの水路から貯水タンクへ水をくみ上げておき、塩ビ管、潅水ホースを使って、定期潅水する。こうしておけば、ビニールハウスへ行く頻度も減り、手間が大幅に省ける。まずは、設計図を書かなければ。
遠隔監視・操作の将来構想へ向けて
ゆくゆくは、畑にいなくても、センサーで取得した温度、湿度、土壌水分などのデータやカメラ映像をスマホで確認できる遠隔監視システムや、潅水やビニール巻き上げ、換気扇の作動などを遠隔操作できるシステムがあれば、随分楽になるなあ、と将来構想を描く。既製のシステムはあるものの、価格やランニングコストが高すぎて、手が出せない。もっと、安価にできないものかと思案中。
まずは、庭の潅水システム
潅水方法をいろいろ考えている所に、タイムリーに降ってきたのが、冒頭の「妻のぼやき」。要望に応えて、まずは、庭の潅水システムを作ってみようか。水やりの手間が省けたら、晩酌のビールが350ミリから500ミリに格上げされるかな(笑)。
(あぐりげんき)
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