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あるある! ガチの心霊体験をしたら流すBGMについて

キャプテン・マーベルという映画があります。

マーベル・シネマティック・ユニバースのなかでもアベンジャーズ エンドゲームの直前に公開された映画で、マーベルヒーローのなかでも屈指の強さを誇るキャプテン・マーベルの映画。

その映画をですね、こないだ動画配信サービスで見たんですよ。そしたら、キャプテン・マーベルが覚醒するシーンで、ノーダウトの「just a girl」という曲が流れました。

キャプテン・マーベルが暴れ回る姿とポップパンクのミスマッチさがとても印象的なシーンなんですけど、流れているBGMを聴きながら思わず、「ファーストサマーウイカのオールナイトニッポンゼロじゃん」となってしまいました。ファーストサマーウイカのオールナイトニッポンゼロのテーマソングもこの曲なんですよね。カッコイイシーンなのに関西弁の女が頭から離れなくなって、ラストシーンにも関わらず集中力が切れてしまった筆者・ウィーです。皆さんごきげんよう。

ま、調べてみたら映画公開が2019年3月で、ラジオ番組のスタートが2020年なので、キャプテン・マーベルからしたら言いがかりもいいとこなんですが、何が言いたいかと言うと、そのくらい(?)、音楽の力は絶大ってことです。この主張だけで、僕の書くコラムは突っ走ってますので、前回、前々回とシチュエーションに合わせたBGMをお届けしましたが、御多分にもれず今回もあるあるなシチュエーションに合わせたBGMをお届けします。

前回・前々回のコラムはコチラ!
■うんこが漏れそうな時のBGM
■パチスロを打つ際のシチュエーション別BGM


さて、今回のテーマはずばり!!

「ガチで心霊体験した後に聞くべきBGM」

です。

お前、さっき「あるあるなシチュエーション」って言ってなかった!? そんなシチュエーションねーよ!! あぁ、ハイハイ、丁寧なフリですね。自分で振って自分でボケて。さぞ気持ちいいでしょうなぁ!!と言う方も居るかもしれませんけど、そんな怒らないでください。

大丈夫。いつかは訪れます。
ほら、今だってあなたの後ろに長い髪の女の人が…!(キャー)

さて、冗談はさておき。ガチで心霊体験したらどうします? 身も心も震えてなにも考えることが出来なくなると思います。そうならないように備えておこうよって話なんですよ。そして、その備えとして僕としては音楽をオススメします。音楽の力でなんとかするしかないでしょ?

ということで1曲目

unchained melody -The Righteous Brothers
(アンチェインド・メロディー/ライチャス・ブラザーズ)


曲名はしらなくても曲を聞けばだれでも知ってる系というジャンルがあれば、多分上位にランキングされる名曲。そう、『ゴースト・ニューヨークの幻』の挿入歌です。(楽曲自体は1955年の作ですが、日本ではゴーストの印象が強いかと思います)

たとえば夜道を歩いていて…誰もいないオフィスで一人働いていて…幽霊っぽい存在を見てしまった…!!! そんな状況を思い浮かべてください。恐怖で絶叫したり失禁したり気を失ったりしちゃうと思います。

でもこの曲さえ流せば、

あぁ、愛しのあの人が私に会いに来てくれたんだ…陶芸しよ!

となるわけです。心霊体験が一転して純愛ストーリー。どんだけ怖い体験をしても愛の涙を流さずにはいられなくなります。あなたが他にもやっておくべきことは、ろくろを買っておくことだけです。


では、2曲目。

Thriller-Michael Jackson
(スリラー/マイケル・ジャクソン)

言わずと知れた超名曲。

今夜はスリラーナイトだぜ!殺人鬼がそこら中にいるぜ! 死者が舞踏会を始めるぜ! 今夜、恐怖と闘おう!

なんて勇気の出る曲でしょうか。ミュージックビデオではゾンビと一緒に踊ってますからね。多分、日本の幽霊もこの曲を流せば一緒に踊ってくれるんじゃないでしょうか? おそらく万国共通で幽霊は踊りが好きなはず。だって盆踊りなんてまさにそれですから。死者を供養するために踊るんですから。スリラーを流せばどんな幽霊もダンサンブルに成仏していと思います。

怖いからスリラーって、ちょっとベタ過ぎましたね!
ではちょっと趣向を変えてみましょうか。


3曲目。

Bonehead - Naked City
(ボーンヘッド/ネイキッドシティ)

心霊体験にあった時の一つの解決策として「バケモノにはバケモノをぶつける」というものがあります。

怖い体験にあったのなら、とびきり怖いBGMを流してしまおう、という。さて、このネイキッドシティというバンドは変態サックス奏者ジョン・ゾーンによって結成されたアバンギャルドな存在。メンバーも揃いもそろってアバンギャルドな存在。アバンギャルドの供給過多。そしてこのBoneheadという曲はネイキッドシティで最も有名な曲かと思います。女性の叫び声に聞こえるサックスの金切音。印象的なギターリフとボーカル。ありえないくらい怖い曲です。 初めて聞いたときは正直「ふざけんなよ…」と半ベソで独り言をつぶやいてしまいました。

楽曲が不穏すぎて、幽霊とかどうでもよくなること請け合いです。なんでこんな怖い曲作るんだよ……頭おかしいだろ……本気で怖い。


さて、気を取り直して4曲目。

バンビーナ/布袋寅泰

唯一幽霊に勝てそうなミュージシャンとはいえば布袋寅泰ですね。

底抜けに明るいバンビーナのイントロが流れてくれば幽霊も「やべえ、布袋だ」となって一目散に逃げていくことになるでしょう。せっかく人間を驚かそうと息巻いてきたのに、バンビーナのリフが聞こえてきたらどうですか?
なんか興が削がれると思うんですよね。僕が幽霊だったら絶対やる気がなくなっちゃうな。

「あ〜布袋かよ。違うんだよな〜」ってなりますよね?

コンプレックスのBe my Babyも同じ効果があると思いますし、スリルなんかもいいですね。スリルを流すと一気にバラエティ番組のオープニング感が出ますので、幽霊的にも「あれ?これなんかの収録か?」ってなります。

幽霊が出たら布袋

これさえ覚えていれば幽霊なんてへっちゃらです!布袋最強!


さてさて、5曲目です。

世にも奇妙な物語のテーマ

普通に強い曲ですね。不協和音が使われると人は不安な気持ちになるそうで、その不協和音がしっかり使われているこの楽曲。怖さを増長させるいや〜な曲です。

しかしですね、この曲にはすごい力があるんですよ。だって考えてみてください。ガチで心霊体験にあった後にこの曲が流れたらどう思います?

そうですね、あなたが物語の主人公になりますね。

これ以上ない完璧さ。一気にそのドラマの主役になります。ついでに隣にタモリさんも召喚できます。

「奇妙な世界に通じる扉は、あなたのすぐそばに開いています。次に奇妙な世界の扉を開けるのはあなたなのかもしれません」

タモリさんがそんな風なことを言ってくれたら、あとはアナタがドラマの主演を張るだけです。このドラマは基本的に、今が旬、な感じの人が主演を張ることが多いので、今まさに自分はノッてるんだ、と自信を持てること請け合いです。堂々と胸を張って、心霊現象と向き合いましょう。



さて、最後に絶対に流してはいけない曲を紹介してみようと思います。

ガチで心霊体験にあった時に流してはいけない曲。それは「クラシック」です。クラシックといえば美しい旋律が心を穏やかにしてくれます。しかし心霊体験の後に聞くと、これがまぁ良くない。

残酷な映像に明るい曲を流すと、その映像の悲惨さが際立つ「映像における対位法」というものがあります。「グッドモーニングベトナム」ではベトナム戦争の悲惨な映像のバックに「この素晴らしき世界」が流れ、「エヴァンゲリオン破」ではダミーシステムによる初号機の暴力的なシーンで「今日の日はさようなら」が流れました。

ガチで心霊体験にあった時に、心が洗われるような美しいクラシックなんて聞いたら、「対位法の法則」によりバッドエンドが確定します。

なかでもよくないのがこれですね。
G線上のアリア-バッハ

死ぬの確定しちゃいますね。もう諦めましょう。

そんな風にならないためにも、ガチの心霊現象を体験した際は、布袋などを聞いて幽霊を退散させましょう!それでは!

文:ウィー
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