あぐりげんき

「農業で地域を元気にしたい!」と、2021年から農業の勉強と実践をスタート。 目標は、…

あぐりげんき

「農業で地域を元気にしたい!」と、2021年から農業の勉強と実践をスタート。 目標は、環境、経営、故郷が未来に向けて「持続可能」となる農業の確立。そんな大それた目標を掲げつつ、新鮮で、おいしくて、安心して食べられる野菜や果物を生産し、消費者の方々にお届けしようと思っています。

最近の記事

「もったいない」は被害拡大のもと そら豆栽培、潔さが肝心

それは、突然やってくる。順調に育っていたそら豆の葉が、萎び始める。2、3日もしないうちに、ひと株全体がしな垂れた状態に。他にも、葉が黄色くなりはじめ、次第に弱ってくることも。実もついている。収穫間近なのに…。 「昨日までは、こんな株なかった…」 4月下旬、整枝、剪定、仕立てを終え、鞘が膨らみ、初収穫を待つばかり。青々とした元気なそら豆の列。その中に、ポツンと葉がしなだれた株が。この時期、毎日のように畑に出かけ、鞘の太りを観察している。「確か、昨日まではこんな株はなかったの

    • スマホ検索のトップは「天気予報」 農作業の必須情報

      農業を始めてから、スマホで最も見る情報は天気予報になった。2週間天気予報、きょう・あすの天気、1時間予報、雨雲レーダー。10年ほど前、日本気象協会の方と仕事で付き合いがあったことから、数ある天気予報サイトの中で、「tenki.jp」を愛用している。 かつては「当たらない」ことの代名詞 およそ半世紀前、子どものころを思い起こす。夕方のアニメ番組が終わると、「ヤン坊マー坊天気予報」の歌が流れてくる。提供は農機具メーカーのヤンマーだった。農業と天気が密接な関係にあるということだ

      • 「スイートコーン×エダマメ」の混植 悩みを解決してくれた記事

        年が明けると、その年の栽培計画を立てる。いつ、どの畑に、どの作物を、どれくらい植えるか。しかし、何度計算しても面積が足りない。昨年よりも主要作物の栽培面積を増やしたためか。「この野菜、今年はやめようかなあ」と、悶々としていたある時、一つの記事が目に留まった。「なかよし野菜は一緒に育てる! スイートコーン×エダマメ」。タキイ種苗さんが発行している「月刊誌はなとやさい4月号」に掲載されていた。つっかえていたものが、腹の中にストンと落ちた気がした。 エダマメを植える場所がない

        • 2、3月降雨量、観測史上最多 春植え野菜の定植に影響が…

           雨、雨、雨…。2,3日置いてまたまた雨。晴れていても一時的に雨が降ることもしばしば。2月以降、こんな天気が続いている。  2月から3月初旬にかけ、畑に堆肥と苦土石灰、肥料を施し、耕起した。あとは畝立てとマルチシートを張って、春植えの野菜苗を定植する段取りだった。しかし、その畑が乾く暇がない。 ダムの貯水率は回復したが…  昨秋の少雨で、生活、農業、工業用水を供給しているダムの貯水率が平年を大きく下回っていた。渇水の懸念もあったが、2月以降の降雨でほぼ満水に回復。恵みの

        「もったいない」は被害拡大のもと そら豆栽培、潔さが肝心

          noteにお引越し、あぐりげんき通信 再スタート

           平年より少し遅かった桜の開花。新年度のスタートに合わせ、心機一転、ブログを再開しようと、久しぶりにエディターを開いてみた。あれっ、機能制限の告知が…。  このまま続けるにはかなり厳しい内容。無料プランだから仕方ないか、とあきらめつつ、有料プランにするか、他のサイトに切り替えるか、と思案の結果、前々から気になっていた「note」にお引越しすることにしました。  以前、使っていたブログエディターに、エクスポート機能が見当たらない。かといって、過去記事をこのまま放置するのもな

          noteにお引越し、あぐりげんき通信 再スタート

          自家製夏野菜でサルサ・メヒカーナ

          (2023年8月14日)  今年の夏は特に暑い。7月の平均気温が28.0℃、最高気温の平均が32.4℃。平年の27.1℃、31.2℃に比べると、それぞれ1℃前後高い。130年余り(1890~2023年)の気象庁の統計で、月平均気温が高い方から9位。トップ10のうち、この30年が8つも占めている。やはり、温暖化は着実に進行しているのか、とぼやきながらも、土日は、野菜畑に出かける。 夏バテした体に夏野菜のサルサ  夏野菜の育ちは、というと。7月上旬までは順調だった。トマト、

          自家製夏野菜でサルサ・メヒカーナ

          大玉トマト収穫! それでも試行錯誤は続く

          (2023年6月6日)  大玉トマト栽培2年目。昨年はミニトマト、中玉トマト、大玉トマトを、初めて雨よけ栽培で取り組んだのだが、大玉トマトは厳しかった。初期の窒素過多、色づかない果実、尻腐れ病、7月ごろには葉が枯れ始め、まともに収穫できたのは花房1~3段程度。ミニトマトや中玉トマトに比べて栽培が難しいとは聞いていたが、なかなか手ごわい。 今年こそは!大玉トマト栽培に再挑戦  今年は、育苗ハウスに空きができたので、そこで栽培に挑戦。品種は、葉かび病に強く、低温下で肥大力の

          大玉トマト収穫! それでも試行錯誤は続く

          新型コロナが5類に移行して、こんな影響が…

          (2023年5月23日)  新型コロナウイルス感染症の法的位置づけが「5類」に移行されたのを受け、リモートワークが終了。出社しての勤務が復活した。  コロナが社会問題化してから3年あまり、「リモートワーク」が急速に拡大。ソフト、ハード両面ともに技術的には可能だったにもかかわらず、「仕事は出社してするもの」という旧態依然とした考え方でなかなか進まなかったワークスタイルが、「コロナ」に背中を押されて市民権を得た形だった。 通勤の時間とコストが無駄だー  対面じゃなくても会議

          新型コロナが5類に移行して、こんな影響が…

          心躍る そら豆の初収穫

          (2023年4月25日)  昨年10月に種を植え、11月に定植したそら豆が、大きな実を付けた。栽培期間半年以上。冬の寒さに耐え、春の一雨ごとに、ぐんぐんと成長。脇芽の剪定、整枝、土寄せ…。手間をかけた分、初収穫に心が躍る。 「三連」3~4粒莢、大きな実に感動!  始めて植えた品種「三連」。特長は、 ①3粒莢(さや)率が特に高い大莢の一寸ソラマメ ②子実の大きさは3cm程度、ボリュームがある大粒で食味良好 ③子実の色は鮮緑でへそ(おはぐろ)の色は変色しない ④草勢旺盛で

          心躍る そら豆の初収穫

          春じゃがの芽かぎ 裏技?試してみる

          (2023年3月27日)  春の雨と4月中旬並みの陽気を繰り返し、草花が一気に目覚め始めた。1月下旬に植えたじゃがいもが、3月初旬にはマルチシートを押し上げ始める。ふくらんだシートを破ってやると、いくつもの芽が顔を出す。もやしのよう。1週間ほど太陽光を浴びると、日に日に鮮やかな緑色を帯び、すくすくと育つ。 大きな芋の収穫に必須「芽かぎ」  ただ、これを放置していては、良質のじゃがいもは収穫できない。発芽したものの中から元気な芽を2~3本残し、土寄せをする「芽かぎ」の作業

          春じゃがの芽かぎ 裏技?試してみる

          ソラマメの整枝・誘引

          (2023年3月13日)  日が長くなり、農作業もやりやすい季節になった。清々しい春の陽気、のはずなのだが、目が、鼻が……。花粉症がつらい。コロナのマスク着用は見直されたものの、農作業中のマスクは手放せない。  ソラマメが冬の寒さを乗り越えて、いくつもの脇芽を伸ばし、大きく育ってきた。多いところでは1株から10数本出ている。これを放置してしまうと、品質の良いソラマメができなくなる。元気のよい脇芽を5、6本残して、他の芽は摘み取る。そして、支柱に結んだマイカー線に誘引する。

          ソラマメの整枝・誘引

          育苗ハウスをDIY③

          (2023年3月1日)  いよいよ、扉の設置とビニール張り。朝から時折、風が吹いている。やはり、ビニール張りは一人では難しそう。ということで、昨年秋に結婚したばかりの娘の夫が手伝いに駆けつけてくれた。高校時代、実習でビニール張りを実践したことがある、というから心強い。 こだわったスライドドアと巻き上げ換気  扉はスライドドアにこだわった。開き扉にすると、どうしても、開く部分のスペースを余分に取らなければならなくなる。省スペースで出入りも簡単なスライドドアは、小型のハウス

          育苗ハウスをDIY③

          育苗ハウスをDIY②

          (2023年2月27日)  子どものころ、プラモデル作りは苦手だった。組み立ての設計図をよく読まないままに作り始めるものだから、途中で道具が足りないことに気づいて慌てることもしばしば。終わってみると部品が余ったり、足りなかったり…。  同じ轍は踏まない!と、届いた小型ハウス「ヒロガーデンライト4SD」の説明書を入念に読み込んだ。穴掘り道具、垂直・水平器、メジャー、ペンチ、かなづち、工具類なども取りそろえた。 何事も最初が肝心  まずは、支柱、横通しパイプなどに、一定の

          育苗ハウスをDIY②

          育苗ハウスをDIY①

          (2023年2月27日)  畑の梅の花が開き始めた。春の足音が近づいてくる。3月に入ると、春植え野菜の種まき、育苗がスタートする。 昨年は3月末にスイートコーンを、セルトレイに播種、育苗したのだが、気温が低かったせいか、発芽、成育にムラが出た。発芽率60%くらいと、不本意なことになってしまった。発芽適温は25~30℃で最低温度は10℃。生育適温は日平均気温22~30℃なので、発芽の時の方が高い温度が必要となる。 育苗ハウスを建てたい!  今年は何とか、元気な苗を育てたい

          育苗ハウスをDIY①

          郷土料理「緋の蕪漬」を作る!

          (2023年2月9日)  正月のおせち料理に欠かせない食材。雑煮の箸休めにも食卓に上るのが当たり前だった。鮮やかな緋色に発色した「緋の蕪漬け」。着色料を使用していないのに、この鮮やかさ。本来なら、年末に収穫して正月用に漬けたかったところだが、播種が遅くなってしまったため、収穫が1月末~2月始めにずれこんだ。材料はひかぶ、塩、かんきつ果汁、酢、砂糖の5種類だけ。1カ月遅れの「緋の蕪漬け」に取り掛かった。 「緋の蕪や 膳のまわりも 春景色」(正岡子規)  松山出身の俳人・正

          郷土料理「緋の蕪漬」を作る!

          ほとんど自家製食材でキムチづくり

          (2023年1月30日)  四国でも記録的な寒波が到来した。軒先に吊るしている沢庵用の大根も凍るほど。畑は一面、銀世界。こんなに寒いと、畑から足が遠のいてしまいがちだが、作物は心配。先週の土曜日は少し寒波が緩んだこともあり、様子を見に行った。  大根、白菜、そら豆、玉ねぎ、カブ、ニンニク…。寒さの中でも、生き抜いている。寒くなるたびに、白菜などは身を守ろうと、細胞内のでんぷんを糖に変え、甘みが増すという。植物の力強さに感服! そうだ!白菜キムチを作ろう  大きく育った

          ほとんど自家製食材でキムチづくり