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お前の自己PR、長すぎんだよ。

どこぞの与田剛監督から「不適切」と言われそうですがエントリーシートの書き方のお話しです。

言いたいことを要約できない奴はバカだと思います。

自分のことだからいっぱい情報を詰め込みたいのはわかります。ただね、 字数制限があるじゃない。企業から与えられた。

これは入社後にやる仕事でも共通です。たいてい、というか全ての仕事には期限と勤務できる時間のような時間的制約、人員の制約、使えるパソコンや道具・予算が制約されています。殆どの場合、急に資源は増やせません。

それと同じで、字数制限って自分で決められるの?違うでしょうよ。

「いや、ボクはそういうのに縛られたくないんで」とか言うなよ。

いつからそんなに偉くなったし、お前。

「ボクはエライ」と何の実績もないのに無意識に思いこんでる人がマジで多いです。いい会社に入っててもそういう人は一定数います。その思い込みを捨ててください。



一番ダメなのは、やってみ?と言われても我流を貫く奴ですね。

バカでも、素直ならいいんです。個人の能力なんかそんなに大きく差はないです。アインシュタインやラマヌジャンが今でも語り継がれるのは、彼らがあまりにも我々凡人の及ばない思考を持っているからです。知らないならググってね。


素直な人・すぐやる人が化けます。それでもラマヌジャンにはなれない。アインシュタインも無理だね。でも、その方がきっと幸せだよ。

ラマヌジャンは確かに天才ですけど、幸せに生きられたかどうかはわかりません。天才は得てして不幸せになるようにできていると思います。

逆に凡人は凡人であるがゆえに幸せになりやすい、と思います。

言いたいことのまとめ方

①まず、「結論」を決めましょう。

これが決まらないと、真っ白の画面か紙か媒体はわかりませんが、とにかく何も進みません。

結論=アピールすること、です。

アピールすることを「リーダーシップがある」とします。一番最初に書きます。

②次に、結論を支える事実を書きます。

嘘書くなよ。

すぐバレるぞ。ホントのことでも別の角度から焦点当てられてもいいようにしとけよ。

学園祭の幅委員長をやって、歴代最多の観客を動員するのに貢献しました」よりは

学園祭の幅委員長をやって来場者数百万人を達成しました」の方がマシ。

③事実から推測される論理をもとに、結論を導きます。

絆を蜜にするために、みんなで飲み会をしたり個人個人と面談しました」「自分が嫌だったリーダー像を思い浮かべ、そうならないようにしました」「ある人に仕事上の権限を与えたら一切口出ししないように勤めました」

とかね。

ちなみに、このままこれを元に自己PR書いたら間違いなく落ちます。もしも一部上場企業の内定出たとしたら僕まで連絡ください。

まずありえないんで。

その会社の人事部破綻してますよ。

今回参考にしたのは、ネットに載ってる悪い自己PRのテンプレです。それをさらに雑にしたものです。しかもね、よく見てみなよ?誤字脱字あるよ

鵜吞みにすると、こんな質の悪い情報でも勝手に受け入れてしまうのです。

内定貰ったことのある会社員は笑いながら読めるでしょう。かく言う僕も「ここまで書いてんのにコピペする奴いるのか?」と思います。

「自己」PRなんでしょ?お前さんが経験したことを知りたいのに、他人の経験書くの?いきなりアウトだよ。


表題の件

例として挙げたダメな自己PRがあります。まとめると

「私はリーダーシップがあります。学園祭実行委員会を一体感を出すために実行委員全員と面談を行い、日記を提出させました。その結果、二日で100万人を動員しました。」

見れば見るほどゴミみたいな自己PRです。でも、最も短い部類の自己PRではあります。内容は最低ですが、要点は絞られていますよね。

就活してる皆さん!あなたが書いた自己PRをここまで短くしてみませんか?

必要なのは「抽象化」です。

ここに二人の人がいます。一人はバイト先でクレーマーに対応するためのマニュアルを創造しました。

もう一人は地雷撤去のための画期的な手法を作っ(てノーベル賞を受賞し)たとします。二人とも能力を抽象化すると、「自分なりに問題を解決する方策を生み出した」です。

「ノーベル賞受賞した」は「成果」だからね。

あなた自身が冗長と感じたなら、

受けたい会社に出すには長いなら、やることは一つです。

自己PRを要素ごとに分解して抽象化すればいいじゃない

自己PRだけじゃなく、就活の典型質問に事前に用意する回答ならなんでも同じ準備をするべきだと僕は思います。

具体例を完全にそぎ落として残るものは何か?僕は、伝えたいことに対応した事実を組み合わせていました。そうやって作った方が要約する手間がより少なくて済みます。

自分で書いた文章なのに、何を伝えたいか自分が分かっていないと話にならないですよ。面接ではES(と適性検査の結果)をもとに話が進みます。土台がぐちゃぐちゃだと何も上に積み上げられないのは積み木もレゴも、そして就活も同じです。就活で積み上げるのは努力だけではありません。論理も積み上げる必要があります。受けている企業に「私は、御社にとって一千万以上の価値のある人間です。それを論理的に説明します」ということを伝える営みが「就活」の一つの側面と言えるでしょう。

論理を積み上げた先に何かあるの?とお思いでしょう。論理を積み上げると、面接官を説得できます。面接官を説得した先に面接合格、ひいては内定があるのです。




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