あごろべえ

日本直立歯科医学研究会の主宰をしています。原因不明の体調不良と歯のバランスの関係を研究…

あごろべえ

日本直立歯科医学研究会の主宰をしています。原因不明の体調不良と歯のバランスの関係を研究、応用医療の啓発をしております。お困りの方々に届きますように。その答えと改善手段はここにある⁉️

最近の記事

咀嚼は意識動作、直立の動的バランス(揺れ)は無意識動作=スウィング理論

アタマの揺れを抑制するために「歯が歯止め」となっている。多くの人は、これがわからないらしい。ナゼなのだろう? 「左の歯が痛いから、右の歯で噛んでいます」など、噛む行為(咀嚼)は意識運動です。よって「歯は噛むため(だけ)のモノ」という強烈な意識に前頭葉は占領されているようです。 もちろん、意識領域(前頭葉)よりも無意識領域(脳幹、小脳、辺縁系)の方が圧倒的に大きな領域を占めていて(脳神経細胞の数)、それらはいつも前に居座る新参者の言動を後ろから見守っています。 「歯が何本

    • 歩幅が小さくなる理由

      ① 午前中に来院の95歳男性は、下顎左側臼歯の欠損。 ② 午後一の54歳男性は、上顎前歯部崩壊にて上顎は全部欠損の状態。 95歳と54歳ですが、診療室に入ってくる歩く姿はソックリです。3~5cmほどの歩幅で細かくちょこちょこ歩く歩容をしています。もちろん上体は見出し画像のように前傾ですが、しかしこれほど足を挙げれず、小刻みに前進しています。 ①の男性はおそらく、大きな病気は抱えていません。②の男性は多発性硬化症の診断が下りています。前述のように、臼歯欠損であたまが後ろに

      • 歯の破壊と 姿勢崩れのしくみ

        歯と下アゴはゆれるアタマが落ちぬよう下で支える歯止めです。 特にアタマの後ろ倒れを止める奥歯の歯止めが不足していると(キーパーロス)、ヒトは後ろ倒れを避けるべくアタマや身体を前かがみにしてバランスを取ります。姿勢不良(身体ねじれ、顎関節症)のしくみであり、体調不良や様々な身心症状~病気を引き起こす危険因子と成っています。 また、身体のゆれが大きくなると歯の干渉(スウィング干渉)が生じはじめます。 歯がしみる(知覚過敏)、歯が痛い、穴が開く(虫歯)、歯ぐきから血が出る、歯

        • 歯周病はスウィング干渉が原因

          近未来の歯科予測 まず、歯周病学(病因論)に疑問を持ったのは30年前の大卒後、臨床医に成ってからです。テキスト的理屈と臨床的現実が合わないからでした。疑問の解消を求めて某大学歯周病学教室へ出向き、話を伺うと、「原因は歯周病菌による。咬合**に問題が無くても歯周病(歯槽骨破壊)が進行するのはそのため」との説明でした。 咬合**に問題が無い=カチカチ、ギシギシの歯ぎしり咬合(限界運動という=下顎の意識運動)で干渉がないの意。 しかしここにきて、最新の歯周病学では長年にわたる歯

        咀嚼は意識動作、直立の動的バランス(揺れ)は無意識動作=スウィング理論

          過労自殺とうつ病と大臼歯の関係

          過労自殺 半数が「直前にうつ」 10/25(月) 7:32 読売新聞オンラインより 2012~17年度に労災認定された過労自殺者497人のうち半数が、自殺の原因となるうつ病などの精神疾患発症から6日以内に死亡していたことが、厚生労働省の調査でわかった。精神科などの受診歴がない人も目立ち、長時間労働などの負荷を受け突発的に亡くなるケースが多いとみられる。 【精神科医・産業医のコメント】 メンタルヘルス不調の初期は、身体的な不調(倦怠感、頭痛、吐き気、耳鳴り、めまいなど多彩)

          過労自殺とうつ病と大臼歯の関係

          第1大臼歯と第2大臼歯と第3大臼歯の意味 (その2)

          第1大臼歯は6歳臼歯と言われ、永久歯のなかでは最も早く、乳歯列の後方に生えてくる大きい歯です。ちなみに令和2年度の学校保健統計では、6歳男子の平均身長は117.5cm、6歳女子は116.7cm とのことです。 小学生では下グラフのように、女子の方が男子と比べて身長の伸びがやや早く(11歳女子)、第1大臼歯の後方に生えてくる第2大臼歯の萌出も、小学高学年の女子に散見されるようになります。第2大臼歯が生えてくる女子は身長も大きく、身体の成長発育が早い女の子たちです。平均では、1

          第1大臼歯と第2大臼歯と第3大臼歯の意味 (その2)

          第1大臼歯と第2大臼歯と第3大臼歯の意味(その1)

          世間では「歯は噛むための臓器」との認識しかないようです。それにより「虫歯で死ぬことは無い」とか、「多少、歯が無くても残りの歯で噛めるから不自由はない」などと言います。 それでは他に不自由は無いかと聞くと、「腰痛や肩こり、クビが回りづらい、頭も痛くなる」 更には、パニック障害や、うつ病や、統合失調症(双極性障害)で心療内科や精神科に通院中であったり、ガンが見つかり、手術や抗がん剤の治療予定であったりすることは、歯科の問診では珍しいことではありません。 さて、「歯で死ぬ」こと

          第1大臼歯と第2大臼歯と第3大臼歯の意味(その1)

          ヒトは重いアタマのバランスをどのように取っているのだろう?

          解剖学者は検体を見ています。 法医学者は遺体を視ています。 人類学者は化石を視ています。 医師はレントゲンや血液データを見ています。 理学療法士はカラダのリハビリ指導をしています。 看護師は忙しそうです。 そして、歯科医師は歯を修理しています。 さて、重いアタマを上に載せ、立って歩いている人間はどのようなしくみでバランスを取っているのか? など考えるヒマな人は居なさそうです。

          ヒトは重いアタマのバランスをどのように取っているのだろう?