(aan,w044,⏩720p👍) 恋に落ちた獅子 / THE LION IN LOVE

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✅このお話の教訓は？（ルビ無）

通俗伊蘇普物語（東洋文庫版）の解説（p291）では、

千葉県で明治九年に定められた教則によると、満六歳から十歳までの下等小学において、 毎週土曜日に一時間ずつ「生徒心得 修身口授 童蒙教草 伊蘇普物語 養生法 養生法浅説等 ノ書ヲ用ヰ修身養生大意ヲ懇切ニロ授」することになっており、明治十四年の小学校教則 でも引き続き初等科の修身で「嘉言善行等フロ授」するための本に「伊蘇普物語」が挙げられていた。

と書かれていましたので、成る程 明治に生きた方々の素養の高さや恵まれた人徳も然もありなんな話です。
現代でも是非この善政を倣って欲しいもの、其の時には是非私めのマークアップ版イソップ寓話をお選び下さいますよう切にお願いしたく思います。今の日本の教育制度の下、結果的に無知蒙昧な侭で子供達を社会に送りだしている現状は余りに不憫なのではないでしょうか？
海外からの出稼ぎに来る家族達にとっても、彼らの手が届く知恵は余りに少なすぎる状況なのでは無いでしょうか？
どの様な未来が来たとしても、其れに対応出来る素養を子供達に身に付けさせる為の算段を整える努力をするのが現代社会に生きる我々の義務であり務めであると云いう事をくれぐれも忘れてはなりません。

（尤もあの時代では政治や恋愛に関わる事が忌避されていた様で、此の"THE LION IN LOVE"（第四十二話・獅子の恋慕の話）については取り上げないようにとの通達があったとの事ですので、此の寓話は除いて他の寓話から百編程をお選び戴くのが良いと思います、と云う事ですね！）（まだ百編も投稿出来てませんけれど…）

■ 英文＆翻訳和文（ルビ無）

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　THE LION IN LOVE .

　A Lion demanded the daughter of a woodcutter in marriage .
　The Father , unwilling to grant , and yet afraid to refuse his request , hit upon this expedient to rid himself of his importunities .
　He expressed his willingness to accept him as the suitor of his daughter on one condition ； that he should allow him to extract his teeth ， and cut off his claws ， as his daughter was fearfully afraid of both ．
　The Lion cheerfully assented to the proposal ： when however he next repeated his request , the woodman , no longer afraid , set upon him with his club , and drove him away into the forest .
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　恋に落ちた獅子

　獅子は、嫁として樵の娘を要求しました。
　父親は、承諾するのが嫌だったのですが其れでも獅子の要請を拒むのを躊躇って居たところ、ふと、獅子のしつこい要求を獅子自身に取り除かせる此の方法を思い付いたのです。
　父親は、或る条件の下でなら、彼の娘の求婚者として獅子を受け入れる意思があると明かしました、其れは、獅子が獅子の牙を引き抜き、獅子の爪を切り落とすならば父親は承諾しても良い、娘は其の二つを酷く恐れているのだからと云うものなのでした。
　獅子は機嫌よく其の提案に同意しました。にも関わらず、獅子が次に獅子の要求を繰り返した時、樵はもう恐れては居らず、樵の棍棒を持って獅子を襲い、そして森の中に獅子を追い払ってしまったのです。
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✅逐語訳＆構文解説はこちら

■ このお話の教訓は？（ルビ有）

通俗つうぞく伊蘇普いそっぷ物語ものがたり（東洋とうよう文庫ぶんこ版ばん）の解説かいせつ（p291）では、

千葉県ちばけんで明治めいじ九年くねんに定さだめられた教則きょうそくによると、満まん六歳ろくさいから十歳じゅっさいまでの下等かとう小学しょうがくにおいて、 毎週まいしゅう土曜日どようびに一時間いちじかんずつ「生徒せいと心得こころえ 修身しゅうしん口授くじゅ 童蒙どうもう教草おしえぐさ 伊蘇普いそっぷ物語ものがたり 養生法ようじょうほう 養生法ようじょうほう浅説せんせつ等とう ノの書しょヲを用もちヰい修身しゅうしん養生ようじょう大意たいいヲを懇切こんせつニにロ授くじゅ」することになっており、明治めいじ十四年じゅうよねんの小学校しょうがっこう教則きょうそく でも引ひき続つづき初等しょとう科かの修身しゅうしんで「嘉言かげん善行ぜんこう等なでフふロ授くじゅ」するための本ほんに「伊蘇普いそっぷ物語ものがたり」が挙あげられていた。

と書かかれていましたので、成なる程ほど 明治めいじに生いきた方々かたがたの素養そようの高たかさや恵めぐまれた人徳じんとくも然さもありなんな話はなしです。
現代げんだいでも是非ぜひこの善政ぜんせいを倣ならって欲ほしいもの、其その時ときには是非ぜひ私わたくしめのマークアップ版ばんイソップ寓話ぐうわをお選えらび下くださいますよう切せつにお願ねがいしたく思おもいます。今いまの日本にほんの教育きょういく制度せいどの下もと、結果的けっかてきに無知蒙昧むちもうまいな侭ままで子供こども達たちを社会しゃかいに送おくりだしている現状げんじょうは余あまりに不憫ふびんなのではないでしょうか？
海外かいがいからの出稼でかせぎに来くる家族かぞく達たちにとっても、彼かれらの手てが届とどく知恵ちえは余あまりに少すくなすぎる状況じょうきょうなのでは無ないでしょうか？
どの様ような未来みらいが来きたとしても、其それに対応たいおう出来できる素養そようを子供こども達たちに身みに付つけさせる為ための算段さんだんを整ととのえる努力どりょくをするのが現代げんだい社会しゃかいに生いきる我々われわれの義務ぎむであり務つとめであると云いいう事ことをくれぐれも忘わすれてはなりません。

（尤もっともあの時代じだいでは政治せいじや恋愛れんあいに関かかわる事ことが忌避きひされていた様ようで、此この"THEざ LIONらいおん INいん LOVEらぶ"（第だい四十二話よんじゅうにわ・獅子ししの恋慕れんぼの話はなし）については取とり上あげないようにとの通達つうたつがあったとの事ことですので、此この寓話ぐうわは除のぞいて他ほかの寓話ぐうわから百編ひゃくへん程ほどをお選えらび戴いただくのが良よいいと思おもいます、と云いう事ことですね！）（まだ百編ひゃっぺんも投稿とうこう出来できてませんけれど…）

■ 発音記号付き英文＆読み仮名付き和文

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　THEðə LIONˈlaɪən INɪn LOVElʌv .

　Aə Lionˈlaɪən demandeddɪˈmændəd theðə daughterdˈɔːṭɚ ofʌv aə woodcutterˈwʊdˌkʌtɚ inɪn marriageˈmɛrɪʤ .
　Theðə Fatherfάːðɚ , unwillingənˈwɪlɪŋ totu grantgrænt , andænd yetjɛt afraidəˈfreɪd totu refuserɪˈfjuz：動 hishɪz requestrɪˈkwɛst , hithɪt uponəˈpɑn thisðɪs expedientɪkˈspidiənt totu ridrɪd himselfhɪmˈsɛlf ofʌv hishɪz importunitiesìmpɚt(j)úːnəṭiz .
　Hehi expressedɪkˈsprɛst hishɪz willingnessˈwɪlɪŋnəs totu acceptækˈsɛpt himhɪm asæz theðə suitorsúːṭɚ ofʌv hishɪz daughterdˈɔːṭɚ onɔn onewʌn conditionkənˈdɪʃən ； thatðæt hehi shouldʃʊd allowəˈlaʊ himhɪm totu extractɪkˈstrækt：動 hishɪz teethtiθ ， andænd cutkʌt offɔf hishɪz clawsklɔz ， asæz hishɪz daughterdˈɔːṭɚ waswəz fearfullyˈfɪrfəli afraidəˈfreɪd ofʌv bothboʊθ ．
　Theðə Lionˈlaɪən cheerfullytʃíɚfəli assentedəˈsɛntɪd totu theðə proposalprəˈpoʊzəl ： whenwɛn howeverhὰʊévɚ hehi nextnɛkst repeatedrɪˈpitɪd hishɪz requestrɪˈkwɛst , theðə woodmanˈwʊdmən , nonoʊ longerˈlɑŋ.ɡɚ afraidəˈfreɪd , setsɛt uponəˈpɑn himhɪm withwɪð hishɪz clubklʌb , andænd drovedroʊv himhɪm awayəˈweɪ intoˈɪntu theðə forestˈfɔrəst .
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　恋こいに落おちた獅子しし

　獅子ししは、嫁よめとして樵きこりの娘むすめを要求ようきゅうしました。
　父親ちちおやは、承諾しょうだくするのが嫌いやだったのですが其それでも獅子ししの要請ようせいを拒こばむのを躊躇ためらって居いたところ、ふと、獅子ししのしつこい要求ようきゅうを獅子しし自身じしんに取とり除のぞかせる此この方法ほうほうを思おもい付ついたのです。
　父親ちちおやは、或ある条件じょうけんの下もとでなら、彼かれの娘むすめの求婚きゅうこん者しゃとして獅子ししを受うけ入いれる意思いしがあると明あかしました、其それは、獅子ししが獅子ししの牙きばを引ひき抜ぬき、獅子ししの爪つめを切きり落おとすならば父親ちちおやは承諾しょうだくしても良よい、娘むすめは其その二ふたつを酷ひどく恐おそれているのだからと云いうものなのでした。
　獅子ししは機嫌きげんよく其その提案ていあんに同意どういしました。にも関かかわらず、獅子ししが次つぎに獅子ししの要求ようきゅうを繰くり返かえした時とき、樵きこりはもう恐おそれては居おらず、樵きこりの棍棒こんぼうを持もって獅子ししを襲おそい、そして森もりの中なかに獅子ししを追おい払はらってしまったのです。
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