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安く済ませたいお客さん

お金のことを書くのは下品かもしれないと思いながら今日は少し、露骨な本音を。


まず前提として、


私は、お金が全てだとは思っていない


お金が全てなら、何と引き換えにしてでも稼ぐ必要があるのなら、他の世界を選んでいたかもしれない。皆さんもそうでしょ?給料だけで今の会社を選んだわけではないはず。


キャバクラやパパ活などで動くお金は桁が違うことは、私でも知っている。一人の人が数時間で多ければ100万円ものお金を使う世界。単純に数字だけで見れば、魅力的。一度その感覚を体験してしまうと、得るお金の基準を下げられなくなるものなのだろう。


だから、私が言っているのは、1000円や2000円の話だ。


「月にいくら」のお小遣い制の既婚者で、1000円すら現実的に厳しい人もいるし、それでもマナーを守ってくれる素敵な人もゼロとは言わない。


だけど、


私たちだってビジネスとして施術をしている以上、払ってくれる金額はどうしてもお客さんを表す1つの要素だ。


それに、サービスの自由度が高いこの業界。「少しでも安くなりませんか」と、最安値で通おうとする人と、「できるだけ頑張ってくれる女の子に沢山入るように」と考えてくれる人に、そもそも全く同じ施術するのか…という所もある。


初回はもちろん、お客さん側もお試しだろうから、フリーでオプション無しで構わない。60分でも良い。


ただ、2回目以降の通い方は、セラピストとしてはそれが前回の自分の施術の評価なんだな、という捉え方をする。フリーか指名か、オプションを付けるかどうか、どれくらいの頻度で通ってくれるか。それがそのお客さんからの、セラピストとしての自分の採点結果のように感じている。 


安く済ませようとされるってことは、私の点数は低かったんだな、と捉える。更にそれで体まで触ろうとされると、かなり安い女だと思われてるんだな…、女性を軽く扱う人なんだな…と感じる。そりゃそうでしょ。


もちろん、前提として、来てくれる以上は感謝の気持ちもある。密着もするし、心を込めたマッサージもする。最低限とは言いつつも、最低限のレベルはかなり高いと、我ながら思っている。


まだ出禁にはしない。その選択を一度はしたのなら、ルールの中で一生懸命、相手を喜ばせる。それがプロだ。そこは、自分の好みや、相手が払ってくれる金額で変えてはいけない。


絶対に「ないがしろにされた」なんて感じさせないし、さわることは出来なくても恋人ムードも作るし、楽しそうに話す。優しく触れるし、凝りもほぐすし、「好きだよ」オーラは惜しまない。


だけど、触ろうとしたり、逆にもっと触らせようとしてきたり、過剰な要求があった時。そういう人からは、気前の良いお客さん以上に悪い印象を受けてしまうのは仕方ないところ。


(うわー…安く済ませて、更に要求までするんだ…。えー…、図々しい人だなぁ…)


お金を払えば良いのか、というとそういう話ではない。恋人ムードの時に「1000円払うから触らせて」と言われたりすると、ムードぶち壊し。こちらも冷める。それを承諾するわけではないし、それはそれで印象良くない。


交換条件として、お金をチラつかされて交渉されたいわけじゃない。


正直言うと、払うなら、最初にサラッと全部払って欲しい。指名料とコスプレオプションしか、うちのお店はないのだから。「衣装チェンジ付けますか?どうしますか?」と聞いた時点で。コスプレ代1000円を。指名かどうかは予約の時点で決まってるから、追加する類のものではない。そのタイミングを逃したら、もうその日は「気前の良い人だな」と思われるチャンスは無い。挽回は難しいと思ってほしい。


たまに、フリーで来ても「お姉さん可愛いし、楽しそう」と、「指名料取っていいよ」と追加で1000円をくれる人もいる。正直、それはちょっと感動する。請求してもいないお金を無条件にくれるというのは、よほどの評価のように感じるからだろうか…。この人、セラピストの気持ちを分かってるなぁ…と思う。

ある意味、一番コスパの良い1000円の使い方かもしれない。レアケースな分、すごく印象に残る。


話は戻るけれど、

前払いの最初のタイミング以外で渡されたお金は、帰り際のチップや延長料金を除いて、後ろめたさを伴う汚れたお金に思えてしまう。正規のメニューにない支払いというのは…、基本的に受け取りを躊躇うもの。

そういう意味では、正直…、嬉しいけれどチップもまだ慣れないくらいだ。喜んでいいのか、どう捉えていいのか悩む部分もある。よほど信頼がないと、(これを受け取ったら次回、過剰要求されるのだろうか…)などと深読みしてしまいかねない。


家庭教師で受験に受かったからと言って、「無事受かりました、先生ありがとう」と指導料以外の、お礼のお金をもしも渡されても、恐らく私は受け取らない(経験はないけど)。お菓子くらいなら嬉しいけど、そういうお礼の仕方は本能的に怖い。違和感がある。それに似ている。


それでもまぁ、この世界、チップは許容範囲内だろう。だから比較的綺麗なお金に見える。なぜかというと、終わった後の場合、それはお礼の意味を持つから。施術中に差し出されるお金は、(お金を出すから触ってほしい、触らせてほしい、過剰なサービスをしてほしい) という交渉材料としての意味を持つ。


貰えれば良いなんて思わない。金額ではない。意味が違う。下心なのか感謝なのかは大きな違いだ。


お金は、金額よりも、やはり稼ぎ方が大事。どんな気持ちで相手が支払ったかで、それは決まると思ってる。そこにこだわりを捨てると、感覚は狂い始める。だから、正常な感覚を私は守りたい。


この前ツイートした、【男性オーナーの前で平気で着替えるかどうか】というテーマと同じで(そのうち、これも記事にするけれど)、感覚的なものは失うと戻りにくい。だけど、そういうものがオーラや人格を作っていくから、その判断はとても大事だ。


どこに違和感を感じるか。ここには、常に気を張っていたいもの。人として。


うちのお店で最安値でサービスを受けようと思うと9000円。

指名とコスプレの代金は全額、セラピストに入る(お店によるけれど、そういう所が多そう)。その世界で私は働いている。それ以上は求めない。

それ以外のオプション設定はないし、個人的な裏オプションも無いので、料金に加算されることはない。

お客さんは、そこまで考えてはいないだろうし、個人的に1回で1万円近くもする出費が普通に痛いのも分かる。

1000円を節約して、数ヶ月貯めて、やっと1度メンズエステに来れる。そういう使い方もありだし、節約することで会いに来てくれる頻度が半年に1回が2ヶ月に1回になるのなら、それも嬉しい。


だけど、セラピストにはセラピストの感覚があるし、必然的に他のお客さんとも比べてしまうのは許してほしい。お客さんがセラピストたちを比べるのと同じ。お互いに、比較対象の中で生きている。

動く金額が、もみほぐしのお店よりはちょっと多い分、自営業だったり、仕事のできる人だったり、やっぱり少しお金に余裕のある方が多い。
(それでも、メンズエステよりも高級なエステや、もみほぐし店、ストレッチのお店など、お昼の世界にも、全然、うちより上の価格帯のお店があることを最近知る。そう思うと余計に…「こんなにお金払ってるのに」が、いよいよ通じなくなってきてる気がする。余談だけど)


綺麗に遊ぶ人は、他のところで節約していたとしても、こういうお店ではそれを見せずに気前良く払ってくれる。カッコつけてくれる。その気持ちは私たちも、やはり受け取るし、嬉しく思う。


正直、私は勉強を教えていた時も、時給としては同じくらいもらっていた。それを考えると、お金だけではこの仕事はできないと、つくづく思う。


もう一度言うけれど、金額ではない。スタンスの違いだ。心の中が金額に表れやすい、という話。


全員じゃない。だけど確率としては、フォロワーさんの言うように「やっぱりフリーで最短コースを予約する人の客層は悪い」という説を否定できないところがある。スーパーだってそう。やたら値切ろうとするお客さんの印象が良いわけがない。

実際、雑に扱われる率は、そういう人の方が高い印象。

え?「バイアスかかって、余計印象に残りやすいだけじゃないか」って…?

あー…、そうかもしれないですね。否定できない🤔笑


まぁ、お客さんとしては、その分、損ですよね。笑


単に出来るだけ安く済ませようとしているのか、(オプションを付けれなくて申し訳ない…、今月はこれが精一杯🥺)という人なのかの違いくらいは、私たちだって分かってる。


後者なら、むしろそれでも来てくれることを愛おしく思うし、そういう人は謙虚だ。お金の代わりにめちゃくちゃ感謝を表してくれる。過剰要求したりしない。ルールを守ったり、良いリアクションをしてくれたり、私がすることなすこと喜んでくれたり、褒めてくれたり、他の部分でこちらの心を満たしてくれる。それはそれで嬉しい。数が少ないだけで例外的にそういう人もいる。あくまでスタンスの話。


なぜかこういうことを言うと、この世界には、「あー、結局お金かよ」「身の程を知れ」系のリプをする人がいるのですが…


恋人にマッサージして料金を要求したならまだしも、お店でマッサージして、指名やオプション料を欲しがることを下品と言われたら…、普通の会社で昇給やボーナスを欲しがることすら「所詮、お金かよ」になるでしょ🤔


この世界はどうしても、(お金が欲しいんじゃなくて、あなたのことが好きだからやってるんです。あなた(特別なお客さん)からはお金をもらわなくてもサービスしますよ)的な雰囲気を異常なまでに欲しがる人がいる。それ以外は徹底的に批判する人が。


セラピスト側としてはそういう顔で、そういう心がけで接客をしなければいけないけど、お客さん側としてそれを求めるのは違う。さっきの文章の「あなた」を「会社」とか「取引先」に置き換えて考えてくださいよ。


(お金が欲しいんじゃなくて、会社のことが好きだから仕事やってるんです。お得意さん(特別なお客さん)からはお金をもらわなくてもサービスしますよ!)


えー…嘘っぽい。


…そんなこと思いながら、日々仕事してるんですか?


そんな方もいるでしょうし、それだと勿論幸せでしょうが、それを公言したら食い物にされるし、感謝もせずに無料でどこまでも要求してくるお客さんばかり寄ってくるでしょうし、会社としては潰れるでしょう。



ビジネスとしてやってる以上、もらえる金額や指名の数は自分への評価だし、結果だし、やっぱり成長や向上を目指す時に、それが1番目標にしやすい基準じゃないですか。


だから今後も、その数が減っていくのか、増えていくのかは、私はチェックしていくし、減るようなら自分の接客を見直す。スタンスを変える必要性をそこに見る。


そういうものでしょ。


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〜寄せられた感想〜

こなまみれ🐵@X7B9opGAkyAjg2t @okae_ri_na ビジネスvsビジネスと比べちゃいけないと思うけどな。その理論で行くと安く最大限のサービスを求める客は正当化されちゃう。それこそビジネスだもん。少しでも安くサービスの良い仕入れ先から消耗品を買うのと一緒の行為客は消費者ではあるが取引先ではないよ。2021年11月17日 15:12

まぁ、確かに、相手がいち消費者なのか、相手もビジネスなのかによって、ちょっと捉え方は変わるか…🤔

広い意味で、取引先=お客さん、と言いたかった。正当化されるかどうかは別として、コスパを求めるのは合理的な思考。勿論、それは分かるよ。

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「セラピストさんに快く思って施術してほしい」

そういう人は、セラピストさんにも同じように思われて、好かれてる率高いと思います(*^^*)

お互いに、相手を思う関係性が築けたら素敵✨



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ありがとうございます、また書きます。思い出したら、また読みに来てください✨