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遺伝子組み換え食品とゲノム編集食品とは?

1.遺伝子組み換えとは?


「遺伝子組み換え」と「ゲノム編集」をご存知ですか?


「遺伝子組み換え」と「ゲノム編集」は似ているようで、違います。


たとえば、害虫抵抗性のあるトウモロコシ。


普通のトウモロコシに、害虫抵抗性のある遺伝子を組み込むことによって、

誕生したのが「害虫抵抗性のあるトウモロコシ」です。


これは、自然界では起こり得ないため、安全性審査や表示が義務付けられています。

日本で市場に出始めてから、およそ20年以上が経っています。


2.ゲノム編集とは?


たとえば、肉厚の鯛。


多くの生き物がもともと持っている「筋肉の発達を抑える遺伝子」を切断したことにより、肉厚の鯛が誕生しました。

自然界で突然変異で起こる可能性があるため、安全性審査や表示は不要となています。


3.遺伝子組み換え作物の表示について


現在、遺伝子組み換えが5%以下であれば「遺伝子組み換えでない」と表示できます。


遺伝子組み換え食品の表示を、食品に「遺伝子組み換えでない」と表示を認めることを、2023年4月から実施することが決まりました。


アメリカと日本はゲノム編集食品は、「届け出」をすれば良いとなっていますが、EUと中国のみ、ゲノム編集食品にも規制が必要という考えを持っています。


EU諸国は、当初はアメリカと日本と同様の考えをもっていましたが、フランスのNPO団体が欧州司法裁判所に訴えたことで、ゲノム編集作物にも、規制が必要と判決が下されました。


4.まとめ


「遺伝子組み換え」と「ゲノム編集」は似ているようで、違う技術です。

しかし、それらが「安全」であるとは誰も言い切れないと思います。

「未知のリスク」があるのであれば、安全性審査や表示をきちんとすることで、消費者は選択ができるのではないでしょうか。









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