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読書が苦手な人に言いたい 2023年2月【6】

本を読む時間がない?

その日は昼の11時頃に寝ようとしました。一緒に居間にいた母にそれを告げ、自室に向かいます。

ふと、先日図書館で借りた本が目に入りました。手に取ってパラパラと読み始めたところ、面白くてやめられなくなり、気付いたら1時間ほど経っていました。

それからまた居間に戻ります。母に「まだ起きてたの」と驚かれました。私は事情を説明し「やっぱり本は面白いね」と返します。それに対して母は「時間があるからできるんだ。こっちは読みたくても時間がない」と嘆きました。

母は専業主婦です。私よりすることが多いです。とはいえ、テレビを観たりスマホで芸能記事を読んだりしています。その時間を読書にあてればいいと思うのです。母は本を読む時間を持っています。

多くの人が同じような反応をします。「音楽ってのはいいね」と言っても「聴く時間がない」という答えは返ってきません。それなのに「本はいいね」に対しては「読む時間がない」と言うのです。

本を読まない人に向けられる目

本を読まないことを見下し、問題視する風潮があるからだと思います。だから正直に「好きではない」「読みたくない」と言えないのです。

たしかに本は読んだほうがいいです。なぜなら本を読む能力は生きる能力のひとつだからです。本が読めるということは、会社の書類も読めるし、回覧板も読めるし、街なかの注意書きも読めるということを証明します。

本を読まない人は語彙が少ない場合が多いでしょう。そういう人と関わる時、こちらは使用語彙を限定し、平易な表現を心がけなければなりません。

相手の語彙が豊富であるとわかっている場合は気楽です。上記のような配慮が必要ないからです。思い浮かんだ言葉を思い浮かんだまま、噛み砕いたりすることなく、発することができます。

読書の代わりになるもの

とはいえこれは私の事情。本を読みたくない人に対して、無理にでも読むべきだというのは傲慢だと思います。

その代わり、観たり聴いたりはしたほうがいいでしょう。良質の動画、テレビ番組、映画を観る、ラジオを聴く、講演会に行く。世の中にはオーディオブックというものもあります。

こういったものを活用すれば、読書には及ばないにしても、豊かな語彙を獲得することができます。自ずと発する言葉も知的になっていくでしょう。

読書より大切なこと

大切なのは、話題や語彙が豊富で、思考力や読解力があることです。年間100冊読んでいようとも、稚拙な表現やトンチンカンな受け答えをしているようでは、価値がありません。

読書冊数をひけらかし、薄っぺらい自己啓発ポエムを書く人がいます。読みさえすれば賢くなるものではないことがわかります。

自分ができるやり方で勉強しましょう。読書できるならしたほうがいいですが、必ずしもそれだけにこだわることはありません。

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著者は1985年生まれの男性。 不登校、社会不適応、人付き合いが苦手。 内向型人間。HSP。エニアグラムタイプ4。 宗教・哲学(生き方)…

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