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パチスロを打つ際のシチュエーション別BGMについて/byウィー


「歌はいいね。歌は心を潤してくれる。リリンの生み出した文化の極みだよ。」

なんてキザったらしいセリフなんでしょうか。新世紀エヴァンゲリオンより渚カヲルくんが初登場した際のセリフです。ベートヴェンの歓喜の歌を鼻歌で歌った後にこんなこと言う中学生、嫌すぎる。

とはいえ、彼の意見には概ね賛成。人生にBGMは必要不可欠だとは思います。BGMがあればどの場面もドラマチックに。そして何かプラスの効果を生み出してくれそうな気もします。

というワケでシン・エヴァゲリヲン劇場版:||を観たもののネタバレしたらヤバいと思うあまりに記憶ごと消してやろうかと考えている優しい男・ウィーです。

さて前回は「うんこがもれそうな時に聞くべき音楽」というテーマでいろんな音楽を紹介したところ、


「うんこがもれそうな時なんてない」

という嘘みたいな意見をたくさん聞きました。月2回はあるよな?と個人的には思うし、漏れそうな時がないっていうのが普通にうらやましかったし。みんな肛門の管理が上手なんだね。僕の肛門はいつだってストライキ状態ですからね。


ということで、今回は前回とは違って「あるある」な状況の際に聞くべき音楽を紹介したいと思います。ズバリ、

「パチスロを打つ際に聞くべきBGM」

です!

ほらめっちゃいいでしょ!
いろんな状況に分けて聞くべき音楽をズバッと紹介しちゃうから、ぜひ参考にしてほしいです。じゃあ早速いってみよぅ!


◆朝並んでいる時に聞くべき音楽

いろんな期待感が混じる朝の並び。今日という戦いの1日の、いわばイントロダクションな訳です、ということで聞くべき音楽はこちら

「Common - Be (Intro)」
コモン - ビー(イントロ)

コモンのBeというアルバムの1曲目。アルバム全体のイントロを飾る曲は、その名前がBe (Intro)。

世界一かっこいいイントロ。
親の声より聞いたイントロ。
星野源のオールナイトニッポンの「イントロクソやべえ」というコーナーでも紹介されたくらいかっこいいイントロ。

これから戦う自分を鼓舞してくれる最高な1曲だと思います。
だいたいさ、朝の並びはみんなソシャゲとかしてると思うんですけど、
俺は君たちとは違ってコモンを聞いてるぜ?アメリカのラッパーだぜ?コモンだぜ?」と周りの人に対して精神的に優位に立つ事ができます。もう他のお客さんとのアドバンテージが生まれてる、音楽ってヤバイ。

この曲はウッドベースから始まる。そしてシンセ。ピアノ。ビート。一個ずつ音が足されていく。全然ラップが始まらない。音が足されるたびに「ラップはまだかーい!お前が入ってくるんかーい!」というお笑いのお約束「お前が歌うんかーい!」のかっこいいバージョン、「シンセが入るんかい!」「ビートが来るんかい!」というものを体感できます。

この曲が始まるワクワク感はまさに開店前のワクワクにピッタリなのですね〜。

ちなみにこのBeというアルバムの2曲目は「The Corner」……角台を暗示してるね。そして3曲目は「Go!」となるわけです。

イントロ聞いて角台でゴー!

コモンのこのアルバムはパチスロにぴったり。特に朝イチからパチスロ打ちたい人はマジで必聴。たとえ狙い台が角から2番目でも角に行きましょう。


◆ハマっている時に聞くべき音楽

「The Stooges - I Wanna Be Your Dog 」
ザ・ストゥージズ - アイ・ワナ・ビー・ユア・ドッグ

「私はアナタの犬になりたい」だなんて、Mっ気が旺盛な方ならフンスフンスしちゃうこと間違いなしのタイトルですが、何故この曲がパチスロでハマってる時に聞くべき曲なのか。

ハマっている時はネガティブな感情になりがち、ああ、だから「俺はあなたの犬になりたい」的な曲を聴いて「ワンワン!負けすぎてあなたの犬なっちゃうバウ!クゥンクゥンしょせん僕は犬畜生!」と、卑屈な気持ちが増長させろってことか? ネガティブ度をむしろ上げてけってコトか?

違うんですっ!

この曲は「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」という映画でものすごく印象的に使われた曲。その場面というのが「主人公がポーカーでやられて全財産を失うシーン」

そう、絶望的すぎるシーンで使われてるんです。
なおさら縁起悪いわ!と思った人もいるだろう。

違うんですっ!

ここから物語は進展するんですよ。この負け分を補うために痛快なドラマが展開し、さぁ大逆転なるか…と。

そういう、不屈の精神・逆転の予感を自分に暗示するのです。パチスロでハマっている時にこそ、この曲を聞くことで、華麗な逆転劇だけに意識を集中させて、そうですね…口元をニヤリとゆがめて「面白くなってきやがった…」とか呟いておきましょうか。ああもう完璧。モテちゃいますね。逆転もするしモテちゃう。

この曲を聴いて負けちゃったら、文字通り負け犬になっちゃうからね。それはそれで椎名林檎の「月に負け犬」を聞きながら夜道を帰ればオッケーさ。

ちなみにストゥージズのボーカルは、かの有名なイギー・ポップ。イギリスのパンクロックにも多大な影響を与えた人ですね。イギー・ポップの代表曲であるラストフォーライフなんかも負けている時にオススメ。これは映画「トレインスポッティング」の主題歌です。
choose life choose the job…トレインスポッティングは「選択」の映画でした。負ける選択をするか勝つ選択をするか。

決めるのはあなただ!

いや、設定か!


◆当たっている時に聞くべき音楽

「三波春夫 - ルパン音頭」

「ルパンvs複製人間」という劇場版ルパン三世の1作目の映画がある。

本作品は全体を通してシリアスで硬派な物語です。本作品の敵であるマモーを倒すためルパンたちが奮闘、タイトルに複製人間とあるようにクローン技術がモチーフとなったSF的要素も満載で確実に大人向けとなっています。ですが、物語の終盤、またもや(お約束のように)不二子に騙され、銭形に逮捕されるルパン。そのとき、アメリカ空軍からミサイルが放たれ、手錠でつながった銭形と一緒にミサイルの雨から逃げる――まぁ、終盤はコミカルな感じになるワケですね。

そしてエンドクレジットが流れる。物語のラストは多少のコミカルさがあったとはいえ、大人の鑑賞にも耐えうるとてもいい映画だった…といつものルパンのテーマを聞きながら余韻に浸かるのも束の間、唐突に流れる「ルパン音頭」。

おれ~はル~パンだぁぞぉ~♪(ルッパンだ〜ぞ〜)」じゃないんですよ。

脱力感すごいですよ。ていうか意味がわからない。なんで音頭なんだろう?シリアスな本編の締めが音頭。すごい緊張と緩和である。

パチスロと言うのも通常時(緊張)と当たり(緩和)を繰り返すもの。当たりという緩和の部分でルパン音頭という底抜けに明るい曲を聴けば、大当たり中に出る脳内物質の量が違います。ハッピーな気持ちになると運の量も相乗効果で増えますので、次なる当たり(すなわち音頭)も近づくこと請け合いです。

ちなみに恩恵が大きい天井を狙っている時に、天井直前で当たっちゃうとかあるじゃないですか。そーゆー時にコレを聞くとルパン一味をモンキー・パンチごとぶん殴りたくなるので要注意です。


◆勝った帰り道に聞くべき音楽

「Pharrell Williams - Happy 」
ファレル・ウィリアムス - ハッピー

文字通りである。これについては深く語ることもないだろう。だってハッピーなんだからハッピーな曲を聴くという当たり前なことである。この曲はしきりにハッピーハッピーうるさい。サビではBecause I’m happy と何度も何度も言ってくる。だってハッピーなんだもん!って。

なんでこの曲聞くの?なんで勝てたの?なんでそんなに嬉しそうなの?なんでパチスロ打つの?どうしてあなたは生きているの?なぜ人はうんこを漏らすの?

すべての答えはBecause I’m happy

とてもシンプル。この曲のミュージックビデオのように思うさま踊り浮かれながら家に帰りましょう。

ちなみに同じファレル・ウィリアムスのコッチも勝った帰り道にオススメ。
Daft Punk Feat Pharrel Williams - Get Lucky
ダフト・パンクfeatファレル・ウィリアムス - ゲット・ラッキー

この曲も浮かれた帰り道にピッタリ。ちょっと家から離れたホールできっちり勝って、車でのんびりドライブしながら流したりなんかしたらもう大人の色気ダダ漏れってヤツですよ。夜風が気持ちいいぜ、今夜はこのままパーッといくか、宵越しの金は持たねぇのが大人のスロッターの美学だぜ…って感じです。歌詞も「幸運をつかむために今夜は朝まで楽しんじゃうよ(エロい意味で)」って解釈もできます。

パチスロに勝って朝まで遊んで明日もゲットラッキーだぜ!と、字面だけ読むととても頭が悪そうですが、アンニュイな曲調が大人の余裕を演出してくれます。なお、歌詞の冒頭でも「Like the legend of the phoenix(フェニックスの伝説のように)」と歌ってるし。勝ち続けてホールの人から不死鳥ってあだ名をつけられたいですね。

というワケで、歩きの人は「ハッピー」、車の人は「ゲット・ラッキー」を聴いて下さい。


◆負けた帰り道に聞くべき音楽

「呪い - 山崎ハコ」

負けてるんだから全てを呪ってやる…みたいな単純な話ではないんです。

さっきのハッピーは単純な話だったんですけど、この呪いはちょっと違う。
だってさ、ネガティブな気持ちの時にこんなネガティブな曲を聴いたら嫌になっちゃうでしょ。

さてこの曲の何がオススメか。歌詞を見てみよう。

コンコンコンコン 釘をさす
たたみが下から笑ってる
わらの人形 釘をさす
自分の胸が痛くなる

呪いっぷりがやばいんだけど、もうね、ここまでくるとやりすぎて逆に面白くなってくる。ほら、自分より怒ってる人を見ると冷静になれるって話があるじゃないですか?まさにあれと一緒で。自分より呪ってる人を見ると冷静になれるっていう効果がこの曲にはあるんですねえ。

ちなみにこの「呪い」という曲は、嫌なことがあったから呪いましょう、という歌ではなく、呪いたくなるくらいふてくされた自分に釘をさせ!っていう意味らしい。そう、応援歌なのである。負けた自分に対する応援歌が、この呪いなのである。

エレファントカシマシの俺たちの明日やウルフルズのガッツだぜと同じ。明日に向かう自分を応援してくれる名曲。それが呪い。次の日はリングを打てばいいんじゃないかな?


いかがだったでしょうか?

僕自身は紹介した曲をシチュエーション別に忠実に聴いているおかげで、なんと目下5連勝中です。

なので、まだ帰り道で「呪い」は聞けてませんが、このコラムを書くにあたって「呪い」をたくさん聞きすぎて若干呪われてる気持ちになってきました。もしかすると呪いが肛門に向かってるのかもしれません。

それでは。


文:ウィー
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