見出し画像

歯周病はスウィング干渉が原因

近未来の歯科予測

まず、歯周病学(病因論)に疑問を持ったのは30年前の大卒後、臨床医に成ってからです。テキスト的理屈と臨床的現実が合わないからでした。疑問の解消を求めて某大学歯周病学教室へ出向き、話を伺うと、「原因は歯周病菌による。咬合**に問題が無くても歯周病(歯槽骨破壊)が進行するのはそのため」との説明でした。 咬合**に問題が無い=カチカチ、ギシギシの歯ぎしり咬合(限界運動という=下顎の意識運動)で干渉がないの意。

しかしここにきて、最新の歯周病学では長年にわたる歯周病菌-病因論が変化してきていて、結論だけいうと「咬合性外傷」に続く感染現象と言い換えてきているとのことです。つまり近未来の歯科医学は、著者が30年前に陥った矛盾に再び苛まれることになります。限界運動ー咬合理論からなる補綴学や矯正学と歯周病学との間に、今度は学術的な齟齬が生まれるからです。

アカデミア(大学教育)におけるこれらの根源的変更は「あなたの不良な歯みがきが経過不良の原因(歯周ポケット内のプラークコントロール不良)」という前に、担当歯科医師が破壊メカニズム(外傷性咬合)を把握出来ていない、ということになります。主因子の学術的変更は、しばらくの間、臨床医療の混乱を招くことでしょう。術者患者とも既に困っている「インプラント周囲炎」などもその一つです。

歯周病学(分科学)は経過不良に対する責任回避の姿勢を取り始めたとも取れます。実際どんなにブラッシングや歯石除去をしても、歯周病(歯槽骨破壊)の進行を止められないからです。しかしご安心ください。答えは直立歯科医学(ゆらゆら揺れて立っているヒトのアタマとアゴ、そして歯)におけるスウィング干渉-病因論(演繹確定済み)にあります。例えて言うと、筋トレ(意識運動)の動きと、立つバランス(無意識運動)では身体の動き方が異なるという、単純な相違の気付きです。

よく考えてみると、よく見え、よく磨ける前歯が歯周病でどんどんグラグラしてくるって変ですよね!?



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?