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成長のサインを見逃さずに

今年の3月と4月、息子の中学の卒業式と高校の入学式に参加しましたが、当時息子は私に来てほしくなかったようです。中学時代は行事に顔を出すことすら拒否され、思春期特有の反抗心を感じました。母親として寂しく感じながらも、彼の成長過程なのだと自分に言い聞かせていました。

ところが今月、文化祭について息子に「見に行ってもいい?」と聞いたところ、予想外にも「来ていいよ」との返答。あの頑なだった息子が、一体何が変わったのか。中学時代の態度からは想像できない急な変化に、正直驚かされました。

この経験を通して感じたのは、子供の成長は外からは見えにくいけれど、ある瞬間に急に表れることがあるということです。中学の頃は「自分を見ないで」というメッセージが強かったのに、高校になって「見てほしい」と思うようになったのかもしれません。これを見逃していたら、息子の内なる変化に気づかないまま過ごしていたでしょう。こうした瞬間を見逃さないことが、親としての大きな役割だと感じました。

この経験は、スタッフの育成にも通じるところがあります。例えば、あるスタッフが「上司に自分の成長を認めてほしい」と思っているタイミングを見逃さず、その時に声をかけてあげることができれば、モチベーションは大きく向上します。以前、あるスタッフが自ら進んで新しいプロジェクトに取り組んでいたことがありましたが、その努力に気づかずにいたことがあります。その時、「ちゃんと見てくれているのだろうか」と不安を抱かせてしまい、後から話を聞いて反省しました。それ以来、意識的にスタッフの小さな成長や努力を見逃さないように努めています。

子育てとスタッフの育成は、表面上は異なりますが、相手の成長を見守り、適切なタイミングで声をかけるという点では非常によく似ています。どちらも、相手の内面で起こっている変化に気づき、それを認めてあげることで、さらなる成長を引き出すことができるのです。

#子どもの成長記録

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